exhibitions 展覧会

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高知サマープロジェクト2020 マテリアル・ミュージアム ― 高知で見つけたステキな廃材

2020年08月11日[火] - 2020年09月06日[日]

主催:高知県立美術館
会場:高知県立美術館 1階 第4展示室
入場無料

〇高知サマープロジェクトとは
展覧会や舞台公演以外の美術館の第3の活動として、第4展示室を会場に展開する夏休みの特別企画です。
今回は、日々生み出される廃材や端材を新たな資源として見直し、創造力を使って生まれ変わらせる活動「クリエイティブリユース」をテーマに行います。その活動の達人、大月ヒロ子さんのディレクションのもと、高知県内で収集したマテリアル(素材)で「マテリアル・ミュージアム」をオープンします。

マテリアル・ミュージアムとは

「マテリアル・ミュージアム」に集められた廃材や端材は、小規模な創作系アトリエや工場、商店、個人宅、公共施設にあったモノが中心です。バラバラと集まったモノの集積は単なるゴミのように見えるかもしれません。しかし、収集、分解、分類・整理という作業を経る中で、そのゴミだと思っていたモノが、美しく魅力的で、個性的な素材としか見えなくなる、「不思議な瞬間」が訪れます。そうすればしめたもの。やがて私たちは、これまで本来の廃材が担ってきた役割に引きずられることなく、他の素材との自由な組み合わせを楽しんだり、全く新しい活かし方を思いついたりするでしょう。

廃材をいただく時には、提供してくださる方からお話をうかがいます。すると、その廃材には豊かなストーリーが隠されていることに気づきます。人の持つ技術、コミュニティーの歴史、産業、文化芸術など、廃材が私たちに、人のことや町のことを教えてくれるわけです。そしてなにより、日頃はノックすることのない扉の向こうの世界に、廃材を介すことによってアクセスし、町の人とあたたかなコミュニケーションをとることができるのです。

ぜひ「不思議な瞬間」を迎えた素材をじっくりと観察し、自分なりの法則で並べてみたりして、楽しんでください。その中で見つけたお気に入りのカットを画像で残してみましょう。同じ素材でも、人によってずいぶん捉え方が違うことに驚かれることでしょう。多くの人の眼で多角的に捉えられる、素材のゆたかな表情を、みんなでシェアできれば幸いです。 ー大月ヒロ子

大月ヒロ子 プロフィール

ミュージアム・エデュケーション・プランナー。板橋区立美術館の教育普及担当学芸員を経て、現在ミュージアムづくり、展覧会の監修やワークショップなどに携わる。2013年、活動の拠点を岡山県倉敷市に移し、クリエイティブリユースの実験室・レジデンス・情報のハブとして、また廃材の分類、ストック、ワークショップを行うマテリアル・ライブラリーを備える IDEA R LAB を開設。全国でクリエイティブリユースのコンセプトを活かしたアートやデザインの活動を展開。

関連イベント

展覧会に先立ち、高知 蔦屋書店とNPO法人地域文化計画とコラボしてトーク・イベントを行います。各地の事例を交えて「クリエイティブリユース」の深イイ話を、大月さん直々にお話いただきます。ぜひご参加ください。

日時:8月7日(金)19:00~20:30
★申込方法など、詳細はこちらから

マテリアルミュージアム.jpg

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