collection I コレクション展
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石元泰博・コレクション展 選挙
2020年09月08日[火] - 2020年10月25日[日]
10月2日-8日は休室
9:00~17:00(入場は16:30まで)
会場:
2階 石元泰博展示室
観覧料:
一般370(290)円・大学生260(200円)・高校生以下無料
*観覧料はすべて消費税込価格
*( )内は20名以上の団体料金
*年間観覧券ご持参の方は無料
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知県及び高知市長寿手帳所持者は無料
*美術館主催の企画展観覧券所持者は無料(当日限り有効)
*他のコレクション展も併せてご覧いただけます
《シカゴ 街》 1960年 Chicago, Town ©高知県, 石元泰博フォトセンター
今から60年前の1960年、アメリカは今年と同じく大統領選挙が行われた「エレクション・イヤー」でした。石元はちょうどこの時期シカゴに滞在しており、当時の街の様子を数多く撮影しています。
苦手意識のあった「人を撮る」ことを自らに課し、靴の底が擦り切れるほど日々シカゴの街を歩いて撮影に没頭していた石元にとって、支持する政治家を応援するため、あるいは自由や権利を勝ち取るため、人々が通りに繰り出し声を上げる姿は、格好の被写体だったことでしょう。人々の力強い表情や姿態と、プラカードや看板に溢れるサインやイメージが渾然一体となって、群衆のエネルギッシュなうねりとして生き生きと写しとられています。
代表作の写真集『シカゴ、シカゴ』(美術出版社、1969年)を構成する章のひとつは、こうした政治活動を行うシカゴ市民たちの姿や、街に掲げられた星条旗をおさめた写真によるもので、当時こうした被写体に石元が強い関心を寄せていたことが分かります。生まれによりアメリカ国籍を有していた石元にとって、母国の行く先を大きく左右する大統領選挙の記録は、自身のナショナル・アイデンティティを見つめる作業でもあったかもしれません。
本展では、石元が残したフィルム番号を手掛かりに、1960年シカゴで行われた選挙活動の様子を、ほぼ時系列に沿って展覧します。
《シカゴ 街》 1960年 Chicago, Town ©高知県, 石元泰博フォトセンター