PERFORMANCE & FILM 舞台芸術 & 映画

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舞台公演シリーズVOL.29
クリエイション'05
ポかリン記憶舎公演
「短い声で」 演劇祭KOCHI2005

2005年06月11日[土] - 2005年06月12日[日]

日時:2005年6月11日(土)開演午後7時(開場6時30分)
        12日(日)開演午後2時(開場1時30分)

アフタートーク 11日(土)明神慈×杉山至(舞台美術家)
        12日(日)明神慈×堤広志(演劇・舞踊ジャーナリスト)

会場:高知県立美術館ホール(全席自由)
入場料:一般(中学生以上)前売2,000円 当日2,500円

主催:高知県立美術館(高知県文化財団)、ポかリン記憶舎

後援:高知新聞社・RKC高知放送・KUTVテレビ高知・NHK高知放送局・エフエム高知・KSSさんさんテレビ

助成財団法人地域創造・芸術文化振興基金
協賛:アサヒビール株式会社

それは浮かんでいるようにも見えた。
真空の闇に浸されて少しずつ色を失いながら。

当美術館からの舞台芸術の創造発信を目指す新事業「クリエイション05」の第1弾として、日本人の身体感覚と日本語の美しい響きを体現し、観客を半睡と覚醒が満ち引きする瞑想的空間へと誘う「ポかリン記憶舎」の演劇公演を行います。
「ポかリン記憶舎」主宰・作・演出の明神慈氏は高知市出身。舞台設定を美術館にして生と死の狭間で翻弄される人々の姿を描く入魂の新作となります。初の高知公演となるこの機会に「ポかリン・ワールド」の不思議と浮遊感を十二分にご体感ください。
90年代半ばから、それ以前とは明らかに違う指向の劇団が現れ始めた。従来の小劇場のような密閉空間ではなく、ギャラリーや美術館など開放的なホワイトスペースやフラットな舞台面で公演する人たちだ。ポかリン記憶舎はそんなクールな空間に和服美女を配して、和とモダンが共存する非日常的で希有な時間を創り出す。
明神慈のドラマは深い精神性を湛えながら夢幻の世界を描くが、同時にシビアな現実を逆照射する棘でもある。ご注意ください。 (演劇・舞踊ジャーナリスト 堤広志)
陽の落ちた美術館。
大展示室では新進若手作家の個展準備が進められていた。
開催日前夜、オブジェの搬入もほぼ終わり
スタッフたちは未だ現れない作家を待っていた。
待つことしかできない彼らがもてあましてしまうのは
時間だけではなかった。

――その場に居合わせたすべての人が
何を選択すべきか突きつけられる、最新型の悲劇。

 1999年春、『Pictures』を上演した時のことです。終演後、高校時代の同級生がこう言いました。まっすぐな、濡れたように深い瞳で。「高知の青い空と青い海が見えた。そんなシーンはなかったけど。でも、見えた。」——友の言葉はいつも私を原点に戻してくれます。よせては返す波のように。命の在処も、この世の果ても包み込むあの深い青い入れ物。
 敬愛する植物学者牧野富太郎が五台山に植物園を造ったように、私は美術館の中に懐かしくて新しい楽園を創り上げます。一夜で消えてしまう物語、その中の声なき声をどうぞ確かめにいらして下さい。        
ポかリン記憶舎・舎長・明神慈

キャスト
田上智那
中島美紀
日下部そう
三村聡(山の手事情社)
市川梢
桜井昭子
山内健司(青年団)
宮地浩司(安芸高校演劇部)

スタッフ
作・演出 明神慈
音楽 木並和彦
舞台美術 杉山至×突貫屋
舞台監督 寅川英司×突貫屋
照明 木藤歩(balance.inc.)
音響 尾林真理
演出助手 櫛田麻友美
写真 松本典子
AD 松本賭至
衣裳 フラボン
制作 ポかリン記憶舎・フラボン


ポかリン記憶舎

作・演出の明神慈を中心に97年『畳屋の女たち』で公演活動開始。「地上3cmに浮かぶ楽園」を標に現実の皮膜が融解してゆく瞑想的空間を体現中。受付和服美女の和やかな出迎えにも定評がある。

明神慈やす

1969年高知市生まれ。高知県立追手前高校を経て、1993年日大芸術学部演劇学科卒業。1996年ポかリン記憶舎結成後、主宰・劇作・演出を務める。外部での劇作や他戯曲の演出の他にも学校・企業など様々なスペースで、プロの俳優・ダンサーから幼稚園児までを対象にしたワークショップや着物の着付け所作指導ワークショップも精力的に行っている。代表作:98年戯曲『Pictures』(第20回文化庁舞台芸術創作奨励特別賞受賞)02年『ピン・ポン』(第8回劇作家協会新人戯曲賞優秀賞受賞)

主な公演
1997年:伝説の四姉妹の物語『畳屋の女たち』
1998年:第8回ガーディアンガーデンフェスティバル出場『Parade』他
1999年:第20回文化庁舞台芸術創作奨励特別賞受賞作『Pictures』『カミン』他
2000年:『オン・シツ』 小作品集『岸辺へ』 二人芝居『砂・眠る』他
2001年:雑誌「悲劇喜劇」9月号に戯曲掲載作『回遊魚』 二人芝居『雫まで』
      世界の人と花フェスタ@小布施 温室内で上演『しるし』他
2002年:和服美女空間『水槽』『水鏡』『庭宴』インドネシア他12カ所で公演
      待望の再演『畳屋の女たち』 暖め女三部作完結編・二人芝居『砂の瞬き』
      TV作品 優香座シネマ『畳屋』で脚本と着付け所作指導担当(DVD販売中)
2003年:二人芝居×2公演『ピン・ポン』 高知を舞台にした意欲作『アイスクリン』 
      リーディング公演『ラ・ロンド』『オン・シツ』『しるし』他
2004年:女四人芝居『煙の行方』男四人芝居『煙ノ行方』連続上演
      音楽劇『少女地獄~夢編~』他
本公演・二人芝居・和服美女パフォーマンス・音楽劇・リーディング・小作品集・他カンパニーとの合同公演と様々な形態で公演を行う。

クリエイション05
① ポかリン記憶舎公演「短い声で」6月11日・12日(高知)
② 「ヘッダ・ガーブレル」公演8月27日(利賀)9月1日・2日(高知)
③ 水田浩二ダンス公演 11月下旬~12月上旬予定(高知)

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