PERFORMANCE & FILM 舞台芸術 & 映画
終了しました
高校生アーティスト育成事業(演劇専門部)
舞台公演シリーズVOL.28
静岡県舞台芸術センター(SPAC)公演「リア王」
2005年02月20日[日]
日時:2005年2月20日(日)開演14:00(開場13:30)
アフタートーク:鈴木忠志(SPAC芸術総監督)、宮城聰(ク・ナウカ主宰)、鈴木滉二郎(高知女子大学文化学部教授)
会場:高知県立美術館ホール(全席自由)
入場料:
一般 前売3,000円/当日3,500円
学生 前売2,000円/当日2,500円
※身体障害者手帳、療育手帳、障害者手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳所持者とその介護者1名は3割引です。美術館ミュージアムショップ、県民文化ホールで取扱います
*2月18日(金) 演劇ワークショップ(鈴木メソッド)
*2月19日(土) 公開リハーサル
主催:高知県立美術館(高知県文化財団)・高知県高等学校文化連盟
共催:高知県高等学校文化連盟
協賛:アサヒビール株式会社(当ホール事業はアサヒビール株式会社より年間助成を受けています)
後援:高知新聞社・RKC高知放送・KUTVテレビ高知・NHK高知放送局・エフエム高知・KSSさんさんテレビ
開催概要
世界は病院である
親と子の生き方の違いが生み出す悲劇を描いたシェイクスピアの「リア王」を、緊張感あふれる空間に凝縮させた鈴木忠志の代表作。
演出 鈴木忠志
作 W・シェイクスピア
出演 静岡県舞台芸術センター(SPAC)専属俳優
鈴木忠志演出の「リア王」
鈴木忠志演出の「リア王」は、シェイクスピア原作の物語はそのままであるが、その物語が主人公の記憶の中で描かれる。主人公は家族の絆が崩壊し、孤独のうちに病院にいる。その男に看護婦はシェイクスピアの「リア王」を読み聞かせる。男はいつしか自分の境遇とリア王の境遇を重ね合わせ、幻想と幻聴の世界に入っていく。
初演は、1984年12月の利賀村。この時の公演は豪雪の中で行われ、来日中の米仏のジャーナリストによって、「吹雪の中のリア王」として欧米でも紹介された。最後の場面で「利賀山房」の奥の扉が開け放たれ、リア王がコーディーリアをかかえて吹雪の中から本舞台まで登場したからである。88年には、全米各地で147回上演し、8万人に及ぶ観客を動員した。94年には、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの本拠地ロンドンのバービカン・センターのシェイクスピア世界演劇祭で上演。97年には、静岡県舞台芸術センターの創立記念公演の演目として静岡県舞台芸術公園でも上演された。
また、2004年10月からは、スタニスラフスキーによって創設され、世界演劇界に大きな影響を与えてきた、チェーホフ記念モスクワ芸術座のレパートリー(定期演目)としてロシア人俳優によって上演されている。
演出ノートより「世界は病院である」鈴木忠志
世界あるいは地球上は病院で、その中に人間は住んでいるのではないか、私は、この視点から、多くの舞台を作ってきた。(中略)世界あるいは地球全体が病院である以上、快癒の希望はないかもしれない。しかし、いったい人間はどういう精神上の病気にかかっているのかを解明することは、それが努力として虚しいことになるとしても、やはり現代を芸術家=創造者として生きる人間に課せられた責務だと信じている。
シェイクスピアの「リア王」原作の物語
年老いたリア王は三人の娘に王国を譲ろうとする。長女ゴネリル、次女リーガンは言葉巧みに父の歓心を買うが、末娘コーディーリアは、真実を率直に語ったために、父の怒りを買い、勘当される。
財産を手に入れた姉娘二人は、父を邸から追放してしまう。その残酷な仕打ちに耐えきれず、怒りのあまりリア王は、半狂乱で嵐の荒野をさまよう。
王を助けようとしたグロスター伯爵は、妾腹エドマンドの密告により両眼をくりぬかれ、自殺しようとするが、弟に騙されて乞食の姿に身をやつし、放浪している正妻の息子エドガーに出会い、生きる力を与えられる。
一方、フランスの王の妃となったコーディーリアは、父を救おうとするが殺され、リア王もまた娘の死体を前に息える。
関連企画
■演劇ワークショップ(鈴木メソッド)
日時:2月18日(金)19:00~21:00
会場:ウェルサンピア高知
定員:20名
講師:鈴木忠志(SPAC芸術総監督)
受講料:1,000円
申込方法:高知県文化財団(088-066-8006)へ電話でお申し込みください。
■公開リハーサル
「リア王」前売券をお持ちの方は、リハーサルがご覧になれます
日時:2月19日(土)午後7時~
会場:高知県立美術館ホール
静岡県舞台芸術センター(SPAC)
静岡県舞台芸術センター(SPAC)は、舞台芸術作品の創造と上演活動を行うと共に、優れた作品の紹介や、舞台芸術家の育成を目的として995年に設立されました。鈴木忠志芸術総監督のもと、日本で初めて俳優・舞踊家・専門技術スタッフを擁した文化事業財団として、静岡県舞台芸術公園、静岡芸術劇場などの専門施設を中心に、国際的な活動を展開している。