PERFORMANCE & FILM 舞台芸術 & 映画
終了しました
舞台公演シリーズVOL.43
クリエイション'07
夜奏
ポかリン記憶舎公演 和服美女空間
2007年11月02日[金] - 2007年11月04日[日]
日時:2007年11月2日(金)~11月4日(日)
会 場:高知県立美術館1階 第4展示室・回廊
入場料:一般前売券 2,000円/一般当日券 2,500円(全自由席)
*美術館メンバーシップKoMPal(コムパル)会員 特別先行&割引料金1,900円(受付期間9月21日(金)~10月31日(水) 受付期間中にお電話でご予約下さい。)
*身体障害者手帳・療育手帳・障害者手帳・戦傷病者手帳・被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)は3割引です。(割引料金前売1,400円/当日1,750円)
*身体障害者割引前売券については、高知県立県民文化ホール、高知県立美術館ミュージアムショップ゚で取り扱います。
主催:高知県立美術館
後援:高知新聞社・NHK高知放送局・KSSさんさんテレビ・KUTVテレビ高知・エフエム高知・RKC高知放送
助成:日本芸術文化振興基金・(財)地域創造・(財)高知県教職員互助会・(財)アサヒビール芸術文化財団
ダンスと演劇のボーダーを漂うパフォーマンス・和服美女空間の新作初演!
当美術館からの舞台芸術の創造発信を目指すクリエイション事業として、高知出身の演出家・明神慈に委託し、「ポかリン記憶舎」による演劇とダンスの中間に位置するパフォーマンス公演、和服美女空間シリーズの新作を上演します。美術館中庭や、第4展示室・回廊を舞台に、パフォーマーの呼吸、ゆらぎから広がる波紋を幾重にも重ね、水の中を漂っているような希有な空間があらわれます。2006年、カイロ国際実験演劇祭で最優秀舞台美術賞を受賞した杉山至らによる高知の素材をふんだんに使った舞台美術にも要注目です。
全国に先がけての初演となるこの機会に、浮遊感あふれるポかリンワールドを是非お楽しみ下さい。
当美術館からの舞台芸術の創造発信を目指すクリエイション事業として、高知出身の演出家・明神慈に委託し、「ポかリン記憶舎」による演劇とダンスの中間に位置するパフォーマンス公演、和服美女空間シリーズの新作を上演します。美術館中庭や、第4展示室・回廊を舞台に、パフォーマーの呼吸、ゆらぎから広がる波紋を幾重にも重ね、水の中を漂っているような希有な空間があらわれます。2006年、カイロ国際実験演劇祭で最優秀舞台美術賞を受賞した杉山至らによる高知の素材をふんだんに使った舞台美術にも要注目です。
全国に先がけての初演となるこの機会に、浮遊感あふれるポかリンワールドを是非お楽しみ下さい。
Performer
中島美紀、日下部そう、町田カナ、 市川梢 、松浦和香子、杉村誠子(Ort-d.d)、寺内亜矢子
Staff
作・演出 明神慈
音 楽 木並和彦
舞台美術 杉山至+鴉屋
オブジェ 浅沼秀治
照 明 木藤歩
舞台監督 寅川英司+鴉屋
音 響 尾林真理
衣裳・メイク 工藤恵子(Atelier ENA)
演出助手 浦壁詔一
写 真 松本典子
A D 松本賭至
制 作 伊藤佐智子・フラボン
音 楽 木並和彦
舞台美術 杉山至+鴉屋
オブジェ 浅沼秀治
照 明 木藤歩
舞台監督 寅川英司+鴉屋
音 響 尾林真理
衣裳・メイク 工藤恵子(Atelier ENA)
演出助手 浦壁詔一
写 真 松本典子
A D 松本賭至
制 作 伊藤佐智子・フラボン
アフタートーク
明神慈、志賀信夫(舞踊批評家)
『和服美女空間』
和装の女性たちが一人ひとり緩やかに立ち現れ、少し前傾した姿勢で静止する。
そしてするりと床に座る。斜め座りから、立ち、歩む。とてもゆっくりとした動きだが舞踏ではない。
静謐と混沌を往き来する音楽に寄り添い、たゆたう女たち。
主宰の明神慈は和服を一種の拘束具という。人は何かに縛られることで自由になる。
この静かに輝く女性たちを見る眼差しは翻って自分に還り、夢うつつの中に解放されていく自分がいる。
(舞踊評論家 志賀信夫)
静謐と混沌を往き来する音楽に寄り添い、たゆたう女たち。
主宰の明神慈は和服を一種の拘束具という。人は何かに縛られることで自由になる。
この静かに輝く女性たちを見る眼差しは翻って自分に還り、夢うつつの中に解放されていく自分がいる。
(舞踊評論家 志賀信夫)
◆劇評 存在の演劇 和服美女空間『水鏡』(抜粋)
和服美女空間『水鏡』は30分という短い公演ながら、現実の皮膜がゆっくりと剥がれ落ちていくような瞑想的空間を造型している。ここではない何処かへ・・・そんな淡い眩暈を感じさせる上演である。行灯のゆらめきのようなわずかな明かりの中で、「存在の耐えられない軽さ」をじわじわと醸し出すコミカルでリリカルな公演であった。
<略> 明神らは不可視の別世界を夢見ながらも、「あちら側」へ「行ってしまう」ことの「カッコワルサ」を何処までも承知していて、神秘と演劇の問題をそのボーダーに漂うことで
描いているのである。この足元をさらわれるような喪失感と宙吊り状態を描く舞台は非常に興味深い。
(「テアトロ」2002年6月号 里見宗律著)
ポかリン記憶舎
「地上3cmに浮かぶ楽園」を標に、現実の皮膜が融解してゆく瞑想的空間を体現する。拘束された身体で時空を動かす「和服美女空間」は、パフォーマーの身体の輪郭が融解し、魂そのものが浮遊するような世界を紡ぎ出す。http://www.pocarine.org/
明神 慈 Myojin Yasu
高知市生まれ。県立高知追手前高校卒。日大芸術学部演劇学科卒。東京在住。1997年秋からポかリン記憶舎にて公演活動開始。劇作・演出・舎長を務める。1998年戯曲『Pictures』で第20回文化庁舞台芸術創作奨励特別賞受賞。2002年戯曲『ピン・ポン』で第8回劇作家協会新人戯曲賞優秀賞受賞。2005年高知県立美術館で『短い声で』を上演。2006年から2年続けて松山市民演劇に戯曲を書き下ろしている。心身の調和を基とした俳優訓練法「ポかメソッド」普及のため、小中高大学・公共ホール・企業・国際交流など、全国各地でワークショップを行っている。