exhibitions 展覧会
終了しました
日本におけるキュビスム
―ピカソ・インパクト
2017年02月12日[日] - 2017年03月26日[日]
午前9時~午後5時(入場は午後4時30分まで)
観覧料:
一般前売720円・一般900円(720円)・大学生600円(480円)
高校生以下は無料
※( )内は 20 名以上の団体割引料金。※年間観覧券所持者(2,580円)は無料。※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知県及び高知市の長寿手帳所持者は無料。
主催:
高知県立美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
後援:
高知県教育委員会、高知市教育委員会、RKC高知放送、KUTVテレビ高知、KSSさんさんテレビ、NHK高知放送局、KCB高知ケーブルテレビ、エフエム高知、高知シティFM放送
協賛:
ライオン、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜
協力:
日本航空
前売り券販売所:
高知県立美術館ミュージアムショップ、高新プレイガイド、高知市文化プラザミュージアムショップ、高知大丸プレイガイド、サニーマート(一部店舗を除く)・高知県庁生協売店、こうち生活協同組合、ホームセンターマルニ・イエローハット(高知県南国展のみ)・アシストファーム・COMO・ホームセンターハマート(一部店舗を除く)、ローソンチケット(Lコード61465 ※ローソンチケットのみ県外店舗でも販売しています)
内容
20世紀初頭、様々の革新的な美術運動が登場しました。なかでも1910年代にパリに発生し、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって主導されたキュビスムは後世に大きな影響を与えました。絵画によって現実を再現するのではなく、絵画自体が新しい現実となることをめざしたキュビスムは従来の絵画観を一新する可能性を秘めていたからです。
1920年代から30年代にかけてキュビスムは日本へと伝えられました。パリに留学していた東郷青児や黒田重太郎、独自にキュビスムを消化した坂田一男、通常キュビスムとは結びつけられない前田寛治や古賀春江の類似した作品はこの運動の広がりを暗示しています。しかしフォーヴィスムやシュルレアリスムといった同じ時代の動向と比べる時、多くの画家はつかのまキュビスムの実験に手を染めた後、そこから足早に立ち去りました。キュビスムは日本の画家によって深められることがなかったのです。
ひとたび姿を消したキュビスムの影響は、意外な場所で復活します。契機となったのは1951年に日本で開かれたピカソの展覧会でした。1950年代前半、日本の美術界にピカソは大きな衝撃を与え、その影響は洋画のみならず、日本画から彫刻、工芸といった広いジャンルにまで及びました。多くの作家がキュビスムの手法を取り入れながら、様々な主題の作品を制作しました。
この展覧会はキュビスムが二度にわたって、別々の文脈で日本の作家たちに受容されたという仮説に基づいて組み立てられています。世界的にみてもきわめて異例なこのような状況をピカソとブラックの作品、そしてそれらに触発された日本の作家たちの作品、約150点によって検証いたします。
関連企画
〇記念講演会「キュビスムは二度死ぬ、あるいは死なない」
講師:尾﨑信一郎(鳥取県立博物館副館長兼美術振興課長)
日時:2017年2月12日(日)14:00~15:30
場所:1階 講義室
定員:1階講義室(定員50名)
参加費:無料
〇ワークショップ① 「キュビスム・マスクをつくろう」
日時:2017年2月26日(日)10:00~12:00
場所:1階創作室
対象:子ども~一般(子どもはハサミが使用できる年齢/親子の参加可)
参加費:無料(要観覧券)
定員:20名程度
申込:1月26日(木)より受付開始。美術館へお電話でお申込ください。(先着順)
〇ワークショップ② 「キュビスム体操!」
「ロダン体操」や「シャガール体操」で絶賛された、静岡県浜松市出身の現代美術作家・高橋唐子さんが、「日本におけるキュビスム」の開催を記念して「キュビスム体操」を創作しました。展示作品のポーズを真似してみることで、新しい視点から芸術鑑賞が楽しめます。
講師:高橋唐子
日時:2017年3月5日(日)11:00と14:00の2回
会場:中庭(雨天時は変更の場合があります)
参加費:無料(要観覧券)
定員:30人(先着順)
ギャラリー・トーク(学芸員による作品解説)
会期中の毎日曜日、担当学芸員による作品解説を行います。観覧券をお持ちのうえ、直接会場にお越しください。
※毎回14:00~15:00
※2月26日は手話通訳つき(協力:一般社団法人高知県聴覚障害者協会)、3月12日は英語通訳つきののクイックガイドとなります。
無料託児サービス
日時:3月15日(水)~19日(日)
各日10:00~12:00、13:30~15:30
定員:各回10名 料金:無料(要観覧券)
対象:本展を鑑賞される方のご家族で、生後6ヶ月から就学前のお子さま
申込方法:お電話で仮予約の上、申込書を3月8日(水)までにお送りください。
今西中通《みどりの静物》1940年 高知県立美術館
東郷青児《コントラバスを弾く》 1915年 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館蔵