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春の定期上映会 ザッツ・アジアン・エンタテイメント ~韓国・台湾・インド~

1998年04月18日[土] - 1998年04月19日[日]

上映日:1998年4月18日(土)、4月19日(日)
会 場:高知県立美術館ホ-ル
入場料:前売1日500円/当日1日600円
主 催:高知県立美術館(高知県文化財団)
後 援:高知新聞社・RKC高知放送・KUTVテレビ高知・NHK高知放送局・エフエム高知・KSSさんさんテレビ
協 力:(財)国際文化交流推進協会(エ-スジャパン)
フィルム提供:台湾映画祭実行委員会・国際交流基金・新日本映画社
助 成:財団法人地域創造(ジャンボ宝くじ助成事業)

●韓国で大ブレイク・巨匠金綺泳(キム・ギヨン)監督の衝撃作!
●武侠映画の巨星・胡金銓(キン・フー)監督の大活劇台湾映画!
●美男美女のスタ-達による、インドの超豪華娯楽映画!
●講演 四方田犬彦(映画批評家・明治学院大学教授)
「アジア映画の二人の巨匠 胡金銓(キン・フー)と金綺泳(キム・ギヨン)」
日本では余り紹介されないアジア各国の娯楽的要素の強い作品の中から、国際的にも評価の高い武侠映画の巨星・胡金銓(キン・フー)監督作品、海外での評価が高まりつつある韓国の巨匠・金綺泳(キム・ギヨン)監督作品、日本では42年ぶりの公開となる、映画大国インドのミュ-ジカル映画を上映します。併せて明治学院大学教授・四方田犬彦氏の講演を行ないます。アジア各国で観客が熱狂してきた娯楽映画の数々をこの機会にご満喫頂けると幸いです。

上映作品

「侠女・上集」
胡金銓(キン・フー)監督作品(台湾/1970年/100分/カラー)
伝奇小説「聊斎志異」の一篇「侠女」が原作。宦官の陰謀で処刑された忠臣の娘の復讐物語を、武侠映画の巨星・胡金銓監督が、京劇の伝統的な様式美や身体の躍動美に 溢れる大活劇に仕立てあげた。75年カンヌ国際映画祭高等技術委員会グランプリ受賞に輝く傑作中の傑作。

「侠女・下集」
胡金銓(キン・フー)監督作品(台湾/1971年/86分/カラー)
「上集」のあらすじ付き。徹底的な身体訓練とトランポリンの駆使による竹林の名決闘シーンや、ヒロイン徐楓(シー・フン)の雄姿、華麗な色彩の氾濫など見所満載。乱れ舞う武侠の肉体と、起伏に満ちた夢幻物語が、ついに一つの哲学世界へと集約されるラストは圧巻。

「肉体の約束」
金綺泳(キム・ギヨン)監督作品(韓国/1975年/104分/カラー)
男に裏切られ続け、愛情を信じられなくなった女と、殺人事件に巻き込まれた男の出会いを、全篇に流れる情感あふれるメロディーに乗せて描いた、過剰で信じがたい展開のメロドラマ。斎藤耕一監督作品「約束」(72年)と同じく、李晩煕の「晩秋」(66年)の再映画化作品。

「破戒」
金綺泳(キム・ギヨン)監督作品(韓国/1974年/112分/カラー)
僧侶が悟りを得るための最後の試練、女性に対する欲望の超克がテーマ。一度は超克に成功した僧侶を、師である高僧が再び欲望の淵へと導く展開がショッキングである。デフォルメを厭わない表現主義的作品。

「ラジュー出世する」
アズィーズ・ミルザー監督作品(インド/1992年/159分/カラー)
年約800本を製作する世界最大の映画大国・インド。その95%を占める、ちょーお色気とめちゃ笑いのインド大娯楽映画が42年ぶりに日本公開。ボンベイにやってきた青年の立身出世物語を、お色気(恋愛)にお笑い、アクションにお涙、スリルとサスペンス、そして歌と踊りのテンコ盛りで描く喜怒哀楽の160分。世界でハリウッド映画と人気を二分するインド・マサラ(混合香辛料)ムービーのテイストを知らないのは日本人だけ(ほんまかいな)!

「龍門客棧」
(劇場公開時タイトル「血斗 龍門の宿」又は「残酷ドラゴン 血斗龍門の宿」)
胡金銓(キン・フー)監督作品(台湾/1965年/111分/カラー)
日本を除く東南アジアで記録的大ヒットとなり、武侠映画ブームを巻き起こした金字塔的作品。明朝時代、無実の罪で処刑した忠臣の遺児の暗殺を狙う特務機関と、遺児を守ろうとする腹心たちの対決が、辺境の地、龍門の宿(客棧)を舞台に繰り広げられる超絶アクション。

3時30分
講演「アジア映画の二人の巨匠 胡金銓と金綺泳」
四方田犬彦(映画批評家・明治学院大学教授)

「異魚島」
金綺泳(キム・ギヨン)監督作品(韓国/1977年/110分/カラー)
韓国で大ブレイクし、今年はヨーロッパ映画界を席巻する勢いの怪物監督・金綺泳が本領を発揮した衝撃作。成人した男は島外に出てゆき、女性だけが住んでいる島を訪れた男の、想像を絶する体験。激しい情念の嵐が吹き荒れ、かつて誰も描き得なかった尋常ならざる終幕に突入してゆく。

金綺泳(キム・ギヨン)

1919年平壌生まれ。国立ソウル大学医学部卒業。京都の医大に留学経験あり。1955年「屍の箱」でデビュー以来31本を監督。初期の作品はリアリズム調のものが多いが、1960年の「下女」以降は、極端にデフォルメされた画面の中、人間のエゴイズムに潜む魔性の美を追求する独自の作風を展開している。近年再発見、再評価され、栄誉ある芸術院会員に推挙されると共に、文化勲章に輝いた。

胡金銓(キン・フー)

1932年北京生まれ。59年香港のショウ・ブラザース入社。64年「大地児女」でデビュー。67年台湾に渡って撮った「龍門客棧」がアジア各地で大ブームを巻き起こす。75年「侠女」がカンヌ国際映画祭高等技術委員会グランプリを受賞し注目を集め、以降名実共に、台湾・香港映画界を代表する国際的な巨匠としての名声を確立した。97年、64歳で永眠。

四方田犬彦(映画批評家・明治学院大学教授)

1953年生まれ。東京大学で宗教学を、大学院で比較文学を学ぶ。映画、文学、漫画といった領域で批評活動を行い、明治学院大学で映画史を講じている。著書に 「貴種と転生・中上健次」(新潮社)、「月島物語」(集英社)、「心ときめかす」 (晶文社)などが、また映画関係では東アジア映画の監督28人を論じた「電影風雲」 (白水社)、「映画史への招待」(岩波書店)がある。また翻訳にはポール・ボウルズの「優雅な獲物」(新潮社)、「蜘蛛の家」(白水社)があり、パゾリーニ詩集が予定されている。

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