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熱帯 楽園 浪漫 美術家たちの「南洋群島」 Tropical Paradise and Fantasy “The South Sea Islands” and the Japanese Artists:1910-41

2008年07月13日[日] - 2008年09月15日[月]

開催時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)

主催:高知県立美術館・高知新聞社・RKC高知放送、RKC高知放送

後援:パラオ共和国大使館、マーシャル諸島共和国大使館、ミクロネシア連邦大使館、マリアナ政府観光局、高知県教育委員会、高知市教育委員会、NHK高知放送局、KCB高知ケーブルテレビ、エフエム高知、高知シティFM放送

協力:コンチネンタル航空

観覧料:一般前売650円・一般850円(650円)・大学生550円(450円)・高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金 ※KoMPal会員(年会費5000円)、年間観覧券所持者(2500円)は無料 ※身体障害者手帳、療育手帳、障害者手帳、戦傷病者手帳及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知県及び高知市長寿手帳所持者は無料

内容

 大正から昭和初期にかけて、多くの日本人画家や彫刻家が、赤道付近の太平洋上に浮かぶ南洋の島を訪れました。本展覧会は、遠い南の島へ向かった美術家の作品を展示し、南の地で触発された表現の特質や、南への志向が日本の美術や文化の形成にどのように関わってきたかを探るものです。

 サイパンやパラオなどは、今ではトロピカル・リゾートとして日本人に人気の高い観光地です。しかしこうしたミクロネシアの島々の歴史が平穏だったわけではありません。大国の統治に翻弄されてきたことや、太平洋戦争で激戦の地となったことを忘れてはならないでしょう。日本もまた、かつてミクロネシアの島々を「南洋群島」と呼び、1920年代初めから1945年まで委任統治していました。

 こうした南の島に、ゴーギャンのように文明からの解放を求めて、あるいは民族学的な関心などから、多くの日本の画家や彫刻家が訪れました。またその地での偶然の出逢いから美術を学び、造形作家となった者たちがいました。

 本展覧会は、南洋群島で結ばれた土方久功(1900-77)、杉浦佐助(1897-1944)、儀間比呂志(1923-)の師弟関係を軸に、赤松俊子(丸木俊 1912-2000)や川端龍子(1885-1966)をはじめとした多くの美術家たちの作品をご紹介します。

 この展覧会によって、南洋群島で着想を得た、知られざる日本の近代美術が明らかになり、それらの作品が日本の近代美術の中で異彩を放ちながらも、ひとつの時代精神として力強く存在を主張していることに気づくことでしょう。また画家や彫刻家たちの南洋群島行の背景にある「南進」の歴史や植民地、戦争の問題、さらに「南」へと向かう日本人の感覚や文化について再考する機会を提供できることと思います。

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