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冬の定期映画上映会 サヨナラだけが人生だ!
川島雄三映画祭

2008年01月19日[土] - 2008年01月27日[日]

上映日2008年 1月19日(土) 20日(日) 26日(土) 27日(日)
会場高知県立美術館ホール

入場料各プログラム前売券1,000円/各プログラム当日券1,200円(各プログラム入替制)
*身体障害者手帳・療育手帳・障害者手帳・戦傷病者手帳・被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)は3割引です。(割引料金前売700円/当日840円)
*身体障害者割引前売券については、高知県立美術館ミュージアムショップ、高知県立県民文化ホールで取り扱います。
*KOMPAL会員は当日でも前売料金でご覧になれます。KoMPal「映画上映会引き換え券」をご使用いただけます

主催:高知県立美術館
共催:コミュニティシネマ支援センター/(財)国際文化交流推進協会(エース・ジャパン)
後援:NHK高知放送局・高知新聞社・RKC高知放送・KUTVテレビ高知・エフエム高知・KSSさんさんテレビ・KCB高知ケーブルテレビ・高知シティFM放送
助成:財団法人地域創造、文化庁(ロゴマーク)平成19年度日本映画上映支援事業、アサヒビール芸術文化財団
フィルム・写真提供:当該作品のフィルム所有者(松竹株式会社/日活株式会社/角川映画株式会社/東宝株式会社)フィルム協力:東京国立近代美術館フィルムセンター

山田五十鈴、新珠三千代、淡島千景、若尾文子…日本映画黄金時代の女優も出演。川島監督の名作16作品上映!!

喜劇、メロドラマ、文芸映画、サスペンス映画など様々なジャンルに挑戦し、日本映画界で類い稀な光彩を与えた名匠・川島雄三監督の特集上映を行います。川島雄三監督(1918-1963)は、1918年青森県の下北に生まれました。映画青年として学生時代を過ごした後、松竹大船撮影所に入社、渋谷実監督らのもとで助監督経験を積み、1944年に「還って来た男」で監督デビュー。戦後はナンセンス・コメディーを含む一連の喜劇を発表します。その後日活に移籍してからはさらにその才能が開花しました。さらに東京映画、大映などさまざまな撮影所からも招かれる人気監督となりましたが、1963年、51本の作品を遺して45歳の若さで急逝しました。あえて軽佻浮薄な戯作者を自称し、19年間という決して長くはない監督人生を駆け抜けた川島監督の映画はダンディズムあふれる監督自身の生き様とともに語り継がれ、今も多くのファンに愛されています。日本映画の素晴らしさを再発見いたしませんか?

◆最終日には映画評論家・上野昂志氏による講演を行います◆

「還って来た男」
(44年/松竹大船/68分/白黒/スタンダード)
出演:笠智衆、佐野周二、吉川満子
戦地から帰還した骨董屋の息子(佐野)は、帰省途中の列車で相席した女、レコード屋の娘や見合い相手の女などに出逢い、心をときめかせる。しっかり者で清楚な女たちと落ち着きのない男たちをコミカルに対比させた、戦時下の空気を感じさせない川島の第1作。

「東京マダムと大阪夫人」
(53年/松竹大船/96分/白黒/スタンダード)
出演:三橋達也、月丘夢路、大坂志郎
お隣同士の“東京マダム”と“大坂夫人”は互いの夫が同僚であるために何かにつけて張り合うが“マダム”の妹と“夫人”の弟が恋に落ちる。テンポよく展開される爽快な作品。

「愛のお荷物」
(55年/日活/110分/白黒/スタンダード)
出演:山村聰、三橋達也、山田五十鈴
人口抑制が叫ばれる中、厚生大臣の一家では既婚・未婚関係なく、様々な男女間で愛の結晶たる子供ができる。日活へ移籍した川島がパートナーである脚本家の柳沢類寿とともに発表した快作。

「洲崎パラダイス赤信号」
(56年/日活/81分/白黒/スタンダード)
出演:新珠三千代、轟夕起子、三橋達也
貧しさのあまり旧洲崎遊郭へ流れる女(新珠)とその後を追う頼りない男(三橋)は、自分を見失いそうになりながらも、生きる道を模索する。行方不明の夫と再会する轟や、成金の河津清三郎など脇役の熱演も光り、自分では好きな作品です。と語った川島監督の代表作。

「わが町」
(56年/日活/98分/白黒/スタンダード)
出演:辰巳柳太郎、南田洋子、高友子
大阪を舞台に、愛する女(南田)と死別し、女と自分の間に出来た娘(高)と孫娘を一生懸命に育てる男(辰巳)の不器用な生き様を描いた作品。デビュー作の原作者でもあり、川島に影響を与えた小説家・織田作之助を追悼する意味も込めて撮った作品。

「幕末太陽傳」
(57年/日活/110分/白黒/スタンダード) 
出演:フランキー堺、左幸子、南田洋子
勤皇の志士も同宿する品川遊郭で、持ち前の要領を発揮しながら享楽的に暮らす男・左平次(フランキー堺)の姿を一抹のニヒリズムとともに描いた川島の代名詞とも言える名作。志士に扮する石原裕次郎たち当時の日活の若手俳優も必見。

「暖簾」
(58年/宝塚映画/123分/白黒/シネマスコープ)
出演:森繁久彌、山田五十鈴、乙羽信子
上方料理の味に欠かせない昆布の集積地大阪を舞台に、昆布問屋の主人に拾われ、厳しい丁稚奉公を経て暖簾分けを受けた男(森繁)の年代記が綴られる。山崎豊子のデビュー小説を元に菊田一夫の戯曲をベースにしている。

「貸間あり」
(59年/東京映画/112分/白黒/シネマスコープ)
出演:フランキー堺、淡島千景、乙羽信子
大阪近郊の奇妙な住人でごった返す長屋の“何でも博士”に扮したフランキー堺の縦横無尽な活躍が楽しめる軽妙なコメディ。川島の墓碑銘となった「サヨナラだけが人生だ」は本作の桂小金治の台詞から採られている。

「グラマ島の誘惑」
(59年/東京映画/105分/カラー/シネマスコープ)
出演:森繁久彌、フランキー堺、宮城まり子
戦争末期に南方の孤島に流れ着いた、上から下までさまざまな階層の人間たちをめぐって巻き起こる奇妙な悲喜劇。天皇制や原水爆に対する皮肉が込められる一方、三橋達也がターザンのごとき人物を演じるなど、異色の1本。

「花影」
(61年/東京映画/99分/カラー/シネマスコープ)
出演:池内淳子、佐野周二、池部良
銀座のバーに働く三十過ぎの美貌のホステス(池内)がそこに生きる悲しさと人生への絶望の度を淡々と深め綴る回想形式のドラマ。長く映画界から遠ざかっていた池内淳子のカムバック第一作であり彼女の代表作のひとつ。大岡昇平文学の映画化作品。

「赤坂の姉妹より 夜の肌」
(60年/東京映画/103分/カラー/シネマスコープ)
出演:淡島千景、新珠三千代、川口知子
政界の奥座敷東京・赤坂の高級バーを舞台に性格の異なる三人の姉妹が織り成すドラマ。劇中劇としてチェーホフの「三人姉妹」が演じられたりする演出や、淡島・新珠両スターの貫禄ある演技も素晴らしい作品。

「女は二度生まれる」
(61年/大映東京/99分/カラー/シネマスコープ)
出演:若尾文子、藤巻潤、山岡久乃
大映ではじめて撮った作品。東京・九段の歌も踊りも不得意ないわゆる“不見転みずてん芸者”が、ただ色気だけを武器に生きていく人生模様を喜劇タッチで描き若尾文子が好演した。川島は自分のテーマである、日本の敗戦と人間の生きる悲しさを描こうとした。

「雁の寺」
(62年/大映京都/98分/白黒パートカラー/シネマスコープ)
出演:若尾文子、三島雅夫、高見国一
水上勉の直木賞受賞小説の映画化作品。雁の襖絵で知られ人々に雁の寺と呼ばれる洛北の古寺を舞台に、嗜虐的な性向のある禅寺の老住職(三島)とその愛人(若尾)の情事を覗く少年僧(高見)の異常な心理を描いた物語。川島が絶賛した絵画的な村井博の撮影も素晴らしい。

「青べか物語」
(62年/東京映画/100分/カラー/シネマスコープ)
出演:森繁久彌、池内淳子、左幸子
東京と千葉の堺にある江戸川河口の漁村に逃避し、地元のアクの強い面々と交流していた小説家(森繁)がいつしか自らも恋愛沙汰に巻き込まれてしまう。人間くささの充満する中にほのかな叙情の漂う山本周五郎文学の映画化。

「しとやかな獣」
(62年/大映東京/96分/カラー/シネマスコープ)
出演:若尾文子、伊藤雄之助、山岡久乃
新藤兼人の緻密なオリジナルシナリオを元に、アパートに住む元軍人夫婦(伊藤・山岡)を中心に、金にがめつく、徹底して利己的な人間どもが団地の一室で繰り広げる騙し合いを、さまざまなキャメラ位置を駆使して捉えた独創的な密室劇で、ブラックコメディの傑作。

「喜劇とんかつ一代」
(63年/東京映画/94分/カラー/シネマスコープ)
出演:森繁久彌、フランキー堺、加東大介
東京・上野本牧町にある名人気質のとんかつ屋夫婦を主人公に、高級な洋食店と庶民的なとんかつ屋の確執をエネルギッシュに描いたコメディ。怪しげなクロレラ研究者三木のり平をはじめ芸達者な脇役陣が多数出演している。

上野昂志(うえのこうし)

映画評論家 日本ジャーナリスト専門学校副校長
1941年東京生まれ。1971年東京都立大学人文科学研究科博士課程修了。1966年から、評論活動を始める。1968年 映画批評誌『シネマ69』創刊に際し、蓮実重彦、山根貞男らと共に、映画批評に本格的に取り組む。また、1972年に吉田喜重監督作品『戒厳令』のプロデューサーを務め、映画制作の現場を体験する。1998~99年にかけて、韓国国立芸術大学映像院で日本映画に関する集中講義を6ヶ月間行う。

主な著書 

『沈黙の弾機』(71・青林堂)、『魯迅』(74・三一書房)、『現代文化の境界線』(79・冬樹社)、『紙上で夢みる』(80・蝸牛社)、『映画=反英雄たちの夢』(83・話の特集社)、『鈴木清順全映画』(86・立風書房・編著)、『肉体の時代ー体験的60年代文化論』(89・現代書館)、『戦後再考』(95・朝日新聞社)、『ええ音やないか/橋本文雄録音技師一代』(96・リトル・モア共著)、『映画全文1992~1997』(98・リトル・モア)、『写真家 東松照明』(99・青土社)『戦後60年』(05・作品社)   

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