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冬の定期上映会 旧ソビエト空想映画館 SF・幻想・怪奇映画傑作選

2003年02月08日[土] - 2003年03月01日[土]

開催日時:2月8日(土)・9日(日)・3月1日(土) 10時30分~

会 場:高知県立美術館ホール

入場料:前売1日800円/当日1日1,000

※身体障害者手帳、療育手帳、障害者手帳、戦傷病者手帳、被爆者手帳所持者とその介護者1名は3割引きです。
※取り扱いは、美術館ミュージアムショップ、県民文化ホールで行います。

主 催:高知県立美術館(高知県文化財団)

後 援:高知新聞社・RKC高知放送・KUTVテレビ高知・NHK高知放送局エフエム高知・KSSさんさんテレ

 ソビエト初のSF映画「アエリータ」から、映画史上空前の90分ワンカット撮影で2002年カンヌ映画祭で絶賛された「エルミタージュ幻想」まで、人間の手作りの技と想像力の素晴らしさを堪能できる旧ソビエトのSF、幻想、怪奇映画の名作を、一挙11本上映します。


■上映作品■

●2月8日(土)
①10時30分~12時
アエリータ(サイレント)  トルストイ原作。ソビエト映画史上初のSF映画   
(ヤーコフ・プロタザーノフ監督/1924年/90分/白黒/35ミリ/サイレント/メジラムポム・ルーシ製作)
構成主義的美術愛好家によるロシア・アヴァンギャルドの光芒を伝え、デザインの斬新さがSF映画史上に燦然と輝く先駆的作品。衰弱し滅び行く火星の文明と、若いソビエトになぞらえた地球とが対比され、当時の社会のパロディや風刺も横溢する作品。

②13時~14時10分
宇宙飛行 21世紀にかなう20世紀宇宙少年の夢
(ヴァシリー・ジュラヴリョフ監督/1935年/70分/白黒/35ミリ/モスフィルム)
「宇宙飛行の父」と称される宇宙物理学者コンスタンチン・ツィオルコフスキーを顧問に迎え、当時の科学が想定した宇宙飛行のための最先端の技術を形象化したSF映画史上特筆すべき作品。ソビエト最初のスペースファンタジー。

③14時20分~15時43分
火を噴く惑星 カルト的人気を誇る金星探検映画
(パーヴェル・クルシャンツェフ監督/1961年/83分/カラー/35ミリ/レニングラード科学普及映画スタジオ)
金星に降りた5人の宇宙飛行士と敬語でしか命令に従わないロボット“ジョン”を襲う肉食植物、巨大な恐竜、爬虫類風モンスター、翼手竜たち。シリウス号やヴェガ号などのロケットや水陸両用車の登場、さらに火山の爆発や時折聞こえる謎の美声。SF的なアイデアと見せ場満載の宇宙冒険映画。乗員は果たして地球に帰還できるのか?

④15時55分~18時40分 
惑星ソラリス 「2001年宇宙の旅」と並ぶSF映画の大傑作
(アンドレイ・タルコフスキー監督/1972年/165分/カラー/35ミリ/モスフィルム製作)
ポーランドのSF作家レムの「ソラリスの陽のもとに」の映画化。宇宙の彼方の謎の惑星・ソラリス。人間の存在意識を探り当てて実体化するプラズマ状の“知性を持つ海”と遭遇して、極限状態に置かれた人間の内面を深い洞察力で描き、SF映画に新たな地平を開いた画期的作品。未来都市のシーンは東京の首都高速道路で撮影。

●2月9日(日)
①10時30分~11時50分
石の花 映像の魔術師プトゥシコが映像化したウラルの民話
(アレクサンドル・プトゥシコ監督/1946年/80分/カラー/35ミリ/モスフィルム製作)
戦後ソビエトで初めて製作されたカラー長篇映画。ウラル出身の作家パヴェル・バジョフの民話や伝説をもとにした創作民話の中から、「石の花」「ウラルの石工」「銅山の女王」を脚色した作品。カンヌ映画祭色彩映画賞受賞。

②13時~14時35分
火の馬 パラジャーノフが描く「ロミオとジュリエット」風悲恋伝説
(セルゲイ・パラジャーノフ監督/1964年/95分/カラー/35ミリ/キエフスタジオ製作)
原作はウクライナの文豪ミハイル・コチュビンスキーの「忘れられた祖先の影」。恋の幻影にとりつかれて死の苦悩に落ち込む主人公イワンコの内面を、大胆で新鮮な映像感覚と幻想的な画面、鮮やかな色彩効果で描き、特異な民族の生活と風習を浮き彫りにする。

③14時45分~16時03分
妖婆・死棺の呪い 文豪ゴーゴリ原作の本格的妖怪映画
(コンスタンチン・エルショフ監督、ゲオルギー・クロパチョフ監督/1967年/78分/カラー/35ミリ/モスフィルム製作)
原作は妖怪小説「ヴィー」。ウクライナ地方の自然を舞台に神学生ホマーが体験する恐怖と戦慄の3日3晩。死棺が飛び廻り、蘇った美女の死体やグロテスクな妖怪がホマーを襲う。伝奇ロマン的語り口と溢れるばかりの色彩美でカルト的人気を誇る伝説的怪作。

④16時15分~18時04分
スタフ王の野蛮な狩り シュールな映像が堪能に余りある幻想映画の歴史的傑作
(ヴァレーリー・ルビンチク監督/1979年/109分/カラー/35ミリ/ベラルーシフィルム製作)
19世紀末、民俗学者が迷い込んだ古い館には、17世紀農奴制改革を訴えた、白ロシアに語り継がれる農民の英雄「スタフ王」を暗殺した領主の末裔が住んでいた。妖しい祈祷、次々と起こる不思議な出来事…。フォーク・ロアをめぐる怪奇と幻想のサスペンス。

●3月1日(土)
①10時30分~12時06分
④16時20分~17時56分
エルミタージュ幻想 驚異の90分ワンカット、美のジェットコースター!
(アレクサンドル・ソクーロフ監督/2002年/96分/カラー/DVカム(予定)/エルミタージュヌイ・モストスタジオ製作)

歴代のロシア皇帝たちの宮殿であり、所蔵品総数300万点を超える世界最大級の美術館「エルミタージュ美術館」(世界遺産)を舞台に、ロシアの近世・近代300年間の歴史が、映画史上初の90分ワンカットで描かれる。観劇するエカテリーナ女王、ニコライ1世に謁見するペルシャの使節、悲劇的な最後を迎えるニコライ2世の家族の晩餐、優雅に展開する大舞踏会…。壮大な迷宮に展示されている貴重な美術品や絢爛豪華な回廊や内装に目を奪われ、堪能しているうちに映画の旅を終える。ロシアが誇る名指揮者、ワレリー・ゲルギエフが特別出演している。巨匠アレクサンドル・ソクーロフが贈る、美のエンターテイメント。

②13時~14時39分
ピルクスの審問 宇宙船のクルーの中に一人だけサイボーグが…
(マレク・ペストラク監督/1979年/99分/カラー/35ミリ/タリンフィルムプリズマト製作)
「惑星ソラリス」の原作者レムの「審問」の映画化。ピルクス率いる宇宙船ゴリアテ号。5人のクルーの中にサイボーグがいる!一体誰が?その陰謀は?哲学的命題を娯楽映画に仕立て上げ世界的に評価された。

③14時50分~16時18分
死者からの手紙 核爆発後の地球を描き大きな反響を呼んだ作品
(コンスタンチン・ロプシャンスキー監督/1986年/88分/カラー/35ミリ/レンフィルム製作)
“核の冬”を独自の画面に描き、「ザ・デイ・アフター」を超える作品として、世界中で注目された傑作。人為的ミスで起きた核兵器の発射により、地球は防毒マスクを付けなければ出歩けない死の大地と化した。地下に逃れたランセン博士は息子を捜すが…。

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