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夏の定期上映会 久里洋二ワンダーランド 「アニメーションってすごいんだよ!」

1999年08月08日[日]

上映日:平成11年8月8日(日)
場 所:高知県立美術館ホール
入場料:前売1日500円/当日1日600円
※身体障害者割引料金(手帳1,2級所持者)  前売1日350円/当日1日420円
(身体障害者割引前売券については県民文化ホール・美術館ミュージアムショップにて取り扱います。)
◆前売券は、高新プレイガイド、チケットぴあ、チケットセゾン、県民文化ホール、ブックスウイル、サニーマート、県立美術館ミュージアムショップにて発売中。
主 催: 高知県立美術館(高知県文化財団)
後 援: 高知新聞社・RKC高知放送・KUTVテレビ高知・NHK高知放送局・エフエム高知・KSSさんさんテレビ
フィルム提供:久里洋二
助 成:(財)高知県教職員互助会・(財)地域創造(ジャンボ宝くじ助成事業)

画家、漫画家、イラストレーターであり、実験的アニメーションの先駆者である久里洋二の特集上映を行います。
久里洋二は、アニメーションという言葉がまだ一般的でなかった1960年代からアニメを作り始め、新しい手法にチャレンジしながら、次々と作品を生み出してきました。それらの作品は、海外の映画祭でも数多くの賞を受賞するなど世界的に高い評価を受けています。
今回は、これまで制作された約1000本という数の中からセレクトした久里作品を中心に、久里洋二収集の海外アニメーション作品、久里洋二撮影実写作品を併せて上映し、各プログラム毎にご本人に解説をしていただきます。

プログラム紹介

Aプログラム[久里洋二作品]

午前10時~午後0時
■ファッション
(1960年、16ミリ、3分、モノクロ)
久里洋二の最初のアニメーション作品。
■ゼロの発見
(1963年、35ミリ、20分、カラー)
岩波新書「零の発見」をもとに、数字の歴史をアニメーションにした傑作。
■軌跡
(1963年、35ミリ、4分、カラー)
暗闇の中でライトを振り回し光跡を記録するペンジュラム手法に動画を合成した実験的な作品。
■AOS(アオス)
(1964年、35ミリ、10分、モノクロ)
漫画家・井上洋介のイラスト集「箱類図鑑」をアニメーション化。残酷でグロテスクな物語。BGMはオノ・ヨーコの前衛音楽。1965年オーバーハウゼン映画祭優秀賞受賞。※お子さま向きではありません
■ザ・ボタン
(1964年、35ミリ、3分、力ラー)
ボタンーつで、世界は簡単に無くなってしまう。原水爆を諷刺した作品。1964年ロ力ルノ映画祭特別賞受賞。
■小さな囁き
(1966年、35ミリ、10分、力ラー)
娘・久里京子が描いたたくさんの絵をもとにアニメーション化した作品。
■The Room(部屋)
(1967年、35ミリ、5分、カラー)
ひとりの人間が閉ざされた部屋の中で描くイメージ。1967年ヴェネツィア映画祭サン・マルコ獅子賞受賞。第22回毎日映画コンクール大藤賞受賞。
■「11PM―ミニ・アニメーション」
(35ミリ、約40分、カラー)
日本テレビ「lIPM」で、18年間に渡り毎回上映したミニミニアニメーション約600本の中からの傑作選。※お子さま向きではありません

Bプログラム[久里洋二作品]
午後1時~午後3時
■切手の幻想
(1961年、16ミリ、7分、カラー)
切手が細かくちぎれ、鳥になって飛び回り、切手の野原に花を咲かせる幻想的な作品。音楽は林光。
■二匹のサンマ
(1961年、16ミリ、20分、白黒)
文明批判を諷刺的に描いた。秋山邦晴のミュージック・コンクレート風の音楽が効果的。詩・谷川俊太郎。
■人間動物園
(1962年、35ミリ、3分、カラー)
オリの中で女にいじめられる男の恐怖を描く。武満徹のクラップ・ボーカリズムという音楽がユニーク。1962年第13回ヴェネツィア映画祭青銅賞受賞。1963年ヴァンクーヴァー映画祭特別賞受賞。
■LOVE(愛)
(1963年、16ミリ、4分、カラー)
「人間動物園」のバリエーション。男と女の追いかけ合いを描く。こちらも音楽を武満徹が担当。1963年第14回ヴェネツィア映画祭青銅質受賞。1964年第10回オーバーハウゼン映画祭最優秀作品員受賞。
■男と女と犬
(1963年、35ミリ、3分、力ラー)
「人間動物園」「LOVE」に引き続き、女と男がテーマ。弱気な男と独占欲の強い女を諷刺的に描く。流行歌と画面がうまくマッチしている。
■隣の野郎
(1965年、35ミリ、10分、カラー)
隣の部屋から聞こえる物音が気になる男。その音を止めようと涙くましい努力をするが…。
■殺人狂時代(AU FOU!)
(1967年、16ミリ、10分、カラー)
各話1分程度の"殺し"についてのブラック・ユーモアあふれる作品集。1967年オーバーハウゼン映画祭最優秀作品員受賞。1967年シカゴ映画祭グランプリ受賞。
■あなたは何を考えているの?
(1967年、35ミリ、10分、カラー)
1967年トゥール映画祭特別審査員賞受賞。
■G線上の悲劇
(1969年、35ミリ、10分、カラー)
一柳慧の曲のイメージをアニメーション化。1973年オーバーハウゼン映画祭で銀賞受賞。
■POP
(1974年、35ミリ、3分、カラー)
1974年ザグレブ第1回アニメーション映画祭短編部門第2位入賞。
■MANGA(漫画)
(1977年、35ミリ、8分、カラー)
1977年クラカウ映画祭ドラゴン・ド・ブロンズ賞受賞。

Cプログラム[久里洋二海外アニメコレクション]
午後3時10分~午後4時40分
アレクサンダー・アレクセイエフ監督の「鼻」をはじめ、海外のアニメ作品のコレクターでもある久里洋二が、自ら選んだ6作品を上映。
■人間の冒険(ドイツ)
■自殺(ポーランド)
■足音(フランス)
■しずく(ルーマニア)
■缶詰の生活(イタリア)
■鼻(フランス)

Dプログラム[久里洋二撮影実写作品]
午後4時50分~午後6時20分
■The CAT
(制作年不詳、16ミリ、30分、カラー)
全裸の女性を机の上に座らせて24時間コマドリ撮影し続けた実写映像。※お子さま向きではありません
■椅子
(1964年、35ミリ、10分、モノクロ)
56人の人物を1つの椅子に15分間座らせコマ落としで撮影したもの。画家・岡本太郎や永六輔も登場する。1964年カンヌ青年映画祭招待作品。
■合田佐和子・ドキュメンタリー
(制作年不詳、 35ミリ、30分、カラー)
久里洋二はアーティストを撮影した作品もいくつか撮っている。今回は高知県出身の合田佐和子のドキュメンタリーを上映。馬の生首を解体する様子なども綴られている。※お子さま向きではありません

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