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シャガール・コレクション展 故郷
2018年03月23日[金] - 2018年05月13日[日]
会場:
2階 第1展示室
観覧料:
一般360円(280円) 大学生250円(200円)、 高校生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金。
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知市及び高知県長寿手帳所持者は無料。
*年間観覧券所持者は無料。
*「石元泰博・コレクション展」も併せてご覧いただけます。
*「ドイツ表現主義の版画」(3月27日~6月24日)の開催期間中は、本展チケットで併せてご覧いただけます。
*「石川直樹 この星の光の地図を写す」(4月7日~6月10日)の開催期間中、「石川直樹展」のチケットをお持ちの方は無料でご覧いただけます。
内容
1887年、シャガールは帝政ロシア西部の小都市ヴィテブスク(現・ベラルーシ共和国)に、貧しいユダヤ人の子として生まれました。一族の敬虔なユダヤ教の信仰や伝統的な生活習慣は、シャガールの創造力に決定的な影響を与えています。シャガールは帝都サンクトペテルブルグ、パリ、そして米国への亡命を経て南仏へと、さまざまに生活拠点を移動させながら制作を続けますが、その心には常に故郷への思いがありました。しかし彼は1922年の出国以来、二度とヴィテブスクに戻ることはありませんでした。73年、シャガールは当時のソビエト政府に招かれて一時帰国を果たしますが、ヴィテブスクには行っていません。第二次世界大戦の戦火は故郷を焼き尽くし、幼少年時代を過ごした懐かしいヴィテブスクは、もうこの世になかったのです。
今回は開館25周年記念として、シャガールが手掛けた最初の銅版画集『我が生涯』を中心に、故郷への切実な思いをイメージに結実させた作品をご紹介します。
マルク・シャガール プロフィール
1887年、シャガールはロシアの街、ヴィテブスク(現在のベラルーシ共和国)の貧しいユダヤ人の家庭に生まれました。1911年からパリに出て、ラ・リューシュ(ハチの巣)というアトリエで制作に励む一方、アポリネール、サンドラールら詩人たちとも交流しました。キュビスムやフォーヴィスムを中心とする最新の美術に影響を受けるものの、恋人や花束といったモティーフが浮遊する独自の表現を確立していきます。 1915年には、生涯シャガールが愛し、創造の源泉となった同じユダヤ人のベラと結婚します。翌年には娘イダが生まれ、画家としての名声も高まりますが、ナチによるユダヤ民族の迫害政策や、ロシア革命、二度の世界大戦などの苦難に見舞われ、ヨーロッパ各地を転々としたのちアメリカへ亡命、その地でベラを失くします。ベラの死後、しばらく筆を取れなくなっていましたが、イダをはじめとする周囲の支えにより制作を再開し、「色彩の魔術師」と呼ばれるような鮮やかな色彩表現を深めていきます。1950年から南仏のヴァンスに定住し、晩年にいたるまで旺盛な制作意欲を発揮しましたが、1985年に惜しまれつつ逝去しました。享年97歳でした。
2018年度シャガール・コレクション展テーマ
「シャガールのお気に入り」
生まれ育ったヴィテブスクの街並み、ロバやニワトリといった動物、寄り添う恋人たちやヴァイオリン弾き…。シャガールは自らが愛したモティーフを終生にわたって繰り返し描き続けました。
今年度はシャガール芸術の根幹をなす「お気に入り」をテーマに、コレクションから選りすぐった作品群をご紹介します。
ミニ・ギャラリートーク
会期中の毎土・日曜日、15:00~15:30。
2階第1展示室にお集まりください。要観覧券。