PERFORMANCE & FILM 舞台芸術 & 映画

2026:02:07:17:32:57:2026:02:08:00:00:00今後のイベント

高知県出身の映画プロデューサー
生誕110年
大塚和 特集 冬の定期上映会

2026年02月07日[土] - 2026年02月08日[日]

上映日|2026(令和8)年 2月7日(土)・8日(日)
会 場|高知県立美術館ホール
入場料|
[1プログラム券]前売1,000円/当日1,200円(税込) 
*身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・戦傷病者手帳・被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)は3割引。[割引料金]1プログラム券 前売700円/当日840円(ローソンチケットは割引対象外)
*年間観覧券をご提示いただくと前売料金でご覧いただけます。                      
*8日のダースレイダー氏トークは、チケットまたは半券提示でご入場いただけます。

前売券販売所|*12月中旬発売予定 *ローソンチケットのみ販売中
・高知県立美術館ミュージアムショップ
TEL. 088-866-7653 (9:00~17:00)

金高堂書店本店(高知市帯屋町2丁目2-9)
TEL. 088-822-0161 (10:00~20:45)

・こうち生協 [コープよしだ(高知市吉田町6-6)/コープかもべ(高知市鴨部2-4-43)]

ローソンチケット〔Lコード:63163〕*販売中

主催|高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)
助成|芸術文化振興基金助成事業
後援|高知新聞社、RKC高知放送、KUTVテレビ高知、KSSさんさんテレビ、エフエム高知、KCB高知ケーブルテレビ、高知シティFM放送
お問い合せ|高知県立美術館 TEL 088-866-8000
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今村昌平、熊井啓、神代辰巳、浦山桐郎など
名監督を生み出した 高知県出身の名プロデューサー 大塚和(オオツカカノ)を特集!

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企画概要

日本映画史に残る数々の傑作をプロデュースした大塚和おおつかかの)。大塚は1915年(大正4年)高知県南国市田村で九人兄姉の末っ子として生まれました。東京外国語学校(現東京外国語大学)を卒業後、映画世界社に入社。戦後、宇野重吉に誘われ劇団民藝に参加。その後民藝在職のまま日活とプロデューサー契約。独自性に富む多くのプロデュース作品を残し、数多くの受賞作品を作り出しました。また若手監督を積極的に起用し、多くの第1回監督作品のプロデュース作品も生み出しました。
2月8日(日)には大塚のご令孫であるラッパー/ミュージシャンのダースレイダー(和田礼)氏をゲストに迎え、親族からみた大塚を語っていただきます。生涯に130本の作品を残し、その中から厳選された8名の監督による8作品をお楽しみください。

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上映作品(各プログラム入替制) ※開場は上映の15分前

2月7日(土) 2月8日(日)

【Aプログラム】

10:00~11:35
『石合戦』
 監督:若杉光夫

11:50~13:38
『豚と軍艦』
  監督:今村昌平

【Cプログラム】

10:00~11:32
『愛と死の記録』
  監督:蔵原惟繕

11:50~13:24
『かぶりつき人生』
  監督:神代辰巳

【Bプログラム】

14:30~16:09
『競輪上人行状記』
  監督:西村昭五郎

16:20~18:16
『日本列島』
 監督:熊井啓

14:30~15:20
ダースレイダー氏トーク
(40分+質疑応答10分)
*チケット又は半券提示でご入場いただけます

【Dプログラム】

15:40~17:26
『孤島の太陽』
 
監督:吉田憲二

17:40~19:36
『私が棄てた女』
 
監督:浦山桐郎

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■ Aプログラム(2月7日(土)10:00~)

『石合戦』
1955年/95分/BD
監督|若杉光夫 原作|上司小剣 脚色|松丸青史、吉田隆一、
松山亜土 撮影|仲澤半次郎 照明|吉澤欣三 美術|江坂実 
音楽|草川啓 編集|河野秋和 録音|加藤一郎
出演|浜田光曠(浜田光夫)、小沢榮、山田五十鈴、内藤武敏、宇野重吉

村の中央を流れる猪名川を挟んで、二つの集落の子供たちは水泳場を奪い合い、そのたびに石合戦が起きていた。上神竹丸は多田神社の神職の一人息子である。素直だが、性格の弱い竹丸は石合戦になると、いつもガキ大将から石運びの役をやらされる。だが病床の母には、水泳も石投げも内緒であった。
浜田光夫は若杉監督に見いだされ、この作品の主役に抜擢された。

2月7日(土) 10:00~11:35

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『豚と軍艦』
1961年/108分/BD
監督|今村昌平 脚本|山内久 撮影|姫田真佐久
照明|岩木保夫 美術|中村公彦 音楽|黛敏郎
編集|丹治睦夫 録音|橋本文雄 助監督|浦山桐郎
出演|長門裕之、吉村実子、三島雅夫、小沢昭一、丹波哲郎、
加藤武

米海軍基地のある町へ軍艦が入ると、水兵相手のキャバレーが立ち並ぶ町の中心地どぶ板通りは俄然活気づく。しかし当局の取り締まりでモグリ売春ハウス一家は行き詰まった。そこで考えたのが、基地の残飯を使って豚の大量飼育で儲けようというもの。
大塚も今村の作品の中ではこの作品が印象深いという。豚を養豚場から毎日二、三百頭借りて撮影したという、今村重喜劇の真骨頂の作品。

2月7日(土) 11:50~13:38

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■ Bプログラム(2月7日(土)14:30~)

『競輪上人行状記』
1963年/99分/BD
監督|西村昭五郎 原作|寺内大吉 脚色|大西信行、今村昌平
撮影|永塚一栄 照明|三尾三郎 美術|大鶴泰弘
音楽|黛敏郎 編集|丹治睦夫 録音|八木多木之助 
助監督|藤田敏八
出演|小沢昭一、南田洋子、伊藤アイコ、渡辺美佐子、加藤嘉、加藤武

宝寺院の住職・伴玄道の死は、坊主が嫌で寺を飛び出し中学の教師をしていた次男を寺に呼び戻した。父親の玄海は、この機会に次男にこのオンボロ寺を任せることにし、夫を亡くした兄嫁と一緒にさせようと本気で考えていた。新興宗教に押され、寺の再建が進まない中、寄付集めに行った帰りに競輪場に立ち寄った次男は…。
西村の第1回監督作品で、彼の日活ロマンポルノ以前の最高傑作。

2月7日(土)14:30~16:09


『日本列島』 
1965年/116分/BD
監督|熊井啓 原作|吉原公一郎 脚色|熊井啓
撮影|姫田真佐久 照明|岩木保夫 美術|千葉和彦
音楽|伊福部昭 編集|丹治睦夫 録音|沼倉範夫
助監督|三浦朗
出演|宇野重吉、芦川いづみ、二谷英明、鈴木瑞穂、武藤章生、下元勉

妻を米兵に殺された米軍通訳は、米軍曹怪死事件の調査を頼まれ、警部補、新聞記者の協力で、手掛かりの人物を日本の北から南へ訪ね歩く。その間、ニセ札事件、スチュワーデス殺人事件、外人神父国外逃亡などの事件が起こる。米軍占領下のCIAの謀略事件を追体験するドキュメンタリータッチの作品。
普通のプロデューサーであれば、このような素材は映画化しなかっただろうと監督は語る。

2月7日(土)16:20~18:16

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■ Cプログラム(2月8日(日)10:00~)

『愛と死の記録』
1966年/92分/BD
監督|蔵原惟繕 脚本|大橋喜一、小林吉男 撮影|姫田真佐久
照明|岩木保夫 美術|大鶴泰弘 音楽|黛敏郎
編集|丹治睦夫 録音|紅谷愃一 助監督|木下喜源
出演|吉永小百合、渡哲也、芦川いづみ、垂水悟郎、佐野浅夫、滝沢修

和江は、町で偶然に知り合った印刷会社に勤める三原幸雄と親しくなり、やがて恋に発展する。しかし幸雄は4歳の時に被爆し、またいつ発病するか分からない状態にあった。ある日、彼は作業中に貧血で倒れ、彼は平和公園で和江に自分の運命を語った。
最初は、浜田光夫、吉永小百合のコンビで撮影する予定だったが、クランクイン直前に浜田が不幸な事故にあい、急遽新人の渡が代役となった。

2月8日(日)10:00~11:32

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『かぶりつき人生』
1968年/94分/BD
監督|神代辰巳 原作|田中小実昌 脚色|神代辰巳
撮影|姫田真佐久 照明|岩木保夫 美術|大鶴泰弘
音楽|真鍋理一郎 編集|鈴木晄 録音|太田六敏
助監督|三浦朗
出演|殿岡ハツエ、丹羽志津、玉村駿太郎、中台祥浩、市村博、花恵博子

働きに出ていた洋子は、母親笑子が今度こそまじめな男と結婚するからというので帰ってきた。笑子は三十半ばをすぎたドサ回りのストリッパー。相手は勝チンというお人好しのテキヤの親分。笑子は親子水入らずで暮らせると思ったが、すぐに勝チンの後を追って田舎のドサ回りに出て行った。
母親への反発からストリッパーになった娘のバイタリティを描く、神代辰巳の第1回監督作品。

2月8日(日)11:50~13:24

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14:30~15:20 ダースレイダー氏トーク (40分+質疑応答10分) *チケット又は半券提示でご入場いただけます

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■ Dプログラム(2月8日(日)15:40~)

『孤島の太陽』
1968年/106分/35ミリ
監督|吉田憲二 原作|伊藤桂一 脚色|千葉茂樹
撮影|荻原憲治 照明|宮崎清 美術|川原資三 
音楽|真鍋理一郎 編集|鈴木晄 録音|古山恒夫
助監督|三浦朗
出演|樫山文枝、勝呂誉、芦川いづみ、宇野重吉、前田吟、
二木てるみ

四国の豊後水道に浮かぶ沖の島は、乳児死亡率が高く、風土病に悩まされていた。荒木初子が、この島に駐在保健婦として赴任したのは、昭和24年の春だった。島全体が古い因習から抜けきらず貧窮と病苦に喘いでいた。島民の初子への風当たりは強かったが、一日も早く信頼を得るため、初子の限りない献身が続けられた。
高知県沖の島でスタッフ・キャストが1ヶ月あまり分宿してロケを行った。

2月8日(日) 15:40~17:26

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『私が棄てた女』 
1969年/116分/35ミリ
監督|浦山桐郎 原作|遠藤周作 脚色|山内久
撮影|安藤庄平 照明|岩木保夫、松下文雄 
美術|横尾嘉良 音楽|黛敏郎 編集|丹治睦夫
録音|紅谷愃一、神保小四郎 助監督|斉藤光正
出演|浅丘ルリ子、小林トシエ、河原崎長一郎、小沢昭一、
加藤武、岸輝子

自動車の部品会社に勤める吉岡努は、清水専務の姪マリ子との結婚に思い悩んでいた。それは田舎出で苦労してきた彼にとって将来の出世を約束される道であったが、かつては学生運動に青春の火をたぎらせた自分が、いまは刹那的な快楽と利益を追うホワイトカラー族の一人になっている…。
浦山監督5年ぶりの作品であり、この作品を撮ったのち日活を離れることになる。

2月8日(日) 17:40~19:36

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プロフィール

大塚 和(おおつか かの)1915-1990

1915年(大正4年)高知県南国市田村で九人兄姉の末っ子として生まれる。父は医師、兄も漢方医。
東京外国語学校(現東京外国語大学)卒業後、大黒東洋士の世話で映画世界社に入社。戦後再開された映画世界社に戻り31歳で「映画ファン」の編集長となる。36歳の時に、宇野重吉に誘われ劇団民藝に参加。51年民藝映画第1回作品鈴木英夫監督の『三太と花荻先生』を製作。1955年40歳で民藝在職のまま日活とプロデューサー契約。日活契約第1回プロデュース作品は、56年の斉藤武市の第1回監督作品『姉さんのお嫁入り』。1957年劇団民藝映画部が民藝映画社として独立、のちに社長に就任。
1963年『非行少女』で第3回モスクワ国際映画祭グランプリを受賞。1968年『孤島の太陽』をもって第2回タシケント国際映画祭に参加。1973年民藝映画社退社。1974年6年越しの企画、日ソ合作映画『モスクワ わが愛』完成。1986年遺作となる『海と毒薬』。この作品で藤本賞特別賞を受賞。1990年75歳で脳血栓のため永眠。
大塚がプロデュースした第1回監督作品は、若杉光夫『母のない子と子のない母と』(52年)、森園忠『おばあちゃん ありがとう』(55年)、斉藤武市『姉さんのお嫁入り』(56年)、浦山桐郎『キューポラのある街』(62年)、樋口弘美『煙の王様』(63年)、西村昭五郎『競輪上人行状記』(63年)、河辺和夫『非行少年』(64年)、藤田敏八『非行少年 陽の出の叫び』(67年)、神代辰巳『かぶりつき人生』(68年)、長谷川和彦『青春の殺人者』(76年)の10人に及ぶ。生涯に130本の作品をプロデュースする。

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トークゲスト

ダースレイダー DARTHREIDER(ラッパー/MC

1977年パリで生まれ、幼少期をロンドンで過ごす。
東京大学に入学するも、ラップ活動に傾倒し中退。
2000
年にMICADELICのメンバーとして本格デビュー。
自身のMCバトルの大会主催やインディーズ・レーベルDa.Me.Recordsの設立など、若手ラッパーの育成にも尽力する。
2010
年、イベントのMCの間に脳梗塞で倒れ、さらに合併症で左目を失明するも、その後は眼帯をトレードマークに復帰。
2012
BSスカパー!BAZOOKA!!!」内の企画「高校生ラップ選手権」に企画から参加。
2017
年「このまま手を打たなければ5年で死ぬ可能性がある」と宣告されたことを歌った「5years」が話題となった。
近著に「イル・コミュニケーション-余命5年のラッパーが病気を哲学する-」(ライフサイエンス社)。
プチ鹿島と共に監督・主演したドキュメンタリー映画『劇場版 センキョナンデス』『シン・ちむどんどん』がヒット。
大阪府にある国立民族学博物館人類文明誌研究部の特別客員教員に就任。
Darthreider & The Bassons
としても世界中のフェスで活躍する。

『石合戦』©日活_HP用.jpgのサムネイル画像『石合戦』©日活

『豚と軍艦』©日活_HP用.jpg『豚と軍艦』©日活

競輪上人行状記_HP用画像.jpg『競輪上人行状記』©日活

『日本列島』©日活_HP用.jpg『日本列島』©日活

愛と死の記録_HP用画像.jpg『愛と死の記録』©日活

かぶりつき人生_HP用.jpg『かぶりつき人生』©日活

孤島の太陽_HP用画像.jpg『孤島の太陽』©日活

私が棄てた女_HP用画像.jpg『私が棄てた女』©日活

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大塚和様お写真.jpg大塚和 氏

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ダースレイダー_プロフィール画像_クレジットなし・トリミングOK.jpgダースレイダー氏

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