PERFORMANCE & FILM 舞台芸術 & 映画

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ラビア・ムルエ「これがぜんぶエイプリルフールだったなら、とナンシーは」公演関連企画 レバノン映画上映会

2007年03月09日[金]

日時:2007年3月9日(金)
会場:高知県立美術館ホール

入場料:500円(前売券はありません)
身体障害者手帳、療育手帳、障害者手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳所持者とその介護者1名は3割引

主催: 高知県立美術館
後援: レバノン大使館
助成: 財団法人地域創造
フィルム提供:国際交流基金、アップリンク
協力:(財)国際文化交流推進協会(エース・ジャパン)・ANJ

現実と虚構の境界線上で戯れる。非・演劇の彼方。レバノンの鬼才が放つ、挑発的マルチ・パフォーマンス。
東京国際芸術祭、パリのフェスティバル・ドートンヌ、アシュカル・アルワン・レバノン現代芸術協会との国際共同製作で実現する、最新作!
演劇から映像、美術、音楽まで軽やかにジャンルを横断し、世界のアートシーンに旋風を巻き起こすレバノン人アーティスト、
ラビア・ムルエ。検閲すれすれの挑発と絶妙なユーモアで、自らの生きるレバノン社会の傷と矛盾を執拗に表象・解体し、
その虚構性を鋭く批判する。
そこに残される芸術の可能性とは? 共同体に生きる「個人」の役割とは?
06年夏のイスラエル軍によるレバノン攻撃や相次ぐ暗殺事件等、内戦の再発が危惧されている現在のレバノン。
刻一刻と変化するレバノン情勢を反映しながら、個人と社会の「物語=歴史」が交錯する場となる新作の日本公演は、東京と高知のみ。 この機会をお見逃しなく。


ラビア・ムルエ 【Rabih Mroue】

1967年レバノン・ベイルートに生まれ。レバノン大学で演劇学を専攻し、90年より劇作家・演出家・映像作家として活動を開始。現在もベイルートで制作されるパフォーマンスやインスタレーションは、世界中の主要な芸術祭や劇場、美術館で盛んに発表され、常に世界のアートシーンに大きなインパクトを与えている。日本でも東京国際芸術祭の招きで、04年『ビオハラフィア』を上演、好評を博した。個人や社会のドキュメントの集積から出発する作品は、メディアや共同体が作り出す虚構と現実の境界を激しく揺さぶりながら、演劇やアートそのものの今日的可能性を問い続ける。 

ラビア・ムルエ作品集 
Rabih Mroue Collection 1998-2005 ON Line
http://tif.anj.or.jp
これまでの主要なパフォーマンスや映像作品がオンライン上でご覧いただけます。

脚本・演出: ラビア・ムルエ Rabih Mroue
脚本: ファディ・トゥフィーク Fadi Toufic
ドラマトゥルク: ジャラール・トゥフィーク Jalal Toufic
美術: サマール・マカルーン Samar Maakaroun
映像: ガッサン・ハラワニ Ghassan Halawani
出演: ラビア・ムルエ Rabih Mroue
    リナ・サーネー Lina Saneh
    ハトゥム・エルイマム Haten El Imam
日本側スタッフ
舞台監督: 小林裕二
照明: 小笠原純(ファクター)
音響: 相川昌(サウンド・ウィーズ)
翻訳: 鵜戸聡(フランス語圏文学)
制作: 相馬千秋(NPO法人アートネットワーク・ジャパン)

「FaceA/FaceB」 
(02年/レバノン/約10分/ラビア・ムルエ監督)
遠く離れて暮す兄弟のために、隣人から借りてきたテープレコーダーで録音されて家族の声。カセットテープから紡ぎ出されるのは、ムルエの極私的で心温まる個人史、家族史。しかしそれらの記憶は、レバノン内戦や当時の社会状況を彷彿とさせるエピソードや映像と避けがたくシンクロされていく。死と戦争という重いテーマを、アーティストの個人的な眼差しと記憶から見つめ直す、深遠な作品。

「Bir-rouh bid-damm 魂と血をもって」 
(03年/レバノン/約11分/ラビア・ムルエ監督)
2003年制作のビデオ映像作品。空中から地上に落下する夢、倒壊するビル、デモ隊、殉教者の棺。デモ隊の無数の顔の中のどれが自分なのか?強烈な集団的経験の中で、自分が何者でもないかもしれないという不安を描き出す。

「愛しきベイルート/アラブの歌姫」 
(03年/オランダ/80分/ジャック・ジャンセン監督)
ファイルーズは、イラクからモロッコにわたるアラブ諸国にて半世紀もの間、文化現象とまで言われるほどの伝説的な人気を得てきた歌手である。エディット・ピアフにも喩えられるファイルーズの歌声と圧倒的な存在感は、分裂した都市の和合の象徴として、宗教、支持政党の違いに関わらず、多くの人々に愛されてきた。ファイルーズの音楽を通して、レバノンの人々の祈り、そしてアラブ諸国の現状を知るドキュメンタリー。

「ラミアの白い凧」 
(03年/レバノン/80分/ランダ・シャッハール・サッバーグ)
お互いの姿は見えるものの、自由の往来は叶わないレバノンとイスラエルの国境の村・ドゥルーズ。凧揚げに興じていた16歳のラミアは、国境の向こう側に落ちた凧を拾うため、制止を振り切りイスラエル側に侵入してしまう。これが問題となり、長老会議の結果、ラミアはイスラエル側にいる従兄弟との結婚が決まり嫁ぐが、夫を愛することが出来ず離婚して戻ってくる。そんな彼女に恋心を抱く、国境警備の若きイスラエル兵は・・・。2003年ベネチア映画祭銀獅子賞受賞作。

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