collection I コレクション展
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石元泰博・コレクション展 水と人のながれ
2022年09月22日[木] - 2023年02月05日[日]
前期 9月22日(木)-11月27日(日)
後期 11月29日(火)-2月5日(日)
*10月3日-12日、24日、27日-11月2日、28日、12月27日-1月1日、16日-19日、23日-27日は閉室
会場:
2階 石元泰博展示室
観覧料:
一般370(290)円・大学生260(200円)・高校生以下無料
*観覧料はすべて消費税込価格
*( )内は20名以上の団体料金
*年間観覧券ご持参の方は無料
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知県及び高知市長寿手帳所持者は無料
内容
晩年の写真集『刻』(2004年)は、身の周りのうつろいゆくものを写した6つのシリーズ――落ち葉、空き缶、雪のあしあと、雲、水、人のながれ――によって構成されています。本展では、このうち最も遅い時期に取り組まれた〈水〉と〈人のながれ〉に焦点を当てます。
〈水〉は、日々自宅近くの目黒川に通い、その水面を写したシリーズです。潮の満ち引きを調べ、光や風を読んで撮影された写真群は、微細なさざ波の質感を克明に捉えたものから、日の光が水のうねりに反射して錯綜する抽象性の高いものまで、同じ川面を写したとは思えないほど多彩な表情を有しています。
いっぽう〈人のながれ〉は、雑踏に出掛け、レンズの前を通り過ぎる人々をノーファインダーで撮影したものです。スローシャッターを用いた大胆なブレによって、道ゆく人の身体や都市の風景が、流動的な光の軌跡として捉えられています。
いずれの被写体も、形ある物質として存在しながら、絶えず動き変容し続けているという点で共通しており、具象性を失い非物質的で純粋な光として定着されたイメージは、「肉体や物はいずれ消滅し、粒子になって螺旋を描き永遠に上昇していく」という、石元晩年の死生観を反映するかのようです。
《人のながれ》2001年 ©高知県, 石元泰博フォトセンター *前期にて出品
《水》2001年 ©高知県, 石元泰博フォトセンター *後期にて出品