collection I コレクション展
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シャガール・コレクション展 自画像
2018年05月15日[火] - 2018年07月01日[日]
会場:
2階 第1展示室
観覧料:
一般360円(280円) 大学生250円(200円)、 高校生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金。
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知市及び高知県長寿手帳所持者は無料。
*年間観覧券所持者は無料。
*「石元泰博・コレクション展」も併せてご覧いただけます。
*「ドイツ表現主義の版画」(3月27日~6月24日)の開催期間中は、本展チケットで併せてご覧いただけます。
*「石川直樹 この星の光の地図を写す」(4月7日~6月10日)の開催期間中、「石川直樹展」のチケットをお持ちの方は無料でご覧いただけます。
内容
近代絵画史上、シャガールほど多くの自画像を描いた画家は稀でしょう。彼はまた写真の被写体になることも好み、誇らかにポーズをとったポートレートが無数に残されています。過剰なまでの自意識、ナルシシズム(自己愛)、そして自己顕示欲。シャガールは表現者として自分に忠実でした。彼は弱冠35歳にして自伝『我が生涯』を執筆し、ベラ・ローゼンフェルトと恋愛を育んでいるときは、幸福の絶頂にある二人を二重肖像画として描いています。
「自画像の画家」レンブラントやゴッホと並び称されることもありますが、老醜や精神力の衰えを如実に描いた彼らとは異なり、シャガールの自画像は常に輝くばかりに若々しく、97歳で亡くなる数日前に描かれた遺作でも、イーゼルの前の画家は青年の姿でした。
シャガールの自画像は版画でも主要なモティーフになっています。さまざまな自画像のヴァリエーションから、シャガールの心を読み取ってください。
マルク・シャガール プロフィール
1887年、シャガールはロシアの街、ヴィテブスク(現在のベラルーシ共和国)の貧しいユダヤ人の家庭に生まれました。1911年からパリに出て、ラ・リューシュ(ハチの巣)というアトリエで制作に励む一方、アポリネール、サンドラールら詩人たちとも交流しました。キュビスムやフォーヴィスムを中心とする最新の美術に影響を受けるものの、恋人や花束といったモティーフが浮遊する独自の表現を確立していきます。 1915年には、生涯シャガールが愛し、創造の源泉となった同じユダヤ人のベラと結婚します。翌年には娘イダが生まれ、画家としての名声も高まりますが、ナチによるユダヤ民族の迫害政策や、ロシア革命、二度の世界大戦などの苦難に見舞われ、ヨーロッパ各地を転々としたのちアメリカへ亡命、その地でベラを失くします。ベラの死後、しばらく筆を取れなくなっていましたが、イダをはじめとする周囲の支えにより制作を再開し、「色彩の魔術師」と呼ばれるような鮮やかな色彩表現を深めていきます。1950年から南仏のヴァンスに定住し、晩年にいたるまで旺盛な制作意欲を発揮しましたが、1985年に惜しまれつつ逝去しました。享年97歳でした。
2018年度シャガール・コレクション展テーマ
「シャガールのお気に入り」
生まれ育ったヴィテブスクの街並み、ロバやニワトリといった動物、寄り添う恋人たちやヴァイオリン弾き…。シャガールは自らが愛したモティーフを終生にわたって繰り返し描き続けました。
今年度はシャガール芸術の根幹をなす「お気に入り」をテーマに、コレクションから選りすぐった作品群をご紹介します。
ミニ・ギャラリートーク
会期中の毎土・日曜日、15:00~15:30。
2階第1展示室にお集まりください。要観覧券。