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ARTIST FOCUS #02 平川恒太 Cemetery 祈りのケイショウ

2022年01月02日[日] - 2022年02月25日[金]

観覧料:一般当日370(290)円・大学生260(200)円・高校生以下無料
*観覧料はすべて消費税込価格 ( )内は20名以上の団体料金 *年間観覧券ご持参の方は無料 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知県及び高知市の長寿手帳所持者は無料 *「奥谷博-無窮へ(~1/16)」、「コレクター福富太郎の眼(1/29~)」展観覧券所持者は無料(当日限り有効) *本展観覧券で他のコレクション展も併せてご覧いただけます
主 催:高知県立美術館
後 援:高知県教育委員会、高知市教育委員会、高知新聞社、RKC高知放送、KUTVテレビ高知、KSSさんさんテレビ、KCB 高知ケーブルテレビ、エフエム高知
助 成:公益財団法人朝日新聞文化財団、公益財団法人熊谷正寿文化財団
協 力:ターナー色彩株式会社

展覧会フライヤー▶ 平川恒太 - Cemetery 祈りのケイショウ.pdf

内容

「ARTIST FOCUS」の第2回として、高知県田野町出身の作家、平川恒太の個展を開催します。
戦争や原爆、原子力発電所事故といった人類の負の記憶を、いかに形象化し、警鐘を鳴らし、継承していくか。3つの意味を持たせるため、あえてカタカナの「ケイショウ」をテーマに掲げる平川は、絵画を中心に様々なメディアを駆使してコンセプチュアルな制作を展開してきました。
本展では、日本の戦後美術史において長らくタブー視されてきた「戦争画」を黒絵具だけを使って描き直した《Trinitite》をはじめ、19世紀の画家アルノルト・ベックリンや小説家の福永武彦による作品から想を得た《死の島》など、作家の代表シリーズを初公開の新作を交えてご紹介します。
歴史的な事件、または古今東西の美術・文学から引用したイメージや言葉が幾層にも重ねられた平川の作品は、多様な読み解きの可能性が開かれています。たとえば作家自らが付けたCemetery―「墓」を意味する展覧会名は、しばしば美術館が、作品が最終的に行き着く墓所に喩えられてきたことを想起させます。一方で、墓は生者が死者を弔い、祈りを捧げる場所に違いありません。美術館を墓=祈りの場に見立てたうえで提示される作品には、その昏さの奥に、平和を希求する思いが通底しています。
複数の解釈を呼び起こす平川の表現を前に、鑑賞者各々が思索を深め、自分だけの気づきを持ち帰っていただくことを願っています。

関連イベント

① アーティスト・トーク(要事前申込・要観覧券)
美術館の閉館後、作家が会場で作品を前に、これまでの活動や制作意図についてお話しします。

日程:1月22日(土)17:15~ 
定員:25名(先着順)
場所:高知県立美術館1階 第4展示室
申込方法:1月21日(金)までにお電話(088-866-8000)にてお申し込みください。


② 対談:平川恒太氏×学芸員(要事前申込・参加無料)
作家と担当学芸員による対談形式で、本展にまつわるエピソードをお話しします。

日程:2月19日(土)14:00~
登壇者:平川恒太、塚本麻莉(本展担当学芸員) 
定員:20名(先着順)
場所:高知県立美術館1階 講義室
申込方法:2月18日(金)までにお電話(088-866-8000)にてお申し込みください。

サテライト展示 「LIFE・FORM」

本展関連企画として、すさきまちかどギャラリー/旧三浦邸でもサテライト展示「LIFE・FORM」を開催します。
この展示で発表するのは、「茶室ではみな平等」を旨とする茶道の精神を人間と動物との関係に当てはめて描いた絵画シリーズ《森の茶会》。画面では様々なシチュエーションのもと、人間や動物が平和的に水場を共有する情景が色彩豊かに描かれます。
本展において平川は、かつて「生活」の場として用いられていたすさきまちかどギャラリー(旧三浦邸)の日本家屋に特有の「形」に注目しました。あえて「・」を入れたことで、「生命体」を意味する「Life form」とも「生活・形」とも読むことができる展覧会名「LIFE・FORM(ライフ・フォーム)」は、そうした気づきに紐づいています。人間と動物との平和的な共生のあり方を問いかける、親しみやすくも奥深い《森の茶会》シリーズをこの機会にぜひお楽しみください。

日時:1月4日(火)~15日(土) ※11日(火)は休館 
9:00~17:00(入場は16:30 まで)
主催:すさきまちかどギャラリー/旧三浦邸、高知県立美術館
場所:高知県須崎市青木町1-16
お問い合わせ:050-8803-8668


●特別企画「鑑賞と対話のための茶会」[先着申込制] 
日本茶インストラクターの柿谷奈穂子氏を招き、展示会場でお茶をふるまいます。作家とともに会場の作品鑑賞を行ったあと、季節に合わせてアレンジした温かい土佐茶を味わい、作品やお茶のことについて自由に語らいます。

日時:1月8日(土) ①10:00〜 ② 13:00〜 ③ 15:00〜/各回定員6名、45分程度を目安
費用:500円(お茶・お菓子代含む)
申込方法:こちらのお申込フォームからお申し込みください。

作家プロフィール

平川恒太(ひらかわ・こうた)
1987年、高知県田野町生まれ。2013年、東京藝術大学大学院絵画専攻修了。埼玉県在住。近年の主な個展に2021年の「Talk to the silence」(カスヤの森現代美術館)、18年の「悪のボルテージが上昇するか21世紀」(福沢一郎記念館)、グループ展に20年の「さいたま国際芸術祭 2020」(メインサイト[旧大宮区役所])、18年の「カタストロフと美術のちから」(森美術館)などがある。

《Trinitite - シンガポール最後の日(ブギ・テマ高地)》2018年、作家蔵

《死の島(広島)》2018年、タグチ・アートコレクション

《死の島(長崎)》2018年、タグチ・アートコレクション

《死の島(第五福竜丸)》2018年、タグチ・アートコレクション

《Black color timer》2016-17年、タグチ・アートコレクション

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