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春の定期上映会 ブラジル映画祭 ―ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス特集―

2001年04月07日[土] - 2001年04月08日[日]

上映日:2001年4月7日(土)、8日(日)

会場:高知県立美術館ホール

入場料:前売1日800円/当日1日1,000円

※身体障害者等割引料金  前売1日560円/当日1日700円      
  (身障者手帳、療育手帳、障害者手帳所持者とその介護者1名)

主催:高知県立美術館

後援:高知新聞社・RKC高知放送・KUTVテレビ高知・NHK高知放送局
エフエム高知・KSSさんさんテレビ

フィルム提供:アテネ・フランセ文化センター

協力:(財)国際文化交流推進協会(エース・ジャパン)

協賛:ヴァリグ・ブラジル航空

ブラジルで1960年代に起こった映画運動“シネマ・ノーヴォ”。
その誕生と発展に寄与した映画作家ネルソン・ペレイラ・ドス・サントスの特集上映を行います。
豊かな映画表現を用いて、今日までブラジル社会の過去と現在を描き続けてきたペレイラ・ドス・サントス監督は、
評論家のみならず、大衆にも愛され高い評価を得ているブラジル映画界の巨匠の一人です。
上映会にはペレイラ・ドス・サントス監督も来高!講演を行います。


上映作品解説

■2001年4月7日(土)

①午前10時~
「奇蹟の家」
(1977年、148分、カラー)
ブラジルの現代作家として国際的に最も知られているジョルジェ・アマード原作の映画化。20世紀初頭「人種間の混交こそブラジルを民主的な社会にするための基礎となる」と説いた混血の医学者ペドロ・アルカンジョは、今や現地では忘れ去られた存在である。しかしノーベル賞学者が彼の名前を口にしたため、再び注目を集める。詩人で映画監督のファウストはアルカンジョの映画製作を目論む。

②午後1時30分~
「人生の道―ミリオナリオとジョゼ・リコ」
(1979年、103分、カラー)
ブラジル中央部からリオに出てきた二人のしがないミュージシャン。偶然出くわした二人は、ミリオナリオ(百万長者)とジョゼ・リコ(金持ち)と名乗り、デュオで演奏活動を始めることになる。実在のミュージシャン・デュオを主役に迎え、二人の立身出世物語を軸に展開する音楽映画。

③午後3時25分~
「監獄の記憶」
(1984年、188分、カラー)
1936年、公務員として働いていたグラシリアーノ・ラモスは、共産主義的な思想を理由に突然逮捕され、投獄される。リオの刑務所を経て、イーリャ・グランデ島の強制労働キャンプに収容されるが、そこで苛酷な労働を強いられ、非人間的な扱いを受ける。ブラジルを代表する小説家グラシリアーノ・ラモスが、実際に体験した10ヶ月に及ぶ監獄生活の回想録の映画化。  

④午後6時45分~
「第三の岸辺」
(1993年、98分、カラー)
リオ・ジョルジ一家は、ブラジル内陸部の静かな川べりに暮らしている。父親はリオ・ジョルジが幼い頃、川の彼方へと姿をくらましたままだ。ある日、見知らぬ赤牛に導かれ、美しい娘アルヴァと知り合い結婚。二人の間にできた娘ニニーニャは、なぜか超能力を備えていた。神秘的、幻想的な作風で知られる作家ジョアン・ギマランエス・ローザの五つの短編小説を一つの話として連結させた実験作。

■2001年4月8日(日)

①午前10時~ 
「リオ40度」
(1955年、100分、モノクロ)
ブラジルの当時の首都リオ・デ・ジャネイロの典型的な日曜風景―浜辺、サンバ、サッカー―を短い物語のモザイクで綴る。ペレイラ・ドス・サントス監督の長編第一作で、シネマ・ノーヴォの先駆的作品とみなされる。公開当時アンドレ・バザンとフランソワ・トリュフォーが絶賛し、ペレイラ・ドス・サントスの名が一躍世界に知られることとなった作品。

②午後1時~  
「乾いた人生」
(1963年、105分、モノクロ)
ブラジル東北部の乾燥地帯を、干ばつが襲う。新しい農地を求めて灼熱の大地を歩くファビアーノ一家は、ようやく一軒の廃屋を見つけるが……。原作はグラシリアーノ・ラモスの小説。苛酷な自然環境や農場主の搾取など、悲惨な農民の現実をドキュメンタリー・タッチで描き出す。1964年、グラウベル・ローシャ監督の『黒い神と白い悪魔』とともにカンヌ映画祭で絶賛され、シネマ・ノーヴォの存在を世界に広くアピールするにいたった。

★午後2時55分~
講演 ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督

③午後4時35分~
「オグンのお守り」
(1974年、112分、カラー)
暴漢に襲われた盲目の吟遊詩人は、嘘とも真ともつかぬ物語を語りだす。それは、幼い頃ウンバンダ教(ブラジルに伝来したアフリカの心霊宗教)の守護神オグンの祝福を受け、不死の肉体を得たガブリエルの話だった。ガブリエルはやがて犯罪組織の手下として働き始める。虚実一体となった奇想天外なマフィア抗争物語。ガブリエルを演じるのは、監督の息子ネイ・サンターナ。

                                                                                

ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督紹介

1928年、サンパウロ生まれ。サンパウロ法科大学を卒業後、弁護士、ジャーナリスト、映画批評家を経て、1950年に16㎜短編映画でデビュー。
その後助監督としていくつかの作品に参加、1955年長編第一作『リオ40度』を完成させる。この作品は60年代に起こったブラジルにおける新たな映画運動“シネマ・ノーヴォ”の礎石とみなされている。
シネマ・ノーヴォ以前に既に重要な映画作家としての地位を確立していたが、グラウベル・ローシャ『バラヴェント』(1961)の編集を担当するなど、シネマ・ノーヴォの出現に大きな役割を果たした。1963年の『乾いた人生』が“シネマ・ノーヴォ”を代表する作品として国際的評価を得る。
シネマ・ノーヴォ後もブラジル映画を取り巻く厳しい経済状況の中で、意欲的な映画製作を継続し、『私が食べたフランス人』(1972)『人生の道』(1980)『監獄の記憶』(1984)『ジュビアバ』(1986)『第三の岸辺』(1993)『涙の映画』(1995)などの話題作を相次いで発表している。
また自作の監督、製作のみならず、1958年からは他の映画作家の作品もプロデュースしたり、ブラジリア大学の教授として後進の育成にもたずさわっている。

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