collection コレクション展
終了しました
土陽美術会
2018年10月18日[木] - 2018年12月20日[木]
平成30年度第68回高知県芸術祭共催行事
会場:
1階 第4展示室
観覧料:
一般360円(280円) 大学生250円(200円)、 高校生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金。
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知市及び高知県長寿手帳所持者は無料。
*年間観覧券所持者は無料。
*同時開催の「芳年展」のチケットをお持ちの方は無料でご覧いただけます。
*「石元泰博・コレクション展」「シャガール・コレクション展」のチケットをお持ちの方も無料でご覧いただけます。
画像は『土陽美術』第1巻(佐川町立青山文庫蔵)より転載
内容
開館25周年記念として、大正期に全盛を迎えた美術団体「土陽美術会」にフォーカスした展覧会を開催いたします。
「土佐」の別称ともいえる「土陽」をその名に冠する土陽美術会は、明治40年、東京で活動していた9名の高知出身の美術家たちによって創設されました。当初は同郷出身者による一親睦団体に過ぎませんでしたが、徐々に会員数を増やし、明治42年には同じく高知出身の有力政治家、田中光顕を会頭に迎えて経済的な地盤を固めます。
明治44年には高知で「土陽美術会高知支部」が発足、旧土佐藩家家老家の五藤正形が支部長に就任し、東京本部と高知支部を擁する一大美術団体に発展。大正2年には会の総裁として旧土佐藩主山内家の山内豊景、さらには三菱財閥の岩崎家の面々をも賛助会員に迎え、高知出身の財政界人のバックアップを受けながら郷党的な結束を強めました。また、同年から発行をはじめた機関誌『土陽美術』では、大町桂月や橋田東声といった高知出身の文学者たちも寄稿し、美術の枠を超えた文化交流が実現しています。
本展では、明治、大正期から昭和初期に制作された会員たちの作品、そして『土陽美術』をはじめとする資料を通して、美術のジャンルや流派ではなく、高知への愛郷心をよりどころとした異色の美術団体の姿に迫ります。個性豊かな会員たちの作品を、心行くまでお楽しみください。
*本展では平成29年度の新規収蔵作品〈弘瀬洞意(絵金)、石川寅治、山脇信徳、中村博、今西中通〉も同時公開いたします。
関連イベント
〇地域のアトリエ #00「筆談会」
開催日:10月21日 10:00~
アーティスト・住吉山実里が終日滞在し、完全無言、筆談のみで対話を試みるパフォーマンス「筆談会」を開催します。
筆談を通して来場者の方と作品について語り合います。
1階第4展示室にお集まりください。随時入退場可。要観覧券。
詳細はこちらから。
〇学芸員によるギャラリー・トーク
開催日:10月20日、11月17・24日、12月15日 いずれも土曜日、13:30~場所:1階第4展示室(要観覧券)
*そのほか開館記念イベントとして、11月4日(日)は14:30から開催!
石川寅治《菊花図》大正9年 カンヴァスに油彩
山岡米華《水墨山水(秋景山水図)》明治44年 絹本墨画