exhibitions 展覧会
2024:12:17:09:00:00:2025:02:21:00:00:00
ARTIST FOCUS #05 三嶽伊紗 カゲ ヲ ウツス
2024年12月17日[火] - 2025年02月21日[金]
9:00-17:00(入場は16:30まで)
休館:12月27日~1月1日
観覧料:一般370円(290円)、大学生260円(200円)、高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金。※年間観覧券所持者は無料。※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知県及び高知市長寿手帳所持者は無料。※当館企画展「河田小龍」展(11/9-1/5)、「浜田浄」展(2/8-4/13)観覧券所持者は無料(当日限り有効)。※本展観覧券で開催中のコレクション展もご覧いただけます。
主催:高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)
協力:ギャラリーヤマグチクンストバウ、京都樹脂株式会社、有限会社山本製作所、谷川原吉春、脇原大輔
後援:高知県教育委員会、高知市教育委員会、高知新聞社、RKC高知放送、KUTVテレビ高知、KSSさんさんテレビ、KCB 高知ケーブルテレビ、エフエム高知
内容
ARTIST FOCUSの第5回として、高知県高知市出身の美術作家、三嶽伊紗(みたけ・いさ)の個展を開催します。
三嶽は、視覚をはじめとした人間の認知能力や、事物の存在の不思議への尽きせぬ関心を、理知的かつ繊細な手つきによって、オブジェやインスタレーション、映像といった美術作品として昇華させてきました。
三嶽が手掛ける造形物の、検査器具や実験装置を彷彿させる抑制的な佇まいは、「当たり前にモノやカタチをつくらない」という姿勢に裏打ちされています。
キャリアの半ばから取り組み始めた、デジタルカメラとコンピュータによる映像表現は、はじめから「モノではない」という点で、作家の探求にうってつけの媒体でした。
「写す」あるいは「映す」という、それぞれ映像の「記録」と「投影」を表す同訓異字は、いずれも「移す」を語源としています。本展タイトルにある「ウツス」の語、ひいてはその読みの響きには、「移す/写す/映す」というそれぞれの言葉が持つ複数の意味が託されているといえるでしょう。
そこには、光学機器に像を結んだ風景も、太古の姿を今に留める植物の化石も、さらには眠りの中で見る夢でさえも、なにかを「ウツス」、ある種の映像であるという、三嶽の姿勢が反映されています。
関西を拠点に精力的な活動を展開してきた作家の、故郷では初の個展となる本企画では、近作を中心にその作品世界をご覧いただきます。生まれ育った高知の風景を織り込んだ映像作品など、三嶽の新たな試みにもご注目ください。
ARTIST FOCUSとは・・・ジャンルや年齢を問わず、当館学芸員が推薦した高知ゆかりの作家を紹介する展覧会シリーズ
三嶽 伊紗(みたけ・いさ)
1956年高知市生まれ。滋賀県大津市在住。80年京都工芸繊維大学意匠工芸学科卒業。82年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。近年では、2014年に徳島県立近代美術館で大規模な個展を開催したほか、「みえるもののむこう」(神奈川県立近代美術館 葉山、2019年)、「影を刺す光-三嶽伊紗+守屋友樹」(京都芸術センター、2020年)などのグループ展に参加。
関連イベント
○アーティストによるギャラリートーク
作家が会場にて、本展についてお話しします。
日時:12月21日(土)14:00-
会場:当館1階 展示室D
[要観覧券・予約不要]
○学芸員によるギャラリートーク
日時:2025年1月18日(土)14:00-
会場:当館1階 展示室D
[要観覧券・予約不要]
○クロストーク
作家と担当学芸員による対談形式で、本展やこれまでの活動についてお話しします。
日時:2025年2月15日(土)14:00-
登壇:三嶽伊紗、朝倉芽生(当館学芸員)
会場:当館1階 講義室
[参加無料・予約不要]
ピンホールカメラによる新作 2024年
《月の机》2014年 撮影:米津 光
《カゲ ヲ ウツス》2024年