collection コレクション展

只今開催中

シャガール・コレクション展 エルサレムの
ステンドグラス 

2018年01月12日[金] - 2018年03月21日[水]

会場:
2階 第1展示室

観覧料:
一般360円(280円) 大学生250円(200円)、 高校生以下無料

*( )内は20名以上の団体料金。
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知市及び高知県長寿手帳所持者は無料。
*年間観覧券所持者は無料。
*「石元泰博・コレクション展」も併せてご覧いただけます。
*「生誕300年記念 中山高陽展」(1月17日~2月24日)の開催期間中は、本展チケットで併せてご覧いただけます。
*「岡上淑子コラージュ展ーはるかな旅」(1月20日~3月25日)の開催期間中、「岡上淑子コラージュ展」のチケットをお持ちの方は無料でご覧いただけます。

出品リスト.pdf

内容

その生涯においてシャガールは絵画や版画だけでなく、陶磁器やタピストリー、モザイクなど、実に多岐にわたる分野で創作活動を展開しましたが、ステンドグラスの制作もそのうちのひとつでした。

本作はエルサレムの医療センターのシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)のステンドグラスの下絵を、画家が最も信用していた刷り師シャルル・ソルリエの協力を得てリトグラフとして制作、作品集として刊行したものです。

作品の個別タイトルからも明らかなとおり、本シリーズのモティーフは旧約聖書に登場するヤコブを祖とするイスラエル12部族です。偶像崇拝を禁じるユダヤ教のシナゴーグを飾るステンドグラスとあって、作品には基本的に人物の姿は見当たりません。ステンドグラスの形式を彷彿させる幾何学的な分割線が張り巡らされたなかに描かれたのは、牛や鳥、蛇や魚といった動物の姿です。

ユダヤ人として生を受け、それゆえに迫害や亡命といった受難を経験したシャガールにとって、自らの同胞のために仕事をし、ユダヤ教の聖地エルサレムに作品を残すことは大きな意味を持ちました。本作からは、終生にわたってユダヤ人としての自己と向き合い続けたシャガールの姿が浮かび上がるようです。


マルク・シャガール プロフィール

1887年、シャガールはロシアの街、ヴィテブスク(現在のベラルーシ共和国)の貧しいユダヤ人の家庭に生まれました。1911年からパリに出て、ラ・リューシュ(ハチの巣)というアトリエで制作に励む一方、アポリネール、サンドラールら詩人たちとも交流しました。キュビスムやフォーヴィスムを中心とする最新の美術に影響を受けるものの、恋人や花束といったモティーフが浮遊する独自の表現を確立していきます。 1915年には、生涯シャガールが愛し、創造の源泉となった同じユダヤ人のベラと結婚します。翌年には娘イダが生まれ、画家としての名声も高まりますが、ナチによるユダヤ民族の迫害政策や、ロシア革命、二度の世界大戦などの苦難に見舞われ、ヨーロッパ各地を転々としたのちアメリカへ亡命、その地でベラを失くします。ベラの死後、しばらく筆を取れなくなっていましたが、イダをはじめとする周囲の支えにより制作を再開し、「色彩の魔術師」と呼ばれるような鮮やかな色彩表現を深めていきます。1950年から南仏のヴァンスに定住し、晩年にいたるまで旺盛な制作意欲を発揮しましたが、1985年に惜しまれつつ逝去しました。享年97歳でした。

2017年度シャガール・コレクション展テーマ
「夢の旅路」

97歳という長寿を全うし、存命中から世界的な名声を獲得していたシャガールですが、その人物像は「愛を描いた画家」といった画一的なイメージのみで語り尽くせるものではありません。20世紀という激動の時代を生きたシャガールは、革命や戦争、そしてユダヤ人であるがゆえの迫害など、数々の悲惨な現実に翻弄されました。特に「流浪の民」ユダヤ人の末裔という事実は、その制作において題材やモティーフの選択の点でも影響を及ぼし続けました。

自らの記憶や過酷な経験すらも創作の糧とし、豊かな芸術的成果へと結実させたシャガールの作品は、今なお褪せぬ輝きを放ちます。今年度はシャガールの宿命的な「旅路」をテーマとした作品をご紹介します。

ミニ・ギャラリートーク

会期中の毎土・日曜日、15:00~15:30。
2階第1展示室にお集まりください。要観覧券。

web用.jpg作品の展示風景

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