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高知県立美術館特別上映会 寺山修司映像パノラマ館 高知県立文学館2001年春季特別展「寺山修司展-テラヤマワールド-きらめく闇の宇宙」関連企画

2001年04月30日[月] - 2001年05月04日[金]

上映日:2001年4月30日(祝・月)、5月4日(祝・金)

会場:高知県立美術館ホール

入場料:前売1日800円/当日1日1,000円

※身体障害者等割引料金 前売560円/当日700円(身体障害者手帳、 療育手帳、障害者手帳所持者とその介護者1名)

主催:高知県立美術館

後援:高知新聞社・RKC高知放送・KUTVテレビ高知・NHK高知放送局・エフエム高知・KSSさんさんテレビ

20世紀を全力で駆け抜けた寺山修司(1935~1983)は、天才歌人として登場し、詩、短歌、俳句、小説、評論、エッセイ、映画、演劇、写真など、多彩なジャンルに渡って前衛的な活動をし、時代を超えて今なお影響を与えています。
少年時代から映画を作りたいと思っていた寺山にとって、映画は演劇と同じ重さを持つ表現分野であり、カンヌ、ベルリンを始め海外の主な映画祭に招待されて、数々の賞を受賞しています。また寺山は、「映写空間」それ自体が舞台であると主張し、映写機からスクリーンまでの間隔をひとつの時間の回路と考えて、映写機とスクリーンのあいだを何かのかたちで表現過程に取り組もうと、実験映画も多数製作しました。観客とスクリ-ンの中の俳優たちの交流を意図しようとした「ローラ」では、客席から立ち上がった男が実際にスクリーンに飛び込み、「審判」ではスクリーンに釘を打とうとステージに上がってくる観客らで映像がさえぎられ、同時にスクリーンは釘の壁と化していきます
また初の長編映画「書を捨てよ町へ出よう」や「田園に死す」で作り出される日本の土俗的なものと、それとは正反対のヨーロッパ的近代の部分など、遺作となる「さらば箱船」まで、彼にして初めて出来るイメージ世界を作り続けました。
1983年の急逝から早くも18年。各地で寺山修司の業績を振り返る催しが行われています。今回、高知県立美術館ホールでは、高知県立文学館2001年春季特別展「寺山修司展-テラヤマワールド-きらめく闇の宇宙」の開催を記念して、寺山修司の実験映画、劇映画、脚本作品の上映を行います。


上映作品解説

「書を捨てよ町へ出よう」
(1971年/日本A・T・G/カラー138分)
サンレモ映画祭グランプリ
◎製作・脚本・監督:寺山修司
◎撮影:鋤田正義
◎音楽:下田逸郎、クニ河内、J・A・シーザー他
◎編集:浦岡敬一
◎出演:佐々木英明、斎藤正治、新高恵子、美輪明宏
●常に時代を挑発する"家出"の思想家、寺山初の長編映画。

「青少年のための映画入門」
(1974年/モノクロ/3分)
◎脚本・監督:寺山修司
◎撮影:萩原朔美
◎選曲:寺山修司
◎製作:九條映子
◎出演:森崎偏陸、斎藤正治、佐々田李司、A・V・サキノフ
●「100 Feet Films Festival」に出品された3台の映写機による3分間映画。

「トマトケチャップ皇帝」
(1971年/モノクロ調色/27分)
ツーロン映画祭審査員特別賞/カンヌ映画祭監督週間招待
◎脚本・監督:寺山修司
◎撮影:沢渡朔
◎選曲:寺山修司
◎編集:臼井高瀬
◎製作:田中未知
◎出演:新高恵子、アポロ太郎、樺マヤ、小野正子、出前持四郎、網走五郎、100人の子供たち
●"子どもによる子どものために子どもの空想ユートピア"をつくる試み。

「蝶服記」
(1974年/カラー/12分)
カンヌ映画祭監督週間招待
◎脚本・監督:寺山修司
◎撮影:鈴木達夫
◎音楽:田中未知
◎編集:大島ともよ
◎製作:鵜飼正英
◎出演:新高恵子、斎藤正治、蘭妖子、佐々田季司、サルバドール・タリ、大野進
●映写機とスクリーンの間を"さえぎる"目隠しされた映画。

「ローラ」
(1974年/カラー/9分)
ベルリン映画祭特別上映/ベナルマデナ映画祭特別賞
◎脚本・監督:寺山修司
◎撮影:鈴木達夫
◎音楽:田中未知
◎衣装:蘭妖子
◎助監督:森崎偏陸
◎製作:鵜飼正英
◎出演:小野正子、蘭妖子、有栖川志栖子、森崎偏陸
●映画館の客席からスクリーンの中へ"出入りできる映画"。実際に客席からスクリーンに飛び込むパフォーマンス実施。

「審判」
(1975年/カラー/34分)
ベルリン映画祭特別上映/ベナルマデナ映画祭特別賞
◎脚本・監督:寺山修司
◎撮影:福元文一
◎音楽:J・A・シーザー
◎編集:大島ともよ
◎製作:九條映子、田中未知
◎出演:新高恵子、大野進、蘭妖子、パンチョ目黒、矢口桃
●釘で被われたイメージの釘学大全。観客によってスクリーンは釘の壁と化す。あなたも釘を打ち込もう!

「田園に死す」
(1974年/日本A・T・G/カラー/102分)
カンヌ映画祭正式招待/ベナルマデナ映画祭審査員特別賞/バース映画祭招待/芸術祭奨励新人賞/文部省芸術選賞
◎脚本・監督:寺山修司
◎撮影:鈴木達夫
◎音楽:J・A・シーザー
◎美術:粟津潔
◎録音:木村勝英
◎編集:山地早智子
◎意匠:花輪和一
◎出演:八千草 薫、春川ますみ、新高恵子、高野浩幸、菅貫太郎、原田芳雄、三上寛、木村功、ミスター・ポーン、蘭妖子、小野正子、斎藤正治、原泉
●恐山を舞台に、自歌集「田園に死す」にもとずいた自伝的作品。

「乾いた湖」
(1960年/松竹/カラー/89分)
◎原作:榛葉英治
◎脚本:寺山修司
◎監督:篠田正浩
◎音楽:武満徹
◎編集:浦岡敬一
◎出演:三上真一郎、岩下志麻、炎加代子、小坂一也、九條映子、寺山修司
●松竹ヌーベルバーグ、SKD出身の九條映子と出会うきっかけとなった。

「涙を、獅子のたて髪に」
(1962年/松竹/カラー/92分)
◎脚本:寺山修司、水沼一郎、篠田正浩
◎監督:篠田正浩
◎音楽:武満徹
◎編集:浦岡敬一
◎出演:藤木孝、加賀まりこ、早川保、岸田今日子、南原宏治、丹波哲郎
●虫けらのような青年サブ(藤木孝)の凄惨な青春を描いた力作。加賀まりこが可憐。

「檻囚」
(1962年/モノクロ調色/11分)
◎脚本、監督:寺山修司
◎撮影:立木義浩
◎音楽:J・A・シーザー
◎編集:萩原朔美
◎共同演出:竹内健
◎出演:ミスター日本、立木義浩、大山デブコ、竹内健、石原祐子
●撮影から2年後に編集された処女作。フィルムによるイメージのコラージュ。

「ジャンケン戦争」
(1971年/モノクロ調色/12分)
◎脚本、監督:寺山修司
◎撮影:沢渡朔
◎選曲:寺山修司
◎編集:臼井高瀬
◎助監督:川喜多清正
◎製作:田中未知
◎出演:サルバドール・タリ、橋本光史
●「トマトケチャップ皇帝」のなかの"ジャンケン"部分を独立させた映画。

「迷宮譚」
(1975年/モノクロ調色/15分)
オーバーハウゼン実験映画祭銀賞/カンヌ映画祭監督週間招待
◎脚本、監督:寺山修司
◎撮影:福元文一
◎音楽:田中未知
◎編集:大島ともよ
◎助監督:森崎偏陸、浅井隆
◎出演:新高恵子、蘭妖子、佐々田季司、大野進、田井中浪子、小竹信節
●「カメラ万年筆」論もびっくり、「スクリーン=ドア」論を主張する映画。

「疱瘡譚」
(1975年/カラー/31分)
ベルリン映画祭特別上映/ベナルマデナ映画祭特別賞
◎脚本、監督:寺山修司
◎撮影:鈴木達夫
◎音楽:田中未知
◎助監督:森崎偏陸 浅井隆
◎出演:新高恵子、若松武、小野正子、中沢清、蘭妖子、徳野雅仁、小竹信節
●イメージが疫病のように伝染していく。初めてビデオ合成を試みる。

「消しゴム」
(1977年/カラー/20分)
◎脚本、監督:寺山修司
◎撮影:鈴木達夫
◎撮影助手:栗田豊通、伊藤昭裕
◎音楽:J・A・シーザー
◎編集:池田幸子
◎ビデオ・オペレーター:堀池冬樹
◎出演:藤野節子、若松武、蘭妖子、渡辺直美、田中恵
●消しゴムで消すことのできる映像の試み。

「マルドロールの歌」
(1977年/カラー/27分)
リール国際映画祭国際批評家賞
◎脚本、監督:寺山修司(ロートレアモン「マルドロールの歌」による)
◎撮影:鈴木達夫
◎音楽:鈴木昭男
◎ビデオ製作:小西昭典
◎照明:磯貝重夫
◎出演:新高恵子、蘭妖子、矢口桃、大野進
●ロートレアモン「マルドロールの歌」を映像の翻訳。読む映像の試み。

「一寸法師を記述する試み」
(1977年/カラー/19分)
◎脚本、監督:寺山修司、岸田理生
◎撮影:鈴木達夫
◎音楽:J・A・シーザー
◎美粧:蘭妖子
◎ビデオ・オペレーター:堀池冬樹
◎出演:日野利彦、矢口桃、篠崎拘
●イメージした女優の肉体を一寸法師が縛りあげ、削り、穴をあける。

「二頭女-影の映画」
(1977年/モノクロ調色/15分)
ベルリン映画祭特別上映/ベナルマデナ映画祭特別賞
◎脚本、監督:寺山修司
◎撮影:鈴木達夫
◎音楽:J・A・シーザー
◎美粧:蘭妖子
◎助監督:森崎偏陸
◎編集:池田幸子
◎製作:九條映子
◎出演:新高恵子、パンチョ目黒、中山孝子
●影によって影を異化し批評する。不在の痕跡である影が実体と入れ替わる。

「書見機」
(1977年/モノクロ調色/22分)
◎脚本、監督:寺山修司
◎撮影:福元文一
◎音楽:J・A・シーザー
◎編集:池田幸子
◎出演:新高恵子、サルバドール・タリ、大野進、矢口桃、日野利彦、岩松武、末次章子、カトリーヌ
●「レーモン・ルーセルを読む機械」に触発され、目と書物の距離を検証する。

「さらば箱船」
(1982年(1984年公開)/日本A・T・G/カラー/127分)
芸術祭大賞
◎脚本:寺山修司、岸田理生
◎監督:寺山修司
◎撮影:鈴木達夫
◎音楽:J・A・シーザー
◎録音:木村勝英
◎照明: 海野義雄
◎美術:池谷仙克
◎装画:合田佐和子
◎衣裳:山田勇男
◎美粧:川辺サチコ
◎編集:山地早智子
◎製作:砂丘不二夫、九條今日子、佐々木史朗
◎出演:小川真由美、原田芳雄、新高けい子、高橋洋子、高橋ひとみ、石橋蓮司、若松武、天本英世、蘭妖子、サルバドール・タリ、根本豊、福士恵二、牧野公昭、三上博史、大林真由美、日野利彦、江幡高志、小松方正、宮口精二、斎藤正治、松田政男、山崎努
●マルケスの「百年の孤独」をテキストに、虚構の歴史を描いた一大叙事詩。寺山修司の遺作。

「上海異人娼館」
(1981年/東宝東和(仏映画)/カラー/90分)
カンヌ映画祭特別上映
◎脚本、監督:寺山修司
◎原作:ポーリーヌ・レアージュ
◎撮影:鈴木達夫
◎音楽:J・A・シーザー
◎衣裳:カイジック・ウォン
◎装画:合田佐和子
◎編集:アンリ・コルビ
◎製作:アナトール・ドーマン
◎出演:イザベル・イリエ、クラウス・キンスキー、アリエル・ドンバール、ピーター、新高恵子、中村研一、山口小夜子、高橋ひとみ
●ヨーロッパ的官能の世界を東洋の洗練された感性で描き、国際的評価を得た作品。

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