collection コレクション展
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シャガール・コレクション展 音楽
2018年07月03日[火] - 2018年09月02日[日]
会場:
2階 第1展示室
観覧料:
一般360円(280円) 大学生250円(200円)、 高校生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金。
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知市及び高知県長寿手帳所持者は無料。
*年間観覧券所持者は無料。
*「石元泰博・コレクション展」も併せてご覧いただけます。
*「横浜美術館コレクション 王様の美術館」(6月23日~9月24日)の開催期間中、「王様の美術館」展のチケットをお持ちの方は無料でご覧いただけます。
内容
シャガールにとって音楽は日常生活と切っても切り離せないものでした。幼き日のシャガールが身近に親しんでいたのは、「クレズマー」と呼ばれる、ヴァイオリンやクラリネットを中心に演奏される東欧ユダヤの民族音楽です。シャガールは少年時代から音楽にまんざらでもない興味を示し、一時は音楽学校に入って音楽家を志すことを夢見たことすらあったようです。実際には芸術家として大成したシャガールですが、そうした背景もあってか、作品には楽器を奏でる人物や動物など、音楽に関連するモティーフがしばしば登場します。
また、シャガールは、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場での「魔笛」の舞台装置や衣装のデザインを手掛けるなど、舞台美術に関する仕事を多数引き受けたことでも知られています。バレエやオペラの舞台・衣装デザインを手掛け、音楽と踊り、そして色彩が一体となるきらびやかな公演のための創造に携わったことは、シャガールの創作活動に更なる奥行を与えたのです。
マルク・シャガール プロフィール
1887年、シャガールはロシアの街、ヴィテブスク(現在のベラルーシ共和国)の貧しいユダヤ人の家庭に生まれました。1911年からパリに出て、ラ・リューシュ(ハチの巣)というアトリエで制作に励む一方、アポリネール、サンドラールら詩人たちとも交流しました。キュビスムやフォーヴィスムを中心とする最新の美術に影響を受けるものの、恋人や花束といったモティーフが浮遊する独自の表現を確立していきます。 1915年には、生涯シャガールが愛し、創造の源泉となった同じユダヤ人のベラと結婚します。翌年には娘イダが生まれ、画家としての名声も高まりますが、ナチによるユダヤ民族の迫害政策や、ロシア革命、二度の世界大戦などの苦難に見舞われ、ヨーロッパ各地を転々としたのちアメリカへ亡命、その地でベラを失くします。ベラの死後、しばらく筆を取れなくなっていましたが、イダをはじめとする周囲の支えにより制作を再開し、「色彩の魔術師」と呼ばれるような鮮やかな色彩表現を深めていきます。1950年から南仏のヴァンスに定住し、晩年にいたるまで旺盛な制作意欲を発揮しましたが、1985年に惜しまれつつ逝去しました。享年97歳でした。
2018年度シャガール・コレクション展テーマ
「シャガールのお気に入り」
生まれ育ったヴィテブスクの街並み、ロバやニワトリといった動物、寄り添う恋人たちやヴァイオリン弾き…。シャガールは自らが愛したモティーフを終生にわたって繰り返し描き続けました。
今年度はシャガール芸術の根幹をなす「お気に入り」をテーマに、コレクションから選りすぐった作品群をご紹介します。
ミニ・ギャラリートーク
会期中の毎土・日曜日、15:00~15:30。
2階第1展示室にお集まりください。要観覧券。