高知県立美術館

PERFORMANCE & FILM 舞台芸術 & 映画

2021:11:18:10:50:22:2021:11:21:00:00:00終了しました

秋の定期上映会ぜんぶ5つ星！
リバイバルシネマ10選
『REVIVAL10』

2021年11月18日[木] - 2021年11月21日[日]

映画

上映日：2021(令和3)年- 11月18日(木)・19日(金)・20日(土)・21日(日)
会　場：高知県立美術館ホール

入場料(税込) ※各プログラム入替制：
【A～Dプログラム】１プログラム券前売：1,000円／当日：1,200円（２作品）

【特別プログラム】前売・当日とも：1,400円（1作品）

＊身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・戦傷病者手帳・被爆者健康手帳所持者とその介護者（１名）は３割引です。（ローソンチケットは割引対象外）割引料金：【A～Dプログラム】前売１プログラム券700円／当日１プログラム券840円【特別プログラム】前売・当日とも1プログラム980円
＊A～Dプログラムは年間観覧券をご提示いただくと前売料金（1プログラム1,000円）でご覧いただけます。

前売券発売所：高知県立美術館ミュージアムショップ／高新プレイガイド／ローソンチケット［Lコード: 62020］※ローソンチケットのみ県外店舗でも販売しています

主催：高知県立美術館
提供・配給・宣伝：キングレコード、エデン、ハピネットファントム・スタジオ、セテラ・インターナショナル、マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム、VALERIA、ハーク、ザジフィルムズ
後援：高知新聞社、RKC高知放送、KUTVテレビ高知、KSSさんさんテレビ、エフエム高知、KCB高知ケーブルテレビ、高知シティFM放送

〇ご連絡先記入ご協力のお願い
新型コロナウイルス感染症予防のため、ご連絡先の記入にご協力をお願いいたします。いただいた個人情報は保健所による調査または新型コロナウイルスに関してのお知らせのみに使用し、個人情報保護法に則り厳重に管理のうえ、来館日より1ヵ月後に適切な方法により破棄いたします。

企画概要

昔、映画館やテレビで見たあの映画をもう一度見たい！その声に応えるように、往年の名作が次々とリバイバル公開されています。今秋その中でも選りすぐりの作品を10作品ピックアップしてお届けします。
ＣＧに頼らない危険なアクションがスリル満点のジャン=ポール・ベルモンド主演作４作品、ミシェル・ルグランの珠玉の映画音楽で彩られるヌーヴェルヴァーグ期巨匠の３作品を始め、香港のウォン・カーウァイ監督の最高傑作「欲望の翼」、初公開時物議を醸した問題作「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」、至高のメロドラマ「ヘカテ」、スクリーンに甦る名作の数々をお楽しみください。

上映作品（各プログラム入替制）

※開場時間：【A～Dプログラム】30分前 -【特別プログラム】15分前

--11月18日(木)

--11月19日(金)

--11月20日(土)

--11月21日(日)

Aプログラム

▪10:00～11:41　　　　
『ムッシュとマドモアゼル』(101分)

▪11:50～13:56
『恐怖に襲われた街』(126分)

Cプログラム

▪10:00～11:35　　
『欲望の翼』デジタルリマスター版(95分)

▪11:45～13:09
『女と男のいる舗道』4Kデジタル・リマスター版(84分)　　　

Bプログラム

▪10:00～11:30　
『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』 4K完全無修正版 --- (90分) R18＋

▪11:40～13:28
『ヘカテ デジタル・リマスター版』(108分)　　

Dプログラム

▪10:00～11:31　　　　
『シェルブールの雨傘』( 91分)

▪11:40～13:47
『ロシュフォールの恋人たち』(127 分)

Bプログラム

▪15:00～16:30
『ジュ・テーム・モ
ワ・ノン・プリュ』
4K完全無修正版
(90分) ※R18＋

▪16:40～18:28
『ヘカテ デジタル・リマスター版』(108分)　

Dプログラム

▪14:00～15:31
『シェルブールの雨
傘』(91分)
------------------

▪15:40～17:47
『ロシュフォールの
恋人たち』(127 分)　

Aプログラム

▪14:30～16:11
『ムッシュとマドモア
ゼル』(101分)
--------------------

▪16:20～18:26
『恐怖に襲われた街』
(126分)

Cプログラム

▪15:00～16:35
『欲望の翼』デジタル
リマスター版(95分)

▪16:45～18:09
『女と男のいる舗道』4Kデジタル・リマスター版(84分)

特別プログラム①

▪19:00～20:56
『リオの男』
(116分)

特別プログラム②

▪18:30～20:19
『カトマンズの男』(109分)　　

特別プログラム①

▪19:00～20:56
『リオの男』
(116分)

特別プログラム②

▪18:30～20:19
『カトマンズの男』
(109分)

■ Aプログラム（11月18日(木)10:00～／20日(土)14:30～）
“ベルモンドの二つの魅力　コメディとサスペンスの大傑作”

『ムッシュとマドモアゼル』
(フランス／1977年／101分／カラー／DCP）
監督：クロード・ジディ
製作・出演：ジャン=ポール・ベルモンド（２役）
出演：ラクエル・ウェルチ、クロード・シャブロル
ゲスト出演：ジェーン・バーキン、ジョニー・アリディ
提供：キングレコード　配給：エデン

べルモンドが国際的スターとスタントマンを一人二役で演じた。トラブル続きで仕事に恵まれないスタントマンのマイクだったが、高所が苦手な国際的スター、ブルーノがフランスに映画の撮影に来たことからアクションシーンの代役に抜擢される。繰り返される階段落ち、ヘリからセスナへのジャンプ、さらにはセスナの屋根乗り、城壁のぼり、トラとの格闘など危険なスタントに挑戦しつつ、肉体派女優ラクエル・ウェルチ演じるスタントウーマンとの恋の駆け引きにも突撃する。アクションも笑いも最高の抱腹絶倒コメディ。

11月18日（木）10:00～11:41
11月20日（土）14:30～16:11

『恐怖に襲われた街』
(フランス／1975年／126分／カラー／DCP）
監督：アンリ・べルヌイユ
製作・出演：ジャン=ポール・ベルモンド
音楽：エンニオ・モリコーネ　
出演：シャルル・デネ、アダルベルト・マリア・メルリ
提供：キングレコード　配給：エデン

パリで続発する美女連続殺人事件を追う敏腕警部ルテリエ。犯人はルテリエに次の犯行を予告する。地下鉄の屋根の上やビルの滑る屋根での危険な追跡、高層マンションへのヘリコプターからのダイビングなど、手に汗握るシーンが次々と繰り広げられる。ベルモンドは危険極まりないスタントを自ら演じている。CG全盛の現在だからこそ生身のアクションはスリリング。繰り返される口笛を使った不気味なメロディも印象的。

11月18日（木）11:50～13:56
11月20日（土）16:20～18:26

■ Bプログラム（11月18日(木)15:00～／20日(土)10:00～）
“愛と官能に浸る衝撃の２作品”

『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』4K完全無修正版
(フランス／1975→2019年／90分／カラー／BD） ※R18＋
監督：セルジュ・ゲンズブール
音楽：セルジュ・ゲンズブール
出演：ジェーン・バーキン、ジョー・ダレッサンドロ、ユーグ・ケステル、ジェラール・ドパルデュー、ミシェル・ブラン
配給・宣伝：セテラ・インターナショナル

ゴミ回収業を営むクラスキーとパドヴァンは、立ち寄ったカフェでジョニーと出会う。クラスキーとジョニーはダンスパーティで意気投合するが、クラスキーはゲイだった・・・。セルジュ・ゲンズブールの代表曲で、当時事実婚の関係にあったジェーン・バーキンとのデュエット・ソングである「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」をモチーフに自ら映画化したスキャンダラスな衝撃作。初公開時にはイギリス等で上映禁止、日本では83年と95年に修正版が上映されたのみ。ボーイッシュなジェーン・バーキンの魅力と不朽のメロディに圧倒される恋愛映画。

11月18日（木）15:00～16:30
11月20日（土）10:00～11:30

『ヘカテ--デジタル・リマスター版』
（フランス=スイス／1982年／108分／カラー／BD）
監督：ダニエル・シュミット
撮影：レナート・ベルタ
出演：ベルナール・ジロドー、ローレン・ハットン、ジャン・ブイーズ
衣装：パブロ・メシャン、デリカ、カンセラ、
　　　クリスチャン・ディオール(ジロドーの衣装)
提供：マーメイドフィルム　配給：コピアポア・フィルム　宣伝：VALERIA　後援：在日スイス大使館

モロッコに赴任したフランスの外交官ジュリアンは、夫がシベリアに赴任中の人妻クロチルドと出会う。逢瀬を重ねるうちにクロチルドに魅せられ翻弄されるジュリアン。やがてジュリアンは仕事に身が入らなくなってしまう。「ヘカテ」とはギリシャ神話の女神の一人。原作はポール・モランの「ヘカテとその犬たち」。スイスを代表する映画監督ダニエル・シュミットが、ファム・ファタールに狂わされる男の姿を、ベランダでの官能的なラブシーンを始め、エキゾチックな音楽と夢のような目くるめく映像で描く。

11月18日（木）16:40～18:28
11月20日（土）11:40～13:28

■ Cプログラム（11月19日(金)10:00～／21日(日)15:00～）
“東洋と西洋の二つの新しい波　東西巨匠の傑作”

『欲望の翼』デジタルリマスター版
（香港／1990年／95分／カラー／DCP）
監督：ウォン・カーウァイ
撮影：クリストファー・ドイル
出演：レスリー・チャン、マギー・チャン、アンディ・ラウ、カリーナ・ラウ、ジャッキー・チュン
配給：ハーク

1960年の香港とフィリピンを舞台にした青春群像劇。実母を知らないヨディ（レスリー・チャン）を中心に、ヨディに惹かれるスー（マギー・チャン）とミミ（カリーナ・ラウ）、スーに思いを寄せるタイド（アンディ・ラウ）、ミミに恋するサブ（ジャッキー・チュン）らが絡み合う。全編を彩るムーディなラテン音楽、熱帯雨林や雨のシーンなどに象徴される陶酔的な映像、官能的なセリフ・・・。何もかもがスタイリッシュな、ウォン・カーウァイの原点にして頂点と言える奇跡的傑作。クリストファー・ドイルの撮影も美しい。　　　　　　　　　　

11月19日（金）10:00～11:35
11月21日（日）15:00～16:35

『女と男のいる舗道』4Kデジタル・リマスター版
（フランス／1962年／84分／白黒／BD）
監督：ジャン=リュック・ゴダール
音楽：ミシェル・ルグラン
撮影：ラウール・クタール
出演：アンナ・カリーナ、サディー・レボー、アンドレ・ラバルト
配給：ザジフィルムズ

パリを舞台にアンナ・カリーナ演じるナナの人生を12の章立てで描く J＝L・ゴダール監督の傑作の一つで、ヌーヴェルヴァーグを代表する一本。ナナは夫と別れレコード店で働くが、生活は苦しく娼婦になってゆく。当時ゴダールとカリーナは新婚であり、映画「裁かるるジャンヌ」を見て涙を流すシーンの顔のアップ、ジュークボックスから流れる軽快な音楽に合わせてのダンスなど、カリーナのキュートでコケティッシュな魅力がスクリーンに炸裂する。ミシェル・ルグランの哀愁漂う旋律も魅力。

11月19日（金）11:45～13:09
11月21日（日）16:45～18:09

■ Dプログラム（11月19日(金)14:00～／21日(日)10:00～）
“フランス製ミュージカルの傑作を満喫　ドヌーヴ＆ドルレアック”

『シェルブールの雨傘』
（フランス／1964年／91分／カラー／BD）
監督：ジャック・ドゥミ
音楽：ミシェル・ルグラン
出演：カトリーヌ・ドヌーヴ、ニーノ・カステルヌオーボ、アンヌ・ベルノン
配給:ハピネットファントム・スタジオ

仏北西部の港町シェルブールの傘店の娘ジュヌヴィエーヴと修理工の青年ギイの別れと再会を描く切ないラブストーリー。アルジェリアに出征するギイ。ジュヌヴィエーヴのお腹の中には子供がいたが、家庭の事情もあり裕福な実業家と結婚する。足を怪我して帰還したギイはジュヌヴィエーヴの結婚を知るが、一家は既にパリに引っ越していた。ギイの生活は荒れるが旧知のマドレーヌによって立ち直る。全編セリフがメロディに乗って歌われる傑作ミュージカル映画。

11月19日（金）14:00～15:31
11月21日（日）10:00～11:31

『ロシュフォールの恋人たち』
（フランス／1967年／127分／カラー／BD）
監督：ジャック・ドゥミ
音楽：ミシェル・ルグラン
出演：カトリーヌ・ドヌーヴ、フランソワーズ・ドルレアック、ジョージ・チャキリス、ジーン・ケリー、ジャック・ペラン
配給:ハピネットファントム・スタジオ

仏中西部の港町ロシュフォールを舞台に、美しい双子の姉妹の恋の行方をカラフルでポップな映像で描くミュージカル映画の傑作。「雨に唄えば」のジーン・ケリー、「ウエスト・サイド物語」のジョージ・チャキリスが出演するなど往年のハリウッド・ミュージカル映画へのオマージュに溢れる一方、後のハリウッド映画「ラ・ラ・ランド」に影響を与えた１本と言われている。出演者たちのお洒落なファッション、ミシェル・ルグランの華麗な音楽、青空の下で躍動するダンス、巧みなストーリーが融合する幸福感に満ちた作品。

11月19日（金）15:40～17:47
11月21日（日）11:40～13:47

■ 特別プログラム①（11月18日(木)19:00～／20日(土)19:00～）
※全国均一料金前売・当日とも1,400円(1作品）

“ベルモンド冒険活劇の最高峰！”

『リオの男』
（フランス・イタリア／1964年／116分／カラー／DCP）
監督：フィリップ・ド・ブロカ
出演：ジャン=ポール・ベルモンド、フランソワーズ・ドルレアック、ジャン・セルヴェ
提供:キングレコード　配給:エデン

休暇でパリに帰省した空軍の兵士アドリアンの恋人アニエスが目の前で誘拐されてしまう。アニエスは財宝の在りかを示す3体の土偶の一つが埋められた場所を知っていたのだ。
アニエスを追ってアドリアンはリオ・デ・ジャネイロへ。走って泳いで、さらにはビルの壁をつたってひたすらアニエスを追うアドリアン。果たしてアニエスを無事救出し、土偶の秘密を暴くことがきるのか？「インディ・ジョーンズ」シリーズが手本にした、手に汗握る冒険活劇の原点にして最高峰。

11月18日（木）19:00～20:56
11月20日（土）19:00～20:56

■ 特別プログラム② (11月19日(金)18:30～／21日(日)18:30～)
※全国均一料金前売・当日とも1,400円(1作品)

“ベルモンド冒険活劇第2弾！”

『カトマンズの男』
（フランス・イタリア／1965年／109分／カラー／DCP）
監督：フィリップ・ド・ブロカ
出演：ジャン=ポール・ベルモンド、ウルスラ・アンドレス、ジャン・ロシュフォール
提供:キングレコード　配給:エデン

膨大な財産を相続したアルチュールは、ヨットで香港に寄港しているが退屈で死を願っていた。しかしウルスラ・アンドレス演じるショーガールに一目ぼれし一変。生きるためにインド、ネパール、マレーシアを駆け巡り冒険を繰り広げる。船で飛行機で気球で吊り橋で断崖で雪山で建築現場で・・・、あらゆるアクションを自ら演じたベルモンドの真骨頂にしてノンストップドタバタアクションの傑作。原作はジュール・ベルヌの冒険小説「必死の逃亡者」。

11月19日（金）18:30～20:19
11月21日（日）18:30～20:19

ジャン=ポール・ベルモンド傑作選 HP↓

https://belmondoisback.com/belmondoisback1.html

ジャン＝ポール・ベルモンド　Jean-Paul Belmondo

1933年パリ郊外ヌイイ＝シェル＝セーヌ生まれ。20世紀後半のフランスを代表する映画俳優。父は彫刻家、母は画家。57年長編映画デビュー。「勝手にしやがれ」などに主演するなどヌーヴェルヴァーグの諸作品で国際的知名度を得た。人気をアラン・ドロンと二分し数多くの作品が日本でも公開された。出演作の権利料が高かったため、長い間日本では一部を除きビデオ化やリバイバル公開がされなかった。また映画の中でスタントマンやCGを使わず自分の肉体で演じた。人気コミック「ルパン三世」や「コブラ」のモデルになっただけでなく、出演作品はジャッキー・チェンやトム・クルーズ、スピルバーグにも影響を与えた。2021年9月6日逝去。享年88。

《主な出演作》
「リオの男」「カトマンズの男」「ムッシュとマドモアゼル」「恐怖に襲われた街」「二重の鍵」「勝手にしやがれ」「雨のしのび逢い」「女は女である」「いぬ」「気狂いピエロ」「パリは燃えているか」「ボルサリーノ」など多数。

ミシェル・ルグラン　Michel Legrand

1932年パリ生まれ。フランスの作曲家、ジャズ・ピアニスト。父は指揮者、母は経営者。ジャズ・ミュージシャンとしてデビューしたのち54年に映画音楽に進出。ヌーヴェルヴァーグ作品を始め数々の名曲を生み出した。その後ハリウッドに進出し、晩年はクラシックのアルバムも発表した。生涯に3度アカデミー賞を受賞。2019年逝去。享年86。

《主な映画音楽》
「女と男のいる舗道」「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」「女は女である」「華麗なる賭け」「おもいでの夏」「栄光のル・マン」「うず潮」「ネバーセイ・ネバーアゲイン」「ベルサイユのばら」など多数。