collection I コレクション展
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シャガール・コレクション展 動物
2018年09月04日[火] - 2018年11月11日[日]
会場:
2階 第1展示室
観覧料:
一般360円(280円) 大学生250円(200円)、 高校生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金。
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知市及び高知県長寿手帳所持者は無料。
*年間観覧券所持者は無料。
*「石元泰博・コレクション展」も併せてご覧いただけます。
*「芳年展」(10月28日〜2019年1月6日)、の開催期間中、「芳年展」展のチケットをお持ちの方は無料でご覧いただけます。
内容
当館所蔵の油彩画《空を駆けるロバ》をはじめ、生まれ育ったヴィテブスクの町で見聞きしたシャガール自身の記憶と結びついたもの、サーカスの曲馬師とともに登場するもの、聖書に登場するものなど、シャガールの作品には動物が頻出します。しかしシャガールが描く動物が再現的に描かれることは稀で、多くは大きくデフォルメされた形や鮮やかな色彩をもって、現実とはかけ離れた姿で描き出されます。油彩画《オルジュヴァルの夜》で見られるように、楽器を弾くなど人間的な所作をみせることも珍しくありません。
時に人のようにふるまい、時に重力に捕らわれずに空中を舞う動物たちは、シャガール芸術にお馴染みのモティーフとして、いまも世界中の人々に愛されています。
マルク・シャガール プロフィール
1887年、シャガールはロシアの街、ヴィテブスク(現在のベラルーシ共和国)の貧しいユダヤ人の家庭に生まれました。1911年からパリに出て、ラ・リューシュ(ハチの巣)というアトリエで制作に励む一方、アポリネール、サンドラールら詩人たちとも交流しました。キュビスムやフォーヴィスムを中心とする最新の美術に影響を受けるものの、恋人や花束といったモティーフが浮遊する独自の表現を確立していきます。 1915年には、生涯シャガールが愛し、創造の源泉となった同じユダヤ人のベラと結婚します。翌年には娘イダが生まれ、画家としての名声も高まりますが、ナチによるユダヤ民族の迫害政策や、ロシア革命、二度の世界大戦などの苦難に見舞われ、ヨーロッパ各地を転々としたのちアメリカへ亡命、その地でベラを失くします。ベラの死後、しばらく筆を取れなくなっていましたが、イダをはじめとする周囲の支えにより制作を再開し、「色彩の魔術師」と呼ばれるような鮮やかな色彩表現を深めていきます。1950年から南仏のヴァンスに定住し、晩年にいたるまで旺盛な制作意欲を発揮しましたが、1985年に惜しまれつつ逝去しました。享年97歳でした。
2018年度シャガール・コレクション展テーマ
「シャガールのお気に入り」
生まれ育ったヴィテブスクの街並み、ロバやニワトリといった動物、寄り添う恋人たちやヴァイオリン弾き…。シャガールは自らが愛したモティーフを終生にわたって繰り返し描き続けました。
今年度はシャガール芸術の根幹をなす「お気に入り」をテーマに、コレクションから選りすぐった作品群をご紹介します。
ミニ・ギャラリートーク
会期中の毎土・日曜日、15:00~15:30。
2階第1展示室にお集まりください。要観覧券。