exhibitions 展覧会
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野町和嘉写真展 聖地巡礼 Kazuyoshi Nomachi Photography Exhibition: Sacred Pilgrimage
2008年10月25日[土] - 2008年12月14日[日]
開催時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
主催:高知県立美術館・高知新聞社・RKC高知放送
後援:高知県教育委員会・高知市教育委員会・NHK高知放送局・KCB高知ケーブルテレビ・エフエム高知・高知シティFM放送
協賛:カメラのキタムラ・株式会社フタガミ
協力:富士フイルムイメージング株式会社・コニカミノルタプラザ
特別協力:キヤノン株式会社 キヤノンマーケティングジャパン株式会社
助成:財団法人地域創造
観覧料:一般前売650円・一般850円(650円)・大学生550円(450円)・高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金 ※KoMPal会員(年会費5000円)、年間観覧券所持者(2500円)は無料 ※身体障害者手帳、療育手帳、障害者手帳、戦傷病者手帳及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知県及び高知市長寿手帳所持者は無料
内容
写真家、野町和嘉は、1946年に高知県幡多郡三原村で生まれ、同地で少年時代をすごしました。
高知県立高知工業高等学校を卒業後、写真家・杵島隆氏に師事。フリーランスとなった20代半ばでサハラ砂漠を訪れ、大地のスケールと、厳しい風土に生きる人々の強靭さに圧倒されたことがきっかけとなり、今日までドキュメンタリー写真を撮り続けてきました。
野町は、灼熱の砂漠や極限の高地、大河源泉の奥地など、あえて過酷な土地に出向き、そこで暮らす人々の日常を敬意のまなざしで写し、壮大なスケールでその風土をとらえています。それらを撮り続けていく中で野町は、「過酷な環境では、宗教の支えが無ければ人間は生きていけない」と強く感じたといいます。精神的に砂漠化された現在の日本の状況もまた、過酷な環境といえるかもしれません。
野町が写した辺境の地といわれる風土の民が、聖地を求め、祈る姿は、肥大化した経済至上主義が二極化を生むこの厳しい時代にあって、良く生きるとは何であるのかを考えずにはいられません。
本展覧会では、サハラ、ナイル、エチオピア、アンデス、メッカ、イラン、そして最新シリーズであるガンジスなど、野町の35年に及ぶ世界各地の取材成果を約190点の作品によりご紹介します。多様な民族と人々の日常、暮らしに根ざした祈りの姿をご覧いただき、さまざまに思いを馳せていただければ幸いです。