exhibitions 展覧会

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高知サマープロジェクト2024 Color Lab
色の実験室

2024年07月08日[月] - 2024年09月14日[土]

会場:1階 展示室D 入場無料

主催:高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)
特別協力:COSA(大月町文化教育交流拠点)
後援:高知県教育委員会、高知市教育委員会、高知新聞社・RKC高知放送

チラシ:色の実験室.pdf

内容展覧会

「日本画(※)」の色は、どのようにして塗られているのでしょう?

日本では古くから色の粉(顔料)とそれを画面に付ける接着剤(ニカワ)を混ぜ合わせて絵具を作ってきました。これは1000年以上も前に中国大陸、朝鮮半島を経由して日本に伝わった歴史のある技法です。

日本で長く使われてきたこの絵具は、山や海でとれる様々な自然素材を原料としています。藍銅鉱(らんどうこう)という石からとれる「青」、水晶やカキの貝殻からとれる「白」、サンゴからとれる「淡いピンク」、カイガラムシという虫からとれる「えんじ」...これらの素材から色の粉を取り出し、ニカワ(膠)という動物の皮や骨を煮出したコラーゲンを使って画面に付けることで、昔の人々は彩り豊かな絵画を描きました。驚くことに、その基本的な手法は現代にいたるまで変わらず受け継がれています。まさに自然はずっと絵具の素材の宝庫だったのです。

今回で6回目を迎える「高知サマープロジェクト」では、高知で活動する日本画家の越智明美さんをコーディネーターとして招き、高知の豊かな自然を手がかりに新しい絵具づくりの可能性を探ります。たとえば大月町の海でとれるウニのトゲ、越知町の横倉山でとれる薄桃色の大理石「土佐桜」...高知の海や山で採集できるこれらの素材を使うと、どのような色ができるのでしょう?高知の自然、そしてもっと身近な場所に隠れているいろいろな「色」を通して、私たちを取り巻く世界に目を向けてみる夏休み企画です。

※明治時代以降、「西洋画」と日本の伝統絵画を区別するために生まれた呼称。現在では顔料を膠で溶いて塗る技法を用いて描かれた絵画一般をさすことが多い。

関連企画

●先着15名・要予約のイベント
お早めにお電話(088-866-8000)にて申込ください。

1 海の日ワークショップ 海を知り、海色を使って描こう
海洋生物について学びながら、高知の海の素材を使った絵具で絵を描いてみよう!

講師:中地シュウ(海洋生物研究家) 越智明美(日本画家)
日時:7
月15日(月) 13:30〜15:30
場所:1
階創作室/定員15名(高校生以上)
参加費:1,000
申込締切:7月8日(月)17:00 定員に達したため、受付を終了します(2024/6/19)


2 山の日ワークショップ 山色を作って描こう
高知の山の素材を使った絵具で絵を描いてみよう!

講師:越智明美(日本画家)
日時:
8月11日(日)13:30
場所:
1階創作室/定員15名(高校生以上)
参加費:
1,000円
申込締切:
8月4日(日)17:00 定員に達したため、受付を終了します(2024/6/19)


●予約不要のイベント
直接会場におこしください。

3 ギャラリートーク 色について いろいろおしゃべり会
顕微鏡で絵具の原料を見るとどう見える? 顕微鏡の専門家と一緒にミクロな視点から 絵具を楽しめるトークイベント。

講師:田中亨(公益社団法人 日本顕微鏡学会)、越智明美(日本画家)、中谷有里(当館学芸員)
日時:8月4日(日)13:30~15:30
場所:
1階展示室D

4 スペシャル・レクチャー 天然顔料のお話
30年以上にわたり現代の技術とともに天然顔料〈岩絵の具〉を作り、作品に活かしてきた画材研究の専門家によるレクチャー。

講師橋本弘安(女子美術大学名誉教授)
日時:88日(木)13:30~15:30
場所:
1
階講義室/定員30名程度

242206886_546194986607062_4609848608981364816_n.jpg(c)中地シュウ

310358189_786412592639128_5849383885393544523_n.jpg高知の自然を素材とした絵具

20230917_161929.jpg絵具作りのため大月町で採集したウニ

20230918_130049.jpgウニ絵具の顕微鏡写真

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