exhibitions 展覧会

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19世紀英国ヴィクトリア朝美術の精華 ラファエル前派展

2000年11月03日[金] - 2000年12月17日[日]

開催時間:午前9時00分~午後5時00分(入場は4時30分まで)
休館日:11月7日(火)、13日(月)、20日(月)、27日(月)、12月5日(火)、11日(月)

主催:高知県立美術館、高知新聞社
後援:ブリティッシュ・カウンシル、RKC高知放送、KUTVテレビ高知、KSSさんさんテレビ、エフエム高知

平成12年度第50回高知県芸術祭協賛行事

観覧料:一 般 850円(650円)、大学生 550円(450円)、高校生以下は無料
※( )内は一般前売り及び20名以上の団体割引料金。身体障害者手帳、療育手帳及び障害者手帳所持者とその介護者(1名)、高知県及び高知市長寿手帳所持者は無料。

内容

産業革命の成功でいち早く工業化を推進し、世界をリードする国力を誇っていた19世紀の英国。美術の分野では、1768年に設立されたロイヤル・アカデミー(王立芸術院)が、フランスやドイツの各都市のアカデミーと並び、新古典主義の牙城として強固な支配体制を確立していました。しかし古代ギリシア・ローマの美術を規範とし、盛期ルネサンスの巨人ラファエッロの表現を理想とする新古典主義は、自ずと模倣に堕し、形骸化、保守化していきます。
ジョン・エヴァレット・ミレー、ウィリアム・ホルマン・ハント、そしてダンテ・ゲイブリエル・ロセッティら、アカデミーで新古典主義の美術を学んだ若い画家たちは、そんなアカデミーの反動的傾向に抗し、1848年に秘密結社「ラファエル前派同盟」を結成、自分たちの作品に「PRB (Pre-Raphaelite Brotherhood)」の頭文字を書きこみました。「ラファエル」とはラファエッロの英語読みで、彼らはラファエッロ以前の純粋でひたむきな美術に回帰しようとしたのでした。彼らは自然に即した表現を追求し、遠近法を無視するほどに徹底した細部の写実と、極端に明るい色彩の使用という共通の特徴をもつ技法で制作しましたが、やがてロセッティを中心に文学的な性格を強め、世紀末にヨーロッパを覆う象徴主義に通じる浪漫的傾向を示すようになります。
今回は英国でも有数の優れたコレクションを誇るマンチェスター市立美術館の所蔵品を中心に、全体を主題別に「宗教と神話」、「文学と寓意」、「女性と恋」、「風景画―陸と海、都会と田園」、「水と妖精」の五つのセクションに分け、「ラファエル前派」と彼らに影響を受けた同時代の英国の美術の展開をご紹介いたします。

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