PERFORMANCE & FILM 舞台芸術 & 映画
「筆談会」@土陽美術会展 概要
〇10月21日(日)10:00~17:00(出入自由)
会場:高知県立美術館・第4展示室(1F)
料金:無料(展覧会の観覧にはチケットが必要です)
アーティスト:住吉山実里
ドラマトゥルク:藤原ちから
美術館で作品を鑑賞しているとき、心にふっと沸く思いや疑問、発見をどこに向けていますか?
一緒に訪れた友人や家族。入り口で手渡されたアンケートへの回答。または心に閉まったまま…。
筆談で、沸いた思いを通わせるのはいかがでしょうか?
今回は、高知出身の作家たちが東京で創設した美術団体「土陽美術会」に焦点をあてたコレクション展にて、完全無言、筆談だけで本展について来館者と対話するパフォーマンス「筆談会」を試みます。
これまでに国内は京都、大阪、海外では釜山、上海、香港、また2018年8月台北芸術祭の「IsLand Bar」にて筆談会を実施。今回初めて美術館にて開催します。
「地域のアトリエ」について
地域で活躍するアーティストと観客、すなわちアートの担い手である両者が、対話を通じてアートの"今"を共に学ぶセミナー「地域のアトリエ」を開催します。演劇やダンス、音楽、映像のほか、ジャンルを越えた表現手法が生まれ、アートに出逢う機会も多様化する昨今、観客は急速に価値観を更新し、アートと社会の接点も変容しています。そんな"今"、高知におけるアートにはどんな可能性があるのでしょうか。そしてアーティストと観客とはどのような関係を結びうるのでしょうか。
このセミナーでは、美術館を「地域のアトリエ(=アートの仕事場)」に置きかえて、高知出身の演劇批評家・藤原ちからをキュレーターに、独自の表現を展開するアーティストをお招きし、地域の担い手とともに、高知での、次世代のアートの可能性を模索していきます。
本セミナーのキックオフ回を#00と位置づけ、当館コレクション展「土陽美術会」の関連企画として、アーティストの住吉山実里による、完全無言、展覧会の観客と筆談だけで本展について対話を試みるパフォーマンス「筆談会」を10月21日(日)に実施します。
そして「地域のアトリエ」#01は、10月23日(火)から25日(木)の3日間、俳優・演出家で介護福祉士の菅原直樹が主宰し、92歳の看板俳優・岡田忠雄が参加する、老いと演劇をテーマとした劇団「OiBokkeShi(オイボッケシ)」を紹介します。どなた様もお気軽にご参加ください。
プロフィール
〇住吉山実里(すみよしやま・みのり)
1986年、大阪生まれ。身体と空間を繋ぎたいと思いダンスと建築を始める。2009年京都工芸繊維大学卒業。ダンス、舞踏、演劇など数々の演出家の作品に出演するとともに、2010年より自身の作品創作をはじめる。近年は、完全無言、筆談のみで対話を試みる『筆談会』を定期的に開催。韓国・釜山、中国・上海、香港でも上演した。現在、藤原ちからとともにアジア各都市で滞在制作をおこなう。
〇藤原ちから(ふじわら・ちから)
1977年高知市生まれ。BricolaQ主宰。横浜を拠点にしつつも、国内外の各地を移動しながら、批評家またはアーティストとして、さらにはキュレーター、メンター、ドラマトゥルクとしても活動。「壁」によって分断された世界を繋ごうと『演劇クエスト』を横浜、城崎、マニラ、デュッセルドルフ、安山、香港で創作。また「港」と「人の移動」に興味を持ち、パフォーマンス『Woman In A Port』をマニラで上演。徳永京子との共著に『演劇最強論』(飛鳥新社,2013)がある。2017年度よりセゾン文化財団シニア・フェロー。平成29年度文化庁東アジア文化交流使。
お問い合わせ先
〇高知県立美術館・企画事業課
TEL 088-866-8000 FAX 088-866-8008
アーティスト:住吉山実里「笔谈会,Hitsudankai,筆談会,필담회,筆談會」(2018.06.10上海)
筆談会風景
筆談会風景
アーティスト:住吉山実里
藤原ちから(演劇批評家)photo : Cheryl Who