exhibitions 展覧会

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ベルギー象徴主義の巨匠展

1996年12月20日[金] - 1997年02月02日[日]

会  場:高知県立美術館

主  催:高知県立美術館/高知新聞社/NHK高知放送局

後  援:ベルギー政府文化省/ベルギー大使館/RKC高知放送/KUTVテレビ高知/エフエム高知

協  力:サベナ・ベルギー航空/エール フランス国営航空

入 場 料:一般800円(600円)/大学生500円(400円)/高校生以下無料/前売券600円
*( )内は、20名以上の団体料金。身障者手帳(1・2級)、療育手帳及び障害者手帳所持者とその介護者(1名)、高知県長寿者手帳所持者は無料。

内容

フランスとドイツに挟まれた西欧の要衝ベルギーは、中世には神聖ローマ帝国の首都としてヨーロッパの先進地帯として栄え、またルネサンス期には国際貿易の中心地ともなり、ラテンとゲルマンの文化が混在融合する独特の発展をとげてきました。
ボードレールやヴェルレーヌなど、フランスの近代詩人たちによる文学の活性化から発し、19世紀末のヨーロッパにさまざまなヴァリエーションを展開しながら蔓延した象徴主義の芸術運動は、ベルギーにおいても特筆すべき展開を見せました。象徴主義の画家たちはフランスの近代詩とドイツの巨人リヒァルト・ヴァーグナーの楽劇に影響を受け、彼らの理想の美の世界を築き上げようとしました。彼らは自然主義に反発し、目に見える現実を否定し、深く内在する人間の本質を表出させると同時に、新たな時空間によって自然界との神秘的、超現実的交流をめざしたのです。
本展では、エロティック、グロテスクな表現で社会を風刺したフェリシアン・ロップス、甘美な無限性を持つ寓意的女性像を描いたフェルナン・クノップフ、そして優れたデッサン力により秘教的世界と理想主義をかかげた象徴主義を代表する画家ジャン・デルヴィルらの油彩、デッサン、彫刻など115点の作品により、神秘的、耽美的なベルギー象徴主義芸術の全貌を紹介します。

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