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日本・モンゴル外交関係樹立30周年記念 モンゴル近代絵画展 ―その源流と展開―

2003年01月05日[日] - 2003年02月23日[日]

開館時間: 午前9時~午後5時(入場は4時30分まで)
休 館 日: 1月7日(火)、14日(火)、20日(月)、27日(月)/2月4日(火)、10日(月)、17日(月)
観 覧 料: 前売券550円、一般650円(550円)、大学生450円(350円)、高校生以下無料
※( )内は、20名以上の団体料金。身障者手帳、療育手帳、障害者手帳、戦傷病者手帳及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知市及び高知県長寿手帳所持者は無料。
前売券発売所: 高知県立美術館ミュージアムショップ・高新プレイガイド・高知大丸・TSUTAYA・サニーマート・高知県民文化ホール・高知県庁生協売店・高知市文化プラザ・山元
主 催: 高知県立美術館、KSSさんさんテレビ
後 援: 外務省、文化庁、モンゴル大使館、高知新聞社、NHK高知放送局、エフエム高知
協 力: ミアットモンゴル航空
助 成: 国際交流基金

内容

モンゴル高原に遊牧生活を営んできたモンゴル民族は、13世紀には世界帝国を築き上げましたが、それもやがて瓦解し、19世紀には清朝の支配を受け、また清朝滅亡後はソビエト連邦の強い影響下にありました。現在1992年の民主化を経て、新たな道のりを歩んでいます。本展では、その近代化の足跡を美術を通してたどるとともに、日本をはじめアジア諸国の近代美術に共通の課題と、モンゴル美術の独自性について探求します。

チベット仏教との密接な関係のもとに展開されてきたモンゴル美術の、絵画における近代化の萌芽は、20世紀はじめ、修道僧でありながら斬新な描写や新しい主題に挑んだB.シャラヴに始まります。その後、1940年代頃から、ソビエトで学び西欧の画法を持ち帰ったN.ツルテムやG.オドンらにより、社会主義的リアリズムや、ロシア印象派の影響を受けた作品が登場します。一方では、伝統的な「モンゴル画」と西欧の技法が融合した一種独特な表現も生まれました。また、ドイツへの留学も多く、表現主義的傾向の絵画も新しい表現の中に見ることができます。1990年の民主化運動と人民革命党一党独裁の放棄以降、アーティストらは表現の自由と西側との交流の自由を得ました。モンゴルの社会機構はもちろん、美術界もまた大きな変化の中にありますが、これらの作品に一貫して流れるのは、大自然と共にはぐくまれてきたモンゴルの人々の、独特の自然観や世界観ではないでしょうか。

これまで、モンゴル近代絵画の通史的な展覧会は世界的にも試みられたことはありません。モンゴル国立近代美術館、ザナバザル美術館、モンゴル芸術家組合、福岡アジア美術館の所蔵品より約100点の代表的な絵画を網羅した本展は、モンゴル近代美術の流れをご覧いただく貴重な機会となることでしょう。

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