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春の定期上映会 マレーシア映画祭

2008年05月05日[月] - 2008年05月06日[火]

上映日:2008年5月5日(月・祝) 6日(火・休)

会 場:高知県立美術館ホール
入場料:前売1日券1,000円/当日1日券1,200円
身体障害者手帳・療育手帳・障害者手帳・戦傷病者手帳・被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)は3割引です。割引料金前売700円/当日840円
*割引前売券については、高知県立県民文化ホール、高知県立美術館ミュージアムショップで取り扱います。
*KoMPal会員は当日でも前売料金でご覧なれます。KoMPal「映画上映会引き換え券」をご使用いただけます。

主 催:高知県立美術館
後 援:NHK高知放送局・高知新聞社・RKC高知放送・KUTVテレビ高知・エフエム高知・KSSさんさんテレビ・KCB高知ケーブルテレビ・高知シティFM放送
助 成:財団法人地域創造、アサヒビール芸術文化財団
フィルム・写真提供及び協力:国際交流基金
協 力:(財)国際文化交流推進協会(エース・ジャパン)
「シネマの食堂」参加上映会

東南アジアの中央に位置する熱帯の国マレーシアは、マレー半島とボルネオ島北部から成り立っています。日本の約9割弱の広さの国土に、マレー系(約66%)中国系(約26%)インド系(約8%)そして多数の部族に分けられる先住民族で構成された多民族国家です。各民族がそれぞれの文化・宗教・風俗・言語を守りながら独立したコミュニティを形成し、共生しているマレーシア社会の実情はあまり知られていません。 そんなマレーシアの映画界は近年新しい世代の台頭がめざましく、従来の枠を超え、多民族社会の現実を独自の視点から切り取った若手映画人達の勢いが増し、世界各国から注目を集めています。
 今回はマレーシア映画を一躍世界に広めたヤスミン・アハマド監督の、少女の成長とともに連作された“オーキッド4部作”を筆頭に、釜山とロッテルダムで連続グランプリに輝く『愛は一切に勝つ』のタン・チュイムイ、初作品でナント三大陸映画祭 審査員特別賞受賞し、マレーシア新潮を世界にアピールした『霧』の俊英ホー・ユーハンなど、いまが旬の監督が勢ぞろい!この貴重な機会にご覧ください。


上映作品

『ラブン』Rabun 
(ヤスミン・アハマド監督/03年/85分/ベータカム)
定年を迎えて田舎町を離れた父と母が都会で働く娘オーキッドと同居するためにやってきた。しかし都会の生活には馴染めない。そんな時、遺産相続の話が持ち上がるが…。オーキッドの両親を中心に家族の肖像をコミカルに描いた、CM業界から映画界へ転身したヤスミンの記念すべきデビュー作。オーキッドの年代記としては『細い目』と『グブラ』の間に位置する。

『細い目』Sepet
(ヤスミン・アハマド監督/04年/107分/35ミリ)
“金城武命!”のマレー系少女オーキッドと、露店で香港映画ビデオを売る華僑少年ジェイソンの初恋の物語。2005年の東京国際映画祭で最優秀アジア映画賞を受賞するなど、ヤスミンとマレーシア新潮を一躍世に広めたシンボル的傑作。国内では多くの批判も受けたが海外で高く評価され、結果マレーシアでも予想外の大ヒットとなりマレーシア版アカデミー賞グランプリを受賞した。

『グブラ』Gubura
(ヤスミン・アハマド監督/05年/113分/35ミリ)
広告業界のエリートと結婚したオーキッドの結婚生活。父の入院がきっかけに夫の裏切りに気づくオーキッドの幸福と不幸を見据え、貧しい街で暮らすイスラム教聖職者とその妻の物語がそこに交錯する。『細い目』に続きマレーシア版アカデミー賞グランプリ受賞作。(東京国際映画祭時の邦題『ガブラ』を改訂)

『ムクシン』Mukhusin
(ヤスミン・アハマド監督/06年/97分/35ミリ)
オーキッド最初の物語。オーキッドは10歳、ムクシンは12歳。学校の休暇中に出会った二人はすぐに親友になるが、やがて恋する季節が訪れて……。友情と恋のはざまで揺れる思春期の輝きを描いたオーキッドの年代記としては最初の物語。ベルリン国際映画祭でも好評を博した。幼いオーキッドを演じるのは『細い目』『グブラ』でオーキッドを演じたシャリファ・アマニの妹、シャリハマ・アリヤナ。そして本作でオーキッドの母親を演じるのは長女のシャリファ・アリヤ。(東京国際映画祭時の邦題『マクシン』を改訂)

『霧』 Sanctuary 
(ホー・ユーハン(何宇恆)監督/04年/82分/ベータカム)
失業中のライはビリヤードに夢中。彼を慕うシーはコピー屋の店員をしながらライの就職を願っているが、なかなか状況は好転しない・・・。ジグソーパズルのようなバラバラの映像で、都会の若い二人と家族の孤独な心模様を描く実験的な作品。ホー監督は初の劇場長編映画がナント三大陸映画祭で審査員特別賞を受賞。本作も釜山国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭で受賞している。

『グッバイ・ボーイズ』Goodbye Boys 
(バーナード・チョーリー監督/05年/88分/ベータカム)
ボーイスカウトの課題で100キロ走破に挑戦する17歳の少年たちを描く青春群像劇。さまざまな困難を乗り越えて大人へと成長していく少年達の姿をユーモラスに描き出している。チョーリーはマレーシア新潮きっての論客で、批評家・脚本家から監督に転身した。

『鳥屋』The Bird House 
(クー・エンヨウ(邱涌輝)監督/06年/92分/ベータカム)
古都マラッカの旧市街に建つ家屋の継承をめぐって性格や学歴の異なる兄弟の意見が対立する。兄はアンティークショップに、弟は「ツバメの巣」売買の事業を興そうとする。それを傍観する父は・・・。保守と刷新の間で揺れる家族の姿から近代化を問う、新人監督クー・エンヨウのデビュー作。

『愛は一切に勝つ』Love Conquers All 
(タン・チュイムイ(陳翠梅)監督/06年/90分/ベータカム)
地方から首都クアラルンプールに上京した純朴な少女アー・ピン。食堂で働き始めた彼女は、夜の公衆電話で知り合ったチンピラ風の男ジョンと知り合い惹かれていくが、ジョンの売春斡旋業が明らかになっていく・・・。
女性監督タン・チュイムイは本作でデビューするや、釜山国際映画祭とロッテルダム国際映画祭でグランプリを連続受賞する快挙を成し遂げた。撮影は『私たちがまた恋に落ちる前に』のジェームス・リー、編集を『霧』のホー・ユーハンが手がけている。

『私たちがまた恋に落ちる前に』Before We Fall in Love Again
(ジェームス・リー(李添興)監督/06年/99分/ベータカム)
妻リンの消息がわからなくなって一ヶ月。夫のチャンには妻の居所も姿を消した理由も見当がつかない。やがて失踪した妻の愛人と名乗る男が夫の前にあらわれ、男たちは奇妙な捜索を続けるが・・・。人気歌手ピート・テオが主演した、『美しい洗濯機』のジェームス・リー監督の静かな不条理劇。

ヤスミン・アハマド監督 Yasmin Ahmad

1959年生まれ。英国で心理学を学んだ後、帰国しCM業界で活躍。彼女の作ったCMは、マレーシアではよく知られていて、特にマレーシアの石油&ガス会社PetronasのCMは有名。
2003年『ラブン』で監督デビュー。第2作『細い目』(2004)第3作の『グブラ』(2005)ではマレーシア版アカデミー賞を連続受賞する。『ムクシン』(2006)はベルリン国際映画祭出品作。前述した4作はすべてマレーシアに住むオーキッドという少女・女性の家庭を中心とした物語で、この4部作を通して、ヤスミン・アハマドはマレーシア・ニューウェーブのシンボル的な存在となる。

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