collection I コレクション展

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シャガール・コレクション展 花束

2019年01月22日[火] - 2019年03月24日[日]

会場:
2階 第1展示室

観覧料:
一般360円(280円) 大学生250円(200円)、 高校生以下無料

*( )内は20名以上の団体料金。
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知市及び高知県長寿手帳所持者は無料。
*年間観覧券所持者は無料。
*「石元泰博・コレクション展」も併せてご覧いただけます。
*「ニュー・ペインティングの時代」展(1月19日〜3月24日)、の開催期間中、「ニュー・ペインティングの時代」展のチケットをお持ちの方は無料でご覧いただけます。

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内容

美しく卓上を飾る花束は、いずれ朽ち果てる定めにあります。華やかさとはかなさ、その両義性をもった花束は、古来より静物画の意味深いモティーフとして描かれてきました。シャガールもその作品に、おびただしい数の花束を描きました。故郷ヴィテブスクで迎えたある誕生日、粗末なアトリエに恋人ベラが花束を持ってきて以来、シャガールにとって、花束は恋人の象徴になったともいわれます。

ときに難解とされるシャガールの作品の解釈の糸口として、象徴としての花束は重要な役回りを演じます。例えば油彩画《路上の花束》に登場する、故郷ヴィテブスクの路上に漂うふたつの花束は、激動する社会に翻弄される「恋人たち」、シャガールとベラの姿と見なすことができるでしょう。

今回はシャガールによって永遠の生命を与えられた、さまざまな花束が描かれた作品をご紹介します。

マルク・シャガール プロフィール

1887年、シャガールはロシアの街、ヴィテブスク(現在のベラルーシ共和国)の貧しいユダヤ人の家庭に生まれました。1911年からパリに出て、ラ・リューシュ(ハチの巣)というアトリエで制作に励む一方、アポリネール、サンドラールら詩人たちとも交流しました。キュビスムやフォーヴィスムを中心とする最新の美術に影響を受けるものの、恋人や花束といったモティーフが浮遊する独自の表現を確立していきます。 1915年には、生涯シャガールが愛し、創造の源泉となった同じユダヤ人のベラと結婚します。翌年には娘イダが生まれ、画家としての名声も高まりますが、ナチによるユダヤ民族の迫害政策や、ロシア革命、二度の世界大戦などの苦難に見舞われ、ヨーロッパ各地を転々としたのちアメリカへ亡命、その地でベラを失くします。ベラの死後、しばらく筆を取れなくなっていましたが、イダをはじめとする周囲の支えにより制作を再開し、「色彩の魔術師」と呼ばれるような鮮やかな色彩表現を深めていきます。1950年から南仏のヴァンスに定住し、晩年にいたるまで旺盛な制作意欲を発揮しましたが、1985年に惜しまれつつ逝去しました。享年97歳でした

2018年度シャガール・コレクション展テーマ
「シャガールのお気に入り」

生まれ育ったヴィテブスクの街並み、ロバやニワトリといった動物、寄り添う恋人たちやヴァイオリン弾き…。シャガールは自らが愛したモティーフを終生にわたって繰り返し描き続けました。
今年度はシャガール芸術の根幹をなす「お気に入り」をテーマに、コレクションから選りすぐった作品群をご紹介します。

ミニ・ギャラリートーク

会期中の毎土・日曜日、15:00~15:30。
2階第1展示室にお集まりください。要観覧券。

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