collection I コレクション展
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石元泰博・コレクション展 HANA/牧野富太郎記念館の建築
2023年04月15日[土] - 2023年08月20日[日]
前期 4月15日(土)-6月18日(日)
後期 6月20日(火)-8月20日(日)
*6月19日、26日-7月7日は閉室
会場:
2階 石元泰博展示室
観覧料:
一般370(290)円・大学生260(200円)・高校生以下無料
*観覧料はすべて消費税込価格
*( )内は20名以上の団体料金
*年間観覧券ご持参の方は無料
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知県及び高知市長寿手帳所持者は無料
*美術館主催の企画展観覧券所持者は無料(当日限り有効)
*他のコレクション展も併せてご覧いただけます
内容
高知県出身の植物分類学者・牧野富太郎博士をモデルとしたNHK連続テレビ小説「らんまん」の放映を記念し、同郷の写真家・石元泰博が手掛けた2つのシリーズ、〈HANA〉と〈牧野富太郎記念館〉を紹介します。
〈HANA〉は、とあるきっかけから植物の不思議に魅了された石元が、1986年から翌年にかけて季節の花々を写真におさめたシリーズです。一般的に見頃とされる開花時のみならず、ふっくらと生命力を湛えた蕾や花びらが萎れ枯れゆく姿をも追った本作では、自然が生み出したかたちのもつ美しさや力強さが、鋭い造形感覚によってとらえられています。「なぜ」を起点に、あくまで目の前の被写体と真剣に対峙することを選んだ写真家の姿勢は、植物図において、筆に描き手の意図を持たせない「筆意のない線」で描くことを重視したという牧野博士と、どこか通じるかもしれません。
いっぽうの〈牧野富太郎記念館〉は、高知市五台山の高知県立牧野植物園内に建つ、建築家・内藤廣設計による「牧野富太郎記念館」の竣工写真です。植物の構造や牧野博士の精力的な研究活動からも着想を得たという有機的でダイナミックな形態が、石元の隙のない画面構成のうちに切り取られています。内藤は石元による撮影を「厳しい目線で自らの仕事の密度を測る機会」ととらえ、牧野富太郎記念館を含めて4つの代表作の撮影を依頼しています。自作を撮影されることを通じて「建築家として石元さんに育ててもらった」と語る内藤と、親子ほど年の離れた石元の交流は、石元が没するまで続きました。
本展では石元の写真とともに、牧野博士、石元、内藤らの言葉も併せて紹介し、三者の思想や研究・創作の魅力に迫ります。