collection コレクション展

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シャガール・コレクション展

2020年01月02日[木] - 2020年02月24日[月]

会場:
2階 第1展示室

観覧料:
一般370円(290円) 大学生260円(200円)、 高校生以下無料

*( )内は20名以上の団体料金。
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知市及び高知県長寿手帳所持者は無料。
*年間観覧券所持者は無料。
*「石元泰博・コレクション展」も併せてご覧いただけます。
*「ぼくとわたしとみんなのtupera tupera絵本の世界展」(2020年1月2日〜3月8日)の開催期間中、「ぼくとわたしとみんなのtuperatupera絵本の世界展」のチケットをお持ちの方は無料でご覧いただけます。

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内容

シャガールの絵といえば人や動物が空を飛んでいるのを連想する方もいるでしょう。それらのイメージは当館所蔵の《空を駆けるロバ》や《路上の花束》でも見ることができます。西洋絵画において空は神に近しい場所であり、シャガールも聖書の場面を描いた作品で、天使たちが祝福するかのように空を駆ける姿を描いています。一方で天使や鳥といった羽をもつモティーフだけでなく、人や動物、花束まで空に描きました。重力から解き放たれて自由に空を駆け巡る姿は、自由を謳歌したいという思いの表れでしょうか。ときには画面の上下に関わらず人が浮遊していることもあります。飛んでいる人は楽器を弾いていたり、サーカスやバレエを思わせるアクロバティックな動きをしている時もあれば、顔だけになっていたり、太陽や月と組み合わさっている時もあります。自由に天を舞う多様なモティーフをお楽しみください。

マルク・シャガール プロフィール

1887年、シャガールはロシアの街、ヴィテブスク(現在のベラルーシ共和国)の貧しいユダヤ人の家庭に生まれました。1911年からパリに出て、ラ・リューシュ(ハチの巣)というアトリエで制作に励む一方、アポリネール、サンドラールら詩人たちとも交流しました。キュビスムやフォーヴィスムを中心とする最新の美術に影響を受けるものの、恋人や花束といったモティーフが浮遊する独自の表現を確立していきます。 1915年には、生涯シャガールが愛し、創造の源泉となった同じユダヤ人のベラと結婚します。翌年には娘イダが生まれ、画家としての名声も高まりますが、ナチによるユダヤ民族の迫害政策や、ロシア革命、二度の世界大戦などの苦難に見舞われ、ヨーロッパ各地を転々としたのちアメリカへ亡命、その地でベラを失くします。ベラの死後、しばらく筆を取れなくなっていましたが、イダをはじめとする周囲の支えにより制作を再開し、「色彩の魔術師」と呼ばれるような鮮やかな色彩表現を深めていきます。1950年から南仏のヴァンスに定住し、晩年にいたるまで旺盛な制作意欲を発揮しましたが、1985年に惜しまれつつ逝去しました。享年97歳でした

2019年度シャガール・コレクション展テーマ
「天と地」

シャガールの描く空には太陽や月、天使以外に本来飛ぶはずのない人や動物も飛翔しています。一方地上には、豊かな大地から得られる花や果物だけでなく、動物や人が気付いた街並みをみることができます。リニューアル記念として天と地に見られるモティーフをご紹介します。

ミニ・ギャラリートーク

会期中の毎土・日曜日、15:00~15:30。
2階第1展示室にお集まりください。要観覧券。

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