PERFORMANCE & FILM 舞台芸術 & 映画
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文化庁 統括団体によるアートキャラバン事業 (コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)「JAPAN LIVE YELL project」 KOCHI ADATAN film Festival 高知あだたん映画祭
2022年07月02日[土] - 2022年09月04日[日]
高知ライブエール・プロジェクト
KOCHI ADATAN film Festival -高知あだたん映画祭-
~安田町・高知市・須崎市・大月町~
2022(令和4)年 6月~9月
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【日時・会場】
■ 6月25日(土)・26日(日) -大心劇場 (安芸郡安田町内京坊992-1) ※中止になりました
■ 7月2日(土)・3日(日) -高知県立美術館ホール (高知市高須353-2)
■ 7月23日(土)・24日(日) -須崎市立市民文化会館 大会議室(須崎市新町2丁目7-15)
7月23日(土)~31日(日) -すさき まちかどギャラリー/旧三浦邸 (須崎市青木町1−16) ※7/25(月)休館
■ 9月3日(土)・4日(日) -大月町農村環境改善センター (幡多郡大月町弘見2018−1)
9月3日(土)・4日(日) -COSA大月町 (幡多郡大月町小才角350 ※旧小才角小学校)
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入場料:《1日通し券》一般1,000円(当日券のみ)/小学生以下無料
すさき まちかどギャラリーのみ入場料 一般300円/小学生以下無料(7/23(土)か24(日)の須崎市立市民文化会館の上映会入場券持参の方は、会期中1回限り入場無料)
※COSA大月町のワークショップ参加料は無料ですが、9/3(土)か4(日)の入場券が必要です。
*身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・戦傷病者手帳・被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)は3割引です。割引料金:700円。すさき まちかどギャラリーは入場無料。
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文化庁 統括団体によるアートキャラバン事業(コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)「JAPAN LIVE YELL project」
主催:高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)、大心劇場、すさき まちかどギャラリー/旧三浦邸、大月町、あにめのいろは、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会
共催:イメージフォーラム
後援:高知新聞社、RKC高知放送、KUTVテレビ高知、KSSさんさんテレビ、エフエム高知、KCB高知ケーブルテレビ、高知シティFM放送
作品提供:Juno Films、The Film-Maker's Cooperative、有限会社アップリンク、株式会社ミストラルジャパン、イメージフォーラム、株式会社ダゲレオ出版、Eames Office LLC、原將人、吉開菜央、甫木元空、池添俊、水江未来、イシュ・パテル、ヤマムラアニメーション有限会社、Au Praxinoscope、株式会社トランスフォーマー、株式会社ポニーキャニオン、東映ビデオ株式会社、TinDrum Production
お問合せ先:
高知県立美術館 TEL 088-866-8000
大心劇場 TEL 0887-38-7062
すさき まちかどギャラリー/旧三浦邸 TEL 050-8803-8668
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企画概要
KOCHI ADATAN film Festival -高知あだたん映画祭- は、テレビなどで放映されるポピュラーな映画ではなく、アート性の高い映画や、新進気鋭の作家の映画、サブカルチャー的な映画などを高知県内の広い地域で上映し、映像表現の多様性を味わう映画祭です。今年は、安田町、高知市、須崎市、大月町の4カ所で地域ごとに特色のある映画を上映します。
あだたんとは?
「(器に)収まりきれない」を意味する高知県の方言。 (使用例)龍馬は土佐にはあだたん男よ。
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4⃣ 大月町 -アニメーション
9月3日(土)・4日(日)
【会場】大月町農村環境改善センター、COSA大月町(大月町)
旧小才角小学校を活用したレジデンス施設「COSA」にて、県内小学校でコマ撮り教室をする「あにめのいろは」と協働してきたデンマークの関連作品など、多様なアニメーションの世界に触れられる上映。そして、2日間にわたって、「COSA」と周辺を舞台にして、水江未来さんによる、来場者、出店者、大月町の人たちを巻き込んだ決死?のコマ撮りが交差します。
※ゲスト:水江未来
※COSA大月町会場:雨天決行・荒天中止
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9月3日(土)【第1会場】大月町農村環境改善センター
■11:00~12:07 "イシュ・パテル作品集" ※掲載順に上映
「太陽と月のお話」
(1971年/14分/デジタルファイル)
監督:イシュ・パテル
インドの創世神話を元にしたアニメーションで、太陽と月がそれぞれ男女2組ずつ存在する独特な世界観が描かれる。切り絵によるコミカルなキャラクターの動きも楽しく、絵本のような神話世界に惹き込まれる。
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「パースペクトラム」
(1974年/6分/デジタルファイル)
監督:イシュ・パテル
カラフルに変化する幾何学模様のみで構成された抽象アニメーションで、音楽は宮城道雄の「さくら変奏曲」が使われている。作者の他の作品にも共通する豊かな色彩感覚を凝縮したかのような作品。
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「ビーズ・ゲーム」
(1977年/5分/デジタルファイル)
監督:イシュ・パテル
何千ものビーズを並べることで、様々な形と動きを作り出した作品。架空や実在の生き物がお互いを貪り食うという、生命の進化を思わせる闘争の歴史が描かれ、やがては文明批判へと発展していく。第50回アカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート。
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「死後の世界」
(1978年/7分/デジタルファイル)
監督:イシュ・パテル
「死とは何か」という人間にとっての永遠の問いに挑んだ作品。様々な研究、個人の体験、古代の神話などをもとに、ストーリーを廃して死後のビジョンを表現した。
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「最優先事項」
(1981年/9分/デジタルファイル)
監督:イシュ・パテル
ある架空の第三世界の国を舞台にしたアニメーション。統治する側とされる側によって、いかに「最優先事項」が異なる意味を持つかを描いた。粘土と透過光という素材が効果的に使われ、登場人物の心情に深い陰影を与えている。
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「パラダイス」
(1984年/15分/デジタルファイル)
監督:イシュ・パテル
水晶宮に住む美しい鳥を目撃した黒い鳥の物語を描く。切り絵、粘土、砂など様々な技法を使って制作されており、その効果の違いにも注目。第57回アカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート。
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「神様がくれた星」
(1993年/11分/デジタルファイル)
監督:イシュ・パテル
環境保護をテーマとした寓話。突如現れた二人の侵入者はその世界を破壊し始める。彼らを放逐した神が与えた星とは...。カラフルでミステリアスなキャラクター造形が物語の効果を高めている。
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■14:00~15:20 "山村浩二特集 + 矢野ほなみ" ※掲載順に上映
山村浩二・矢野ほなみ オンライントークあり
■14:00~14:47 上映
「水棲」
(1987年/5分/デジタルファイル)
監督:山村浩二「水棲」
小川のせせらぎ、流れるリンゴ、水に映った空の中、自分自身の影がメタモルフォーゼし、無数の魚の幻影が、現われ消える。透過光と粘土で描いたアニメーション。
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「ひゃっかずかん」
(1989年/12分/デジタルファイル)
監督:山村浩二
日本語は、「あ」から始まり、「ん」まで、英語は、「A」から始まり「Z」まで、しりとりをパラレルに展開していく。あり→りりく→く...、ANT→TAKE OFF→F...。言葉にあわせて絵が技法と共に変化していき、アニメーションの技法の「百科図鑑」にもなっている。
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「頭山」
(2002年/10分/デジタルファイル)
監督:山村浩二
ケチな男が拾って来たサクランボの種を食べたために、頭に桜が生えて、そこに花見客が訪れる。花見客が騒がしくて桜の木を抜くと今度はその穴に水がたまって、海水浴客が集まってくる。落語「あたま山」を現代の東京に舞台を移し、アニメーションで新解釈を試みた作品。第75回アカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート。
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「ゆめみのえ」
(2019年/10分/デジタルファイル)
監督:山村浩二
ケイサイは人や動物を生き生きと、とても見事に描く絵師だった。ある日鯉の絵を描いていると眠ってしまい、鯉になった夢をみる。楽しく泳いでいた鯉は、釣り人に釣られて城に運ばれていく...。鍬形蕙斎の絵手本「略画式」と上田秋成「雨月物語・夢応の鯉魚」に想を得て、蕙斎を主人公にアニメーション化した。
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「骨噛み」
(2021年/10分/カラー/デジタルファイル)
監督:矢野ほなみ
瀬戸内海のしまなみ海道を舞台に、火葬後の骨を噛むという風習をモチーフとして初めて死に向き合う子どもの心情を描いた作品。点描と透過光を用いた繊細かつダイナミックな作画が観客を作品世界にいざなう。第45回オタワ国際アニメーション映画祭短編部門グランプリ。
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■14:50~15:20 山村浩二・矢野ほなみ オンライントーク
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9月4日(日) 【第1会場】大月町農村環境改善センター
■11:00~12:35 "デンマークアニメ特集"
「FLEE フリー」
(2021年/89分/カラー/デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フランス合作/BD)
監督:ヨナス・ポヘール・ラムスセン
20年の時を経て祖国アフガニスタンからの脱出を語る青年アミンの姿をとらえたドキュメンタリー。主人公をはじめ、周辺の人々の安全を守るためにアニメーションで制作され、アカデミー賞で史上初めて国際長編映画賞、長編ドキュメンタリー賞、長編アニメーション賞の3部門ノミネートを果たした。
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「How Long, Not Long」
(2016年/6分/デジタルファイル)
監督:ミッシェル・クラノット、ウリ・クラノット
「How Long, Not Long いつまで、まもなく」、人種差別、国粋主義、不寛容が遍在する時代の私たちに、一都市、地域、または国の境のない場所について考えさせる視覚的な旅。
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■14:00~16:20
"水江未来作品集&トーク"
COSAでのワークショップで制作したコマ撮り作品お披露目
細胞や微生物などをモチーフとしてノンナラティブ(非物語)映画を作り続け、国際的な評価も高い水江未来の作品群を自身の解説とともに上映するプログラム。デビュー作『FANTASTIC CELL』(2003)をはじめ、ベネチア国際映画祭に招待され、アヌシー国際アニメーション映画祭でSACEM賞(最優秀映像音楽賞)を受賞した『MODERN No.2』(2011)、ベルリン国際映画祭招待、アヌシー国際アニメーション映画祭CANAL+CREATIVE AID賞(最優秀国内作品賞)受賞の『WONDER』(2014)などの代表作、『DREAMLAND』(2018)、『THE DAWN OF APE』(2019)などの近作からセレクトして多数上映。
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【水江未来(みずえみらい) プロフィール】
1981年生まれ。細胞や微生物を思わせる有機的なイメージと、都市や工場を思わせる幾何学図形の無機的なイメージを用いてノンラティブ(非物語)の短編アニメーションを多数制作している。代表作『MODERN』、『WONDER』は、ベネチア、ベルリン両国際映画祭で正式招待され、アヌシー国際アニメーションフェスティバルでも受賞している。
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9月3日(土)・4日(日)【第2会場】COSA大月町(旧小才角小学校)
●水江未来・小谷野萌作品 ループ上映
展示とモニター上映
※こどもたちが作ったアニメーションも上映します!
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9月3日-4日(土-日) COSA大月町(旧小才角小学校)
水江未来さんとアニメーションを作ろう!
9月3日(土)は旧小才角小学校「COSA」を舞台に、9月4日(日)は、海辺で楽器と音を作りながら参加型の人や物のコマ撮りを行います。
完成したアニメーションは4日(日)水江未来さん作品集上映&トーク後にお披露目します!
●9月3日(土)
校庭と校舎付近でコマ撮り
10:30~12:30
集合場所・COSA
●9月4日(日)
海辺でコマ撮り&音作り
10:30~12:00
集合場所・小才角集会所(憩の家)
【ワークショップお申込み】
https://forms.gle/a9QTgzEmBHg6Jxa77
電話 0880-73-1181(大月町 まちづくり推進課)
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●展示とモニター上映
・こどもたちが作ったアニメーション
・大月町に縁のある映像作品と滞在制作の紹介を予定
●POPUP STORE
世界に誇る日本のアニメーション作家 山村浩二 がプロデュースを手がける短編アニメーションのストア&ギャラリー“Au Praxinoscope”ポップアップストアがCOSAにオープン!
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●町内外のおいしいものマルシェ ※中止になりました
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1⃣ 大心劇場 - 日本一の血しぶきアイドル映画
6月25日(土)・26日(日)【会場】大心劇場(安田町)※中止になりました
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2⃣ 高知県立美術館ホール -オルタナティブ・マスターピース
7月2日(土)・3日(日) 【会場】高知県立美術館ホール
アンダーグラウンドのジャンヌ・ダルクと称されたバーバラ・ルービンの生涯を描いた映画を中心に、ジョナス・メカス、アンディ・ウォーホルらバーバラの仲間たちと時代が生み出した作品を始め実験的な作品群を振り返ります。
※解説 中島崇(両日とも)
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7月2日(土)
■10:00~11:40頃 ※最初に解説あり
"アンダーグラウンドのジャンヌ・ダルク"
「バーバラ・ルービンとニューヨーク・アンダーグラウンドのビッグバン」
(2018年/78分/BD)※R18
監督:チャック・スミス
ジョナス・メカス、アンディ・ウォーホル、ベルベット・アンダーグラウンド、ボブ・ディラン、アレン・ギンズバーグ・・・。18歳にして代表作「地上のクリスマス」を制作し、センセーションを巻き起こしたバーバラ・ルービン。バーバラの周りには多くのアーティストが集まってきた。35歳で亡くなるまでの生涯を残された映像やインタビューで綴る。
-休憩-
■13:00~17:30頃 ※最初に解説あり ※途中休憩あり
"アンダーグラウンド傑作選” ※掲載順に上映
「パワーズ・オブ・テン」
(1977年/9分/デジタルファイル)
監督:チャールズ&レイ・イームズ
家具・建築デザインで知られるイームズ夫妻の作品。公園でピクニックするカップル。カメラはそのまま真上に上がり続け宇宙の彼方へ、こんどはカメラは拡大を続けカップルを通り越して極小の微粒子の世界へ。驚きの9分間。
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「燃え上がる生物」
(1963年/46分/デジタルファイル)
監督:ジャック・スミス
ドラァグ・クイーンの元祖といえるパフォーマーらが出演したアンダーグラウンド映画の伝説的作品。乱痴気騒ぎを繰り広げる二人の女と女装した二人の男。倒錯、快楽、狂気が渦巻き、当時アメリカの各州で上映禁止となった。
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「午後の網目」
(1943年/15分/16ミリ)
監督:マヤ・デレン
実験映画の母ともダンスフィルムの創始者とも呼ばれるマヤ・デレンの代表作。夢を媒介にしながら内面の探求に向かうと同時に、映画そのものの構造を探求した傑作。キーウ生まれのユダヤ系ロシア人のマヤ・デレンは、ユダヤ人虐殺を恐れてアメリカに移住した。
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「快楽殿の創造」
(1953年/38分/BD)
監督:ケネス・アンガー
サイケデリックカルチャーの先取りと言えるめくるめく色彩と退廃的な雰囲気。レオシュ・ヤナーチェクのグラゴル・ミサをバックに神秘思想や呪術的な儀式の映像化に挑んだ。
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-休憩(10分)-
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「ドッグ・スター・マン:序章」
(1961年/26分/16ミリ)
監督:スタン・ブラッケージ
ブラッケージの代表作というだけでなく、アメリカ実験映画史上の古典。本作は5部構成の内の序章。多重露光、コマ撮り、フィルムのスクラッチなどあらゆる映像テクニックを駆使した神話的映像作品。
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「波長」
(1966-67年/45分/16ミリ)
監督:マイケル・スノウ
45分間淡々とズームインしてゆくカメラ。その間いくつかの出来事が起こり、フィルムにも変化が起こる。マイケル・スノウの代表作であり、構造映画の先駆的作品。
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「スコピオ・ライジング」
(1963年/29分/BD)
監督:ケネス・アンガー
ポップソングにのせライダーたちの日常とレザー、バイクなどをフェティッシュに描き、デヴィッド・リンチ他の映画監督に多大な影響を与え、ミュージックビデオの元祖と言われている作品。
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「ルシファー・ライジング」
(1980年/28分/BD)
監督:ケネス・アンガー
マリアンヌ・フェイスフル演じる古代エジプト神話に伝わる女性の悪霊リリス。砂漠、寺院、スフィンクス、空飛ぶ円盤といった魔法の象徴的モチーフが散りばめられている。
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7月3日(日) "メカス、ウォーホル 2人の巨匠"
■10:00~11:40頃 ※最初に解説あり
「リトアニアへの旅の追憶」
(1972年〔1950年~1972年〕/87分/16ミリ)
監督:ジョナス・メカス
ジョナス・メカスと弟アドルファスの27年ぶりのリトアニア帰郷を中心にした3部構成の日記映画。第1部はアメリカに亡命してきたころの思い出、第2部はリトアニアでの家族との再会、第3部では強制収容所を過ごしたドイツ時代の友人を訪問する、日記映画の金字塔。
-休憩-
■13:00~17:00頃 ※上映後解説あり(上映前から変更になりました)
「チェルシー・ガールズ」
(1966年/195分/16ミリ/2面スクリーン)
監督:アンディ・ウォーホル
ウォーホルの映画作品の中で最も商業的に成功した作品。2台の映写機でチェルシーホテルの各室を2面スクリーンに映し出す。孤独、ドラッグ、ヒステリー、ノイズ・・・。ウォーホル版の現代社会の縮図であり、観客を強大なカオスに引き込んでゆく。
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【中島崇 プロフィール】
映像作家。1951年生まれ。イメージフォーラム設立時のメンバーの一人。1989年から92年まで「月刊イメージフォーラム」編集長、1987年から2000年までイメージフォーラム・フェスティバルのディレクターを務める。主な作品に『南岸沿』(1971)、『セスナ』(1974)、『遙か白熱光』(2014)などがある。
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3⃣ すさき まちかどギャラリー、須崎市立市民文化会館 -映像と身体
7月23日(土)・24日(日) 【会場】須崎市立市民文化会館 大会議室
7月23日(土)-31日(日)※25日(月)休館【会場】すさき まちかどギャラリー/旧三浦邸
軽やかな身体表現とダークでファンタジックな深層を併せ持つ吉開菜央をメインにした上映と展示、私映画の最前線を走り続ける伝説的映画監督・原將人のライブ演奏付上映を行います。
※ゲスト 吉開菜央、原將人、原まおり、甫木元空、池添俊
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7月23日(土)【第1会場】須崎市立市民文化会館 大会議室
■11:00~12:04 “吉開菜央監督特集1” ※掲載順に上映
「Grand Bouquet」
(2019年/14分/デジタルファイル)
監督:吉開菜央
言葉の代わりに花を吐く女。罵詈雑言が飛び交う現代に超巨大な花束を送る、情動と暴力の衝突を描いたヒューマンホラー。カンヌ国際映画祭正式招待作品。
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「ほったまるびより」
(2015年/37分/デジタルファイル)
監督:吉開菜央
人間から人格を剝ぎ取って、肉そのもの、タンパク質を愛することに挑む、言語を超越したラブストーリー。
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「静坐社」
(2017年/12分/デジタルファイル)
監督:吉開菜央
ただ座り、静かに呼吸する。そんなシンプルなことが最も力強い命への祈りなのかも知れない。岡田式静坐法を取材したドキュメンタリー・フィクション。
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■13:30~14:30
トーク:吉開菜央 聞き手:甫木元空
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■14:40~16:45 “吉開菜央監督特集2” ※掲載順に上映
「梨君たまこと牙のゆくえ」
(2018年/30分/デジタルファイル)
監督:吉開菜央
映画館の暗闇が、梨を食らう乙女の口腔内になる!?果汁ほとばしる爆裂咀嚼音浴体験!
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「みずのきれいな湖に」
(2017分/9分/デジタルファイル)
監督:吉開菜央
雨の降り止まない湖のほとりで、水や、その周りにある空気に身をゆだねて溶けていくからだを捉えたダンスフィルム。
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「Wheel Music」
(2019年/14分/デジタルファイル)
監督:吉開菜央
音がするということは、そこに命があるということだ。この世の全ての尊いノイズを繋ぎ合わせた、ハミングのような日記映画。
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「風にのるはなし」
(2018年/9分/デジタルファイル)
監督:吉開菜央
神奈川県真鶴町の海岸線を自転車で走る赤い服の少女。真鶴町で実際に起こった出来事を素材に、風の音、飛び交うカモメ、鳥の鳴き声などの自然音を繊細に捉えた映像詩。
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「Shari」
(2021年/63分/デジタルファイル)
監督:吉開菜央 撮影:石川直樹
初めての映画撮影となる写真家の石川直樹と吉開菜央がタッグを組み、希少な野生動物が人間と共存している知床を舞台に、愛らしくも凶暴な音と映像を観客の五感に響かせる。
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【吉開菜央(よしがいなお)プロフィール】
1987年生まれ。映画作家・振付家・ダンサー。日本女子体育大学卒業、東京藝術大学大学院映像研究科修了。作品は国内外の映画祭で上映、展示されており、MVの演出なども行なう。主な監督作に『Grand Bouquet』(カンヌ国際映画祭監督週間2019正式招待)、『ほったまるびより』など。
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7月24日(日) 【第1会場】須崎市立市民文化会館 大会議室
"原將人監督特集"
■13:00~14:48
「初国知所之天皇2022」
(1973年1994年/108分/BD)
監督・撮影・編集・脚本・音楽・主演・配給・宣伝:原將人
10代に大島渚監督の「東京战争戦後秘話」の脚本を手掛けた原將人が、23才の時に8ミリを手に北海道から九州まで日本縦断の旅をしたロードムービーにして個人映画の傑作。国家の起源を考えようと始まった旅は、映画の起源を巡る旅に変貌する。瀬々敬久、大森一樹、犬童一心らに映画監督を目指すきっかけを与えると共に、全共闘運動が終焉した70年代の若者世代に大きな影響を与えた伝説的作品。オリジナルに数十種の和歌を加えたデジタルリマスター版。
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■15:00~16:30
「MI・TA・RI!」
(2002年/90分/BD)
監督:原將人 撮影・編集・脚本・音楽・配給・宣伝:原將人、原まおり
【ライブ演奏付上映】出演:原將人・原まおり
現代のリュミエールここにあり!!
~映画の始まりの感動をよみがえらせたLIVE映画~
日本映画界のゴダール原將人が完成から20年振りに再演する待望の本格的ロードムービー。スタンダードな映画の枠を大きく飛び越え、自由な映画の翼を羽ばたかせる。この“MI・TA・RI!”の中で映画誕生の原点が甦り、見事なまでに美しい映像と音楽は、光と影を映画色に潤してゆく。過ぎ行く時の切ない記憶たちが永遠に姿を変えるうつろいの中、ゆるやかに神秘的映画空間が花開き、すべてを愛しく包み込む。その映画への眼差しは、どこまでも暖かく豊穣である。
8㎜フィルムとデジタル映像が2面、3面の圧巻のマルチスクリーンで映像投影される上映会場では、一瞬にしてフランクフルトを魅了したミューズの歌声、原の生演奏と、二人のナレーションが生ライブされる。撮影、編集、作曲、作詞等、映画製作のすべてを、新婚当時の原とまおりが二人で手がけている。第1回フランクフルト国際映画祭観客賞受賞作品。
ヨーロッパの映画人、批評家たちも拍手喝采したライブ映画“MI・TA・RI!”の一度きりのライブ上映をお見逃しなく!
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一瞬の夢は光年の夢。
通り過ぎていく光景と狭間を埋めるようにフィルムはまわり
僕たちは生きていると実感する。
奈良 美智(美術作家)
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➡ 終映後、原將人、原まおりと観客の質疑応答あり
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【原將人(はらまさと)プロフィール】
1950年、東京都出身(京都在住)。麻布学園高校在学中『おかしさに彩られた悲しみのバラード』が第1回フィルムアートフェスティバル東京で、グランプリ・ ATG賞をW受賞し、映画監督デビュー。村上龍の小説「69」にも登場。松本俊夫監督『薔薇の葬列』助監督、大島渚監督『東京战争戦後秘話』脚本・予告編の演出。インディーズ映画の最高傑作『初国知所之天皇』発表。『20世紀ノスタルジア』日本映画監督協会新人賞受賞。『MI・TA・RI!』第1回フランクフルト国際映画祭観客賞受賞。『あなたにゐてほしい~SOAR~』(13・ゆうばり国際ファンタスティック映画祭渚特別賞)、『双子暦記・私小説』(18・第1回東京ドキュメンタリー映画祭長編部門グランプリ)他。63歳で双子の父になる。インターネットもない50年前から、監督・脚本・撮影・編集・音楽・出演を全てひとりでこなし発表し続けていた、今でいうYouTuberの先駆的存在。
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【原まおり プロフィール】
大分県日田市出身(京都在住)。荒井晴彦初監督作品『身も心も』に炊事班として参加。湯布院映画祭で原將人と出会い、結婚。第1回 フランクフルト国際映画祭で観客賞受賞した『MI・TA・RI!』で、撮影、編集、 脚本、音楽など映画製作全般を学ぶ。原將人監督作品『あなたにゐてほしい ~SOAR~』では主演(観音崎まおり)を務め、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭渚特別賞を受賞。2017年の自宅全焼の火事の記録を赤裸々且つポシティブに描いた癒し系ドキュメンタリー『焼け跡クロニクル』で初監督デビュー(今秋より全国でアンコール上映予定)。慶應義塾大学文学部通信課程で勉強中。
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7月23日(土)~7月31日(日)9:00~17:00※7/25(月)休館
【第2会場】すさき まちかどギャラリー/旧三浦邸
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■ "吉開菜央作品" ループ上映
・監督:吉開菜央「Grand Bouquet」(2018年/14分/デジタルファイル)
言葉の代わりに花を吐く女。罵詈雑言が飛び交う現代に超巨大な花束を送る、情動と暴力の衝突を描いたヒューマンホラー。カンヌ国際映画祭正式招待作品。
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・監督:吉開菜央「風にのるはなし」(2018年/9分/デジタルファイル)
神奈川県真鶴町の海岸線を自転車で走る赤い服の少女。真鶴町で実際に起こった出来事を素材に、風の音、飛び交うカモメ、鳥の鳴き声などの自然音を繊細に捉えた映像詩。
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■ "3人の若手監督"
【上映時刻】10:20-/12:00-/13:40-/15:20-(7/31の最終回上映はトークイベントの後に行います。)計85分
・監督:吉開菜央「ほったまるびより」(2015年/37分/デジタルファイル)
人間から人格を剝ぎ取って、肉そのもの、タンパク質を愛することに挑む、言語を超越したラブストーリー。
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・監督:甫木元空「太陽にてらされて」
(2016年/28分/デジタルファイル)
始まりをしった男が、終わりを知る。
1日が始まり、終わる。
そして、太陽に照らされるままに、また1日が始まる。
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・監督:池添俊「あなたはそこでなんて言ったの?」
(2021年/20分/デジタルファイル)
2020年3月28日「不要不急の外出を控えて」と都知事は言い、予定していた撮影は中止になった。その翌日季節外れの雪は降り、数日で跡形もなくなった。2年前に眠りについた母はまだ夢から覚めることはない。隣の中国人は今夜も夢を見て叫んでいる。部屋が宇宙の中心となり、一緒に住んでいる彼女とは喧嘩が増えた。わたしはカメラをまわして聞こえてくる音に耳をすませた。遠いあなたと、近いあなたが発した言葉。あなたはそこでなんて言ったの。
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■7月31日(日)
15:10~15:40 池添俊トーク 聞き手:塚本麻莉(高知県立美術館 学芸員)
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【甫木元空(ほきもとそら) プロフィール】
1992年、埼玉県生まれ、高知県四万十町在住。2016年青山真治・仙頭武則共同プロデュース「はるねこ」で監督・脚本・音楽を務め、全国劇場公開される。第46回ロッテルダム国際映画祭コンペティション部門など、イタリア、ニューヨークなど複数の映画祭に招待された。2019年にはバンド「Bialystocks」を結成。映画による表現をベースに、音楽制作などジャンルにとらわれない横断的な活動を続ける。
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【池添俊(いけぞえしゅん) プロフィール】
1988年、香川県生まれ、大阪府出身。個人の声や記憶を収集し、普遍的な声へと再構成するスタイルで制作している。パンデミック下の生活で内なる声に耳を傾けた『あなたはそこでなんて言ったの? 』(2021)が第59回ニューヨーク映画祭、第38回ベルフォール映画祭などから正式招待される。
https://www.shunikezoe.com
「How Long, Not Long」監督ミッシェル・クラノット、ウリ・クラノット
「How Long, Not Long」監督ミッシェル・クラノット、ウリ・クラノット
「FLEE フリー」監督:ヨナス・ポヘール・ラスムセン© Final Cut for Real ApS, Sun Creature Studio,Vivement Lundi!, Mostfilm, Mer Film ARTE France, Copenhagen Film Fund, Ryot Films, Vice Studios, VPRO 2021 All rights reserved
「FLEE フリー」監督:ヨナス・ポヘール・ラスムセン © Final Cut for Real ApS, Sun Creature Studio,Vivement Lundi!, Mostfilm, Mer Film ARTE France, Copenhagen Film Fund, Ryot Films, Vice Studios, VPRO 2021 All rights reserved
「FLEE フリー」監督:ヨナス・ポヘール・ラスムセン © Final Cut for Real ApS, Sun Creature Studio,Vivement Lundi!, Mostfilm, Mer Film ARTE France, Copenhagen Film Fund, Ryot Films, Vice Studios, VPRO 2021 All rights reserved
「バーバラ・ルービンとニューヨーク・アンダーグラウンドのビッグバン」監督:チャック・スミス
「バーバラ・ルービンとニューヨーク・アンダーグラウンドのビッグバン」監督:チャック・スミス
イームズ夫妻 © Eames Office, LLC. (www.eamesoffice.com) All rights reserved.
「ドッグ・スター・マン・プレリュード」監督:スタン・ブラッケージ
「ドッグ・スター・マン・プレリュード」監督:スタン・ブラッケージ
『Shari』予告編 監督:吉開菜央 撮影:石川直樹