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高知の洋画 Western-style Paintings in Kochi since 1874
2017年10月18日[水] - 2018年01月14日[日]
※12月27日~1月1日は年末年始のため休館
1階 第4展示室
観覧料:
一般360円(280円) 大学生250円(200円)、 高校生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金。
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知市及び高知県長寿手帳所持者は無料。
*年間観覧券所持者は無料。
*同時開催の「高知の版画展」(10月26日~2018年1月10日)、「石元泰博・コレクション展」も併せてご覧いただけます。
*「高知県美術館二大コレクション展」のチケットをお持ちの方も無料でご覧いただけます。
内容
土佐藩留学生としてイギリスで西洋絵画技法を学んだ国沢新九郎が、東京で画塾「彰技堂(しょうぎどう)」を起こしたのは1874(明治7)年のことでした。場所こそ東京でしたが、同郷のよしみで高知出身の門下生がこの画塾に多く通ったことを思えば、彰技堂開塾のこの年が「高知の洋画」のはじまりといっても過言ではないでしょう。
明治維新以降の高知からは、実際に彰技堂で学んだ者をはじめ、石川寅治や山脇信徳といった近代美術史に名を残す重要な洋画家が輩出されています。
大正後期から昭和にかけては、画家たちが憧れた「芸術の都」パリに留学してサロンで入選を果たした西岡瑞穂、アメリカやフランスで活動した幸徳幸衛など、洋行経験を持つ画家の活躍が目立ちました。
戦後においては、1947(昭和22)年にはじまる高知県展が地元作家の作品発表の主要舞台となり、混乱期に生きる画家たちを大いに奮起させました。また、1960年代の県展洋画部門では、当時全国各地で燃え上がった前衛美術運動の波を受け、それまでの洋画=油彩画というイメージから逸脱した実験的な作品も見られるようになりました。
本展では、明治から昭和を中心とした高知の洋画史を当館所蔵作品で辿ります。欧米の芸術動向や社会情勢など様々な要因に左右されつつも、自らの表現を追求した画家たちによる「高知の洋画」の魅力をお楽しみください。
*本展では2016(平成28)年度に新規収蔵した幸徳幸衛、西岡瑞穂、舩木直人の作品も同時公開いたします。
学芸員によるギャラリートーク
会期中の毎土曜14:00より、学芸員によるギャラリートークを行います。1階第4展示室にお集まりください。要観覧券。
※サタデー・レクチャー開催日を除く。
西岡瑞穂《回想》1926年 カンヴァスに油彩