概要

ルーマニアの優れた伝統文化を日本に紹介するため、今回ルーマニアを代表する讃美歌合唱団のルーマニア正教会大司教座合唱団グループを高知県にお招きしました。

この合唱団は、ギリシャ正教の一派でありルーマニア正教の総本山である、ブカレスト大司教座に所属しており、ビザンティン製菓の唱和を専門にしているグルーブで、ルーマニアを代表する讃美歌合唱団として欧州でも高く評価されています。

また、この合唱団のレパートリーである、ビザンティン聖歌は東方教会聖歌といわれる讃美歌のひとつであり、音楽史的にも貴重な教会音楽であるとされています。

ルーマニア大司教座合唱団というのは、ブカレスト総大司教聖堂のもとで、演奏している約50名の常任メンバーからなる混声合唱団です。この合唱団によって、東方教会のみさや、祭式における祈りにふさわしい雰囲気がつくりだされています。

また宗教音楽や、リトゥルギアの公演のために国内各地や、海外にもしばしば招かれて海外公演を行っています。今回の美術館ホールでのコンサートは、指揮者1名、ソプラノ3名、アルト2名、テノール3名、バス3名の、総勢12名のルーマニア聖教会大司教座合唱団の総合レパートリーの中から選ばれた、グループにふさわしい合唱作品からなり、そのハーモニーは、ビザンツ式ルーマニア旋律の芸術的歴史を感じさせられます。

この公演は、高知県立美術館オープニングイベントとして、また、平成3年度より、県内の高知県ユネスコ協会をはじめとする民間国際交流団体が力をあわせて、国際協力、国際理解を図るため開催している、こうち国際交流フェアの一環として行われます。