exhibitions 展覧会
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浜田浄 めぐる 1975-
2025年02月08日[土] - 2025年04月13日[日]
9:00~17:00(入館は16:30まで)
*初日は10:00からの開展式後に開場
観覧料:一般前売960円、一般当日 1,200(960)円、大学生 850(680)円、高校生以下無料
※( )内は 20名以上の団体割引料金。※年間観覧券所持者は無料。※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳 及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知県及び高知市の長寿手帳所持者は無料。※本展観覧券でコレクション展および「ARTIST FOCUS #05 三嶽伊紗展」(~2/21)もご覧いただけます(当日限り有効)。
【前売券販売所】県立美術館ミュージアムショップ、金高堂書店本店、こうち生活協同組合(コープよしだ、コープかもべ)、県庁生協売店、ローソンチケット[Lコード:62494]
主催:高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)、KSSさんさんテレビ
特別協力:√K Contemporary
協賛:ギャラリー枝香庵、セブンデイズホテル
後援:高知県教育委員会、高知市教育委員会、黒潮町教育委員会、高知新聞社、KCB高知ケーブルテレビ、エフエム高知、高知シティFM放送
●展覧会のフライヤーはこちらから[PDF|5.6MB]
刷る、塗る、彫る、組む、削る。
創作の旅は終わらない。
内容
高知県黒潮町出身の美術家・浜田浄(はまだ きよし、1937-)の過去最大規模となる個展を開催します。
アンフォルメル、反芸術、もの派……。浜田はめまぐるしく移り変わる戦後日本のアートシーンを傍目に、東京都練馬区の小学校教員として勤めながら、自らの表現に妥協することなく手を動かし続けてきた美術家です。
もの派の作家たちを指導した斉藤義重(1904-2001)による、合板に電動ドリルで描いた作品に感銘を受けた浜田は、1975年、38歳の時に、シャープな直線が鮮烈な視覚効果をもたらす合板絵画を手掛けます。77年にはそのイメージを版画として発表、一躍注目を集めました。以降、平面作品の制作を軸に据えながら、刷る、塗る、彫る、削る、組むといった行為の反復により、時間の蓄積を感じさせる独自の抽象表現を開拓します。
浜田の作品には、原則として具象的なモティーフは表れません。しかし、清新な緊張感をたたえた描線や彫線の連なりには、手作業ならではの温もりに加えて、自らが生まれ育った土地の記憶が息づいています。作品に登場するミニマルなフォルムや抑制的な色彩も突き詰めると、朱色に染まる夕陽、黒々とした夜の海、そして視界一面に広がる水平線といった、太平洋に面した故郷、黒潮町の風景に行き当たるのです。
本展では、作風の転機にあたる1975年から2024年の最新作までのおよそ60点を通して、浜田の制作が深化する過程を体感していただきます。それはさながら、浜田が50年にわたって切り拓いてきた表現の旅路を、ともに「めぐる」かのような体験となるでしょう。
浜田 浄 プロフィール
1937年、高知県幡多郡黒潮町に生まれる。1961年、多摩美術大学油画専攻を卒業。東京都在住。主なグループ展に「日本の版画」(1985、栃木県立美術館)、「線の表現ー目と手のゆくえー」(1991、埼玉県立近代美術館)、「版画の1970 年代」(1996、渋谷区立松濤美術館)、個展に「浜田浄の軌跡ー重ねる、削る、絵画ー」(2015、練馬区立美術館)などがある。
関連イベント
01. 開展記念トーク
日時:2月8日(土)13:30-14:30
会場:1階 講義室[参加無料]
登壇:浜田浄(本展出品作家)×安田篤生(高知県立美術館館長)
定員:60名
申込方法:お電話(088-866-8000)にてお申し込みください。定員に達し次第、受付は終了いたします。
02. サタデー・レクチャー「浜田浄の独自性(仮)」
日時:3月15日(土)13:30-14:30
会場:1階 講義室[参加無料・予約不要]
講師:塚本麻莉(当館学芸員、本展企画者)
03. 担当学芸員によるギャラリートーク
日時:2月23日(日)、4月6日(日)13:30-
会場:2階 浜田浄展会場[要観覧券・予約不要]
04. ティーチャーズ・ウィーク
会期中、高知県内の教職員の方(図工・美術以外も含む)は本展及びコレクション展を無料でご覧いただけます。希望者には学校での美術館利用についてのご相談も承ります。
期間:2月22日(土)-2月28日(金)[要予約]
申込方法:お電話(088-866-8000)にて2月15日までにお申し込みください。
浜田浄《work 80-B-4》1980年、高知県立美術館蔵
浜田浄《90-14-K》1990年、個人蔵
浜田浄《98-10-24(1)》1998年、個人蔵
浜田浄《23-G-21》2011年、作家蔵
浜田浄《27-2-21》2015-2024年、作家蔵