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ティンガティンガとリランガ展 いま、アフリカ美術の衝撃

2004年08月01日[日] - 2004年09月26日[日]

開催時間:午前9時~午後5時(入場は午後4時30分まで)
※8月1日は、開展式を午前10時から行います。
休 館 日=8月3日(火)・9日(月)・16日(月)・23日(月)・30日(月)・9月7日(火)・13日(月)・21日(火)

観 覧 料=一般前売券650円/一般当日券850円(650円)/大学生券550円(450円)/高校生以下無料/年間観覧券2,500円
※( )内は、20名以上の団体料金。身体障害者手帳、療育手帳、障害者手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知県及び高知市長寿手帳所持者は無料。

主  催=高知県立美術館・社団法人 国際芸術文化振興会・KUTVテレビ高知
後  援=高知県教育委員会・高知市教育委員会・高知新聞社・NHK高知放送局・エフエム高知
監  修=白石顕二(アフリカ文化研究者)・山本富美子(アートプロデューサー)
企画協力=フリーダ・ジャポン株式会社
協  力=多摩美術大学美術館・独立行政法人 国際交流基金・関西ペイント株式会社

内容

ティンガティンガ・アートは、1960年代末から東アフリカ、タンザニアの首都ダルエスサラーム郊外で誕生した絵画スタイルで、その名称は創始者の名前エドワルド・サイディ・ティンガティンガ(1937~1972)に由来します。このアートの特徴は、エナメル・ペイントを使って、主に正方形のマゾニット(合板)にゾウやライオンなどの動物たち、ピーコック(孔雀)や尾長鳥などの鳥たち、さらに歴史上の出来事や人々の暮らしなどを、鮮やかな色彩と独特なデフォルメで表現するところにあります。

ティンガティンガの死後は、直弟子のS・G・ムパタ、K・H・テドなどにそのスタイルが受け継がれ、1980年代に入ると、ジャファリーが従来の平面的だったティンガティンガ・アートに色彩のグラデーションによる立体感・遠近感を導入し、時間と空間をはっきりとイメージさせる絵画を描き出しました。また、M・ブッシュは、民族伝承の物語をアレンジし、絵本や漫画のような連作に才能を発揮しました。このようにティンガティンガ・アートは、ポップ・アート的な魅力を示しながら、作家たちの世代を越えた活動によって広がり、東アフリカのアート・シーンに影響を与え続けています。

いっぽうのジョージ・リランガは、タンザニア南部に住むマコンデ民族の伝統的な木彫を彫る家系に生まれました。若い頃から、家族(人々)が連綿とつながる作品、黒檀にシェターニ(精霊)と呼ばれる抽象的な彫刻を彫っていましたが、1970年代からは「ニュンバ・ヤ・サナア」(芸術の家)の代表作家として、西洋美術の多様な技法を駆使した作品を創作し、世界各地の展覧会に参加していきました。1990年頃からは、ティンガティンガ・アートの鮮やかな色彩を取り入れ、細長くデフォルメされたシェターニのユーモラスな姿、あるいは複数のシェターニが合わさった姿など独自の表現を確立し、現代アフリカを代表する作家として国際的に高い評価を受けています。

本展は、第1会場でティンガティンガ・アートの画家たちの作品約80点を、第2会場でジョージ・リランガの作品約75点を展示し、現代アフリカの代表的な作品を高知県で初めて紹介するものです。

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