PERFORMANCE & FILM 舞台芸術 & 映画
終了しました
文化庁 統括団体によるアートキャラバン事業 (コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)「JAPAN LIVE YELL project」 ダンスの系譜学 高知ライブエール・プロジェクト
2022年09月08日[木]
日時:2022(令和4)年9月8日(木)19:00開演(18:30開場)
会場:高知県立美術館ホール
料金:一般前売3,000円(当日3,500円)
大学生以下前売2,000円(当日2,500円)
*身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・戦傷病者手帳・被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)は3割引です。*割引料金:一般前売2,100円・当日2,450円/大学生以下前売1,400円・当日1,750円(ローソンチケットは割引対象外)
前売券発売所:
高知県立美術館ミュージアムショップ(088-866-7653/9:00-17:00)/高新プレイガイド(088-825-4335/平日[月~金曜] 10:00~17:00)/ローソンチケット[Lコード: 63394]※ローソンチケットのみ県外店舗でも販売します。
文化庁 統括団体によるアートキャラバン事業(コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)「JAPAN LIVE YELL project」
主催:高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会
企画・共同製作:愛知県芸術劇場、Dance Base Yokohama「パフォーミングアーツ・セレクション2022」
制作協力:Dance Base Yokohama 協力:株式会社precog
後援:高知新聞社、RKC高知放送、KUTVテレビ高知、エフエム高知、KSSさんさんテレビ、KCB高知ケーブルテレビ、高知シティFM放送
公演写真提供:Dance Base Yokohama/愛知県芸術劇場
概要
クラシックバレエやモダンバレエを基礎に学び、世界随一の振付家、演出家らの革新的な身体表現のメソッドを受け継いできた、安藤洋子、中村恩恵、酒井はな。
2020-21年にかけてDance Base Yokohamaで創作され、愛知県芸術劇場にて初演を迎えた『ダンスの系譜学』を通じて、それぞれのダンスキャリアに影響を与えた巨匠振付家らのオリジナル作品を軸に、振付の原点が今日に至るまで「継承」され「再構築」を繰り返してきた歴史を、6つのショーケースを通して紐解いていきます。
マリウス・プティパが完成形に導いた、クラシックバレエのスタイルを革新したミハイル・フォーキン。ピナ・バウシュと同時代を生きる巨匠振付家で、モダンダンスとバレエを融合させたイリ・キリアン、バレエの様式美を脱して新しい身体理論を確立したウィリアム・フォーサイス。そして、髄までバレエが浸透した身体を解き放した劇作家、岡田利規。時代も地域も民族も越えて、絶えず更新されるダンスの歴史の一幕にお立会いください。
上演作品 ー 振付の「原点」と「継承/再構築」
世界のバレエダンサーが踊り続けてきたフォーキン原作の『瀕死の白鳥』。あえて白鳥の死因に迫り、バレエの様式の解体も試みる、演劇作家の岡田利規との共作。
『瀕死の白鳥』
ミハイル・フォーキン原型 酒井はな改訂
出演:酒井はな
チェロ:四家卯大
音楽:サン=サーンス「動物の謝肉祭」から「白鳥」
*1907年または1905年初演、ロシア
『瀕死の白鳥 その死の真相』
演出・振付:岡田利規
出演:酒井はな
編曲・チェロ:四家卯大
音楽:サン=サーンス「動物の謝肉祭」から「白鳥」よりアレンジ
『瀕死の白鳥 その死の真相』©︎Taisuke Tsurui [会場|高知県立美術館ホール]
ミハイル・フォーキン Mikhail Fokin/1880年ロシア・サンクトペテルブルク生。帝室舞踊学校で学び、1898年マリンスキー劇場に入団、ソリストとして頭角を現す。早くから振付やバレエの改革に目覚め、興行師セルゲイ・ディアギレフの招きでバレエ・リュスに参加、初代振付家となる。1942年ニューヨークにて死没。
酒井はな Hana Sakai/クラシックバレエを畑佐俊明に師事。橘バレエ学校、牧阿佐美バレエ団を経て1997年新国立劇場バレエ団設立と同時に移籍、主役を務める。2017年紫綬褒章受章など受賞歴多数。日英豪国際共同製作『ZERO POINT』(2016年高知)出演。
岡田利規 Toshiki Okada/演劇作家、小説家、チェルフィッチュ主宰。“想像”を用いた独特な言葉と身体の関係性による方法論や、現代社会への批評的な眼差しが評価され、国内外で高い注目を集める。
四家卯大 Udai Shika/ロック、ポップス、ジャズ、クラシック、即興音楽と多彩なジャンルで活躍する土俗的チェリスト。日本の商業音楽界を支えるトップ・ストリングスアレンジャーのひとり。近年では Bank Band、Mr.Children、ONE OK ROCKをはじめ、多数のロックバンドにストリングス担当として演奏&アレンジで参加。http://udai66.com/
中村のためにキリアンが振り付けた『BLACKBIRD』よりソロ場面の上演。言葉にならない声に耳を澄ました、中村渾身の新作ソロ『BLACK ROOM』。
『BLACKBIRD』よりソロ
振付:イリ・キリアン
出演:中村恩恵
音楽:ジョージアの伝統的な音楽
*2001年初演、日本、オランダ
『BLACK ROOM』
振付・出演:中村恩恵
音楽:ディルク・ハウブリッヒ
衣裳:串野真也
『BLACKBIRD』©︎Tsurui Taisuke[会場|高知県立美術館ホール]
中村恩恵 Megumi Nakamura/ローザンヌコンクールにて受賞後渡欧。キリアン率いるネザーランド・ダンス・シアターに所属し、世界を牽引する振付家達の創作に携わる。退団後は、キリアン作品のコーチ、世界各地のバレエ団や学校の指導、振付家として活動。2018年紫綬褒章等受賞。
イリ・キリアン Jiří Kylián/1947年チェコ・プラハ生。プラハ音楽院、英国ロイヤル・バレエ・スクールで学ぶ。1977年ネザーランド・ダンス・シアターの芸術監督兼振付家に就任。以降、『清められた夜』『ヌアージュ』などを発表。1999年の退任後も数多くの作品を創作し、踊り継がれている。
串野真也 Masaya Kushino/“Istituto MARANGONI”ミラノ校 、ファッションデザインマスターコースにてディプロマを取得。最先端技術や伝統技術などを駆使した、ファイナルデザインをテーマにした靴の作品や、科学技術を取り入れたアート作品などを世界に向けて発表している。
フォーサイスの即興メソッドを熟知した安藤と島地によるデュオ。二人の新星と安藤が宮沢賢治「春と修羅」をモチーフに創作した新作トリオ『MOVING SHADOW』。
『Study #3』よりデュオ
振付:ウィリアム・フォーサイス
出演:安藤洋子 島地保武
音楽:トム・ウィレムス
*2012年初演、イタリア
『MOVING SHADOW』
振付・出演:安藤洋子
出演:木ノ内乃々 山口泰侑
音楽:岡直人
『Study # 3』©︎Tsurui Taisuke[会場|高知県立美術館ホール]
安藤洋子 Yoko Ando/木佐貫邦子に師事。2001年フランクフルト・バレエ団に初のアジア人として入団。同団解散後もザ・フォーサイス・カンパニーに在籍し、中心ダンサーとして活躍。自身で演出、出演もこなし、メディアテクノロジーを使ったダンスの創作や教育などにも取り組む。
ウィリアム・フォーサイス William Forsythe/1949年ニューヨーク生。1984年フランクフルト・バレエ団芸術監督就任。2005年ザ・フォーサイス・カンパニーを設立し(2015年解散)、作品は世界の主要カンパニーで踊られ、バレエの概念を変える衝撃的な作品を発表し続けている。
島地保武 Yasutake Shimaji/2006-15年ザ・フォーサイス・カンパニーに所属。酒井はなとのユニットAltneu〈アルトノイ〉を結成。資生堂第七次椿会メンバーになりパフォーマンスに加えインスタレーション作品を展示。近年は、愛知県芸術劇場製作での環ROYと共作共演の『ありか』、フランス国立シャイヨー劇場のレジデンスプログラム(ファブリック・シャイヨー)に日本人で初めて選ばれ滞在制作をし『Oto no e』を創作。
木ノ内乃々 Nono Kinouchi/DaBYレジデンスダンサー。3 歳よりマユミキノウチバレエスタジオでクラシックバレエを学ぶ。国内のバレエコンクールにて第一位を多数受賞。2015年よりワシントンバレエスクール、ベルリン国立バレエスクールに留学。 帰国後日本に拠点を移し、2019年以降、安藤洋子、遠藤康行、白井晃、中村しんじ等の作品他、ソロでPOLA Apex ブランドムービーに出演。近年は、ソロ作品『from before』(2021)、『sarabande』(2022)を発表する等、振付にも意欲的に取り組んでいる。
山口泰侑 Taisuke Yamaguchi/DaBYレジデンスダンサー。5歳でダンスを始め、スタジオSRN GOLDRUSHでHIPHOP、ブレイキングを学ぶ。その後、二松學舍大学附属高等学校ダンス部に入部しPOPを学び、現在、洗足学園音楽大学ダンスコースに在学中。二松學舍大学附属高等学校ダンス部でコーチとして後輩の育成を行っている。
関連企画 ー ONLINE LECTURE
『ダンスの系譜学』の企画者であるプロデューサー唐津絵理氏をお迎えして、本企画に登場する振付家にも触れながら、バレエをルーツとしたコンテンポラリーダンス史を分かりやすく解説する、オンラインレクチャーを開催します。
日時:8月13日(土)11:00より
場所:オンライン参加[ZOOM]または講義室でのご視聴
料金:参加無料
*本講座は「パフォーミングアーツ・セレクション2022」の一環として、Dance Base Yokohama、いわき芸術文化交流館アリオスと連携して開催します。
申込方法:
・講義室(1F)でのご視聴参加[定員40名程度]:お電話にてお申し込みください(高知県立美術館088-866-8000/9:00~17:00)
・オンライン参加[ZOOM]:参加申し込みフォーム[Google Form]に必要事項をご記入頂き、ZOOMのURLをお受け取りください。レクチャー3日前に入室方法をメールにてお知らせします。(8/12追記:ZOOM参加のお申込みは、開始1時間前の10:00までで一旦締切致します。その後はお時間を要しますが、締切時間を過ぎてもご興味のある方はお申込み登録を済ませ、返信メールが届くのをお待ちください。)
講師:唐津絵理氏(愛知県芸術劇場エグゼクティブプロデューサー 、Dance Base Yokohamaアーティスティックディレクター)
お茶の水女子大学文教育学部舞踊教育学科卒業、同大学院人文科学研究科修了。舞台活動を経て、1993年より日本初の舞踊学芸員として愛知芸術文化センターに勤務。2000年に所属の愛知県文化情報センターで第1回アサヒ芸術賞受賞。2021年より現職。2010年~16年あいちトリエンナーレのキュレーター(パフォーミング・アーツ)。大規模な国際共同製作から実験的パフォーマンスまでプロデュース、招聘した作品やプロジェクトは200を超える。文化庁文化審議会文化政策部会委員、全国公立文化施設協会コーディネーター、企業の芸術文化財団審査委員、理事等の各種委員、ダンスコンクールの審査員、第65回舞踊学会大会実行委員長、大学非常勤講師等を歴任。講演会、執筆、アドバイザー等、日本の舞台芸術や劇場の環境整備のための様々な活動を行っている。著書に『身体の知性』等。
全国ツアー情報
愛知県芸術劇場×Dance Base Yokohama「パフォーミングアーツ・セレクション2022」全国ツアーの一環として『ダンスの系譜学』高知公演を行います。
9 月8 日( 木) 高知県立美術館ホール
『瀕死の白鳥』『瀕死の白鳥 その死の真相』/『BLACK ROOM』『BLACKBIRD』よりソロ /『MOVING SHADOW』『Study # 3』よりデュオ
10 月7 日( 金) まつもと市民芸術館 実験劇場
『瀕死の白鳥』『瀕死の白鳥 その死の真相』/『When will we ever learn?』
10 月15 日( 土) いわき芸術文化交流館アリオス 中劇場
『瀕死の白鳥』『瀕死の白鳥 その死の真相』/『BLACK ROOM』『BLACKBIRD』よりソロ
10 月30 日( 日) りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場
『瀕死の白鳥』『瀕死の白鳥 その死の真相』/『BLACK ROOM』/『BLACKBIRD』よりソロ /『When will we ever learn?』
11 月1 日( 火) ~ 11 月2 日( 水) 吉祥寺シアター
『never thought it would』『When will we ever learn?』/『瀕死の白鳥』『瀕死の白鳥 その死の真相』
11 月27 日( 日) 熊本県立劇場 演劇ホール
『瀕死の白鳥』『瀕死の白鳥 その死の真相』/『BLACK ROOM』『BLACKBIRD』よりソロ /『When will we ever learn?』
12 月11 日( 日) 山口情報芸術センター スタジオA
『瀕死の白鳥』『瀕死の白鳥 その死の真相』/『BLACK ROOM』『BLACKBIRD』よりソロ /『MOVING SHADOW』『Study # 3』よりデュオ
【高知ライブエール・プロジェクト『ダンスの系譜学』高知公演 ダイジェスト】
【『ダンスの系譜学』60秒プレビュー映像】
【期間限定公開】TRIAD INTERMISSION vol.2 『瀕死の白鳥 その死の真相』プロセストーク(2020年9月3日 Dance Base Yokohama)
ミハイル・フォーキン
図版提供:兵庫県立芸術文化センター 薄井憲二バレエ・コレクション
酒井はな ©Tomohide Ikeya
岡田利規 ©Kikuko Usuyama
四家卯大
中村恩恵 ©Tadashi Okochi
イリ・キリアン©Anton Corbijn
串野真也
安藤洋子 ©Dominik Mentzos
ウィリアム・フォーサイス ©Dominik Mentzos
島地保武 ©ryu endo
木ノ内乃々
山口泰侑
唐津絵理 ©Takayuki Abe