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アーティスト・イン・レジデンス2013 ダレン・ジョンストン 関係者向け小発表会

2013年08月30日[金]

高知県立美術館アーティスト・イン・レジデンス事業3年目となる2013年は、英国の振付家・映像家のダレン・ジョンストンが高知市内の創作スペースに滞在し、地域でのリサーチや交流を始め、国内アーティストとの共同制作を行います。過去にも、日本人を始めとするアジア人ダンサーを起用した数々の作品を発表し、その精神や文化を取り入れた演出を行ってきたジョンストンが、得意とするホログラム映像技術を使い、国内のダンサーや地元の音楽家、また、最先端のデジタル・テクノロジーとのコラボレーションの可能性を探るため、長期滞在のリサーチ・レジデンスを行います。
本事業を通して、地域から生まれる作品を創作しつつ、「美術館」に限らず、「高知」のアーティスト・イン・レジデンスと呼べるレジデンスの形を提示していきます。

詳細  

スケジュール(予定):2013年6月中旬から8月末まで
6月26日 ダレン来日
6月27日-プランニング、街中リサーチ(お遍路)
7月8日-スタジオ入り、仕込み、ソロリサーチ
8月1日-国内ダンサー、地元コーラス団体とのリサーチ
8月28日、29日 高知県立美術館ホール入り、仕込み、リハーサル
8月30日 関係者向け小発表会@高知県立美術館ホール

内容:県内リサーチ、作品創作、関係者向け小発表会
創作会場:蛸蔵

<リサーチ協力者>
映像:ロビン・ベイトラ
ダンサー:川口ゆい、三東瑠璃

平成25年度文化芸術の海外発信拠点形成事業

協力:NPO蛸蔵 アーキタンツ

プロフィール

ダレン・ジョンストン
(英国出身。演出家、振付家、映像家、サウンド・アーティスト、arrayのアート・ディレクター)
80年代、90年代初頭の電子音楽サブカルチャーの時代に育ち、アンダーグラウンドな音楽に多大な影響を受けたジョンストンは、そのアイコン的イベント、Raindance91(Jenkins Lane)などでパフォーマンスを行う。独自のパフォーマンスと振付を追求することでコンテンポラリーダンスを学ぶための奨学金を得て、ヨーロッパ最大のコンテンポラリーダンス教育機関ラバン・センターで修学、1999年、最優秀振付賞を受賞し卒業。2000年、国際振付家コンクール(フローニンゲン/オランダ)や、第一回振付家のための国際コンペティション(ボーナム/ベルギー)で1位を受賞。2001年と2002年には、ボニー・バード・コレオグラフィー・アワードを受賞。また、2005年には、エジンバラの倉庫に特別に創作した、映像と音をライブ・パフォーマンスに重ねる本格的なインスタレーション作品「Ren-sa」で、エジンバラ国際芸術祭のヘラルド・エンジェル・アワードを受賞した。
そのユニークなライブ・パフォーマンス・スタイルや電子音楽への情熱により、エイフェックス・ツインやクリス・カニンガム、ジェイミー・リデル、スクエアプッシャー、クリスチャン・フォーゲルら著名なアーティストとのコラボレーションを実現させる。また、サウス・バンク・センター(英国)からの委嘱の他、テレビや映像制作の依頼を受けるなど、その活動は多岐に渡っており、作品はインスタレーションからサイト・スペシフィックなものまで多様である。
2009年、ザ・ラウンドハウス(カムデン)でのレジデンスでは、ロンドンのアイコン的な会場で、初のサイト・スペシフィックな作品「Underdrome」を創作した。本作品では、100名のコーラス、ワープ・レコーズの楽曲、また、ロンドン・コンテンポラリー・オーケストラによる生演奏とのコラボレーションが話題となった。近年では、ベルグハイン(ベルリン)でのリサーチ・レジデンスを委嘱され、映像と観客対話型作品のリサーチを続けている。ジョンストンは、合理的なものを越え、シューレアリズムと滞在意識に影響され、明確に変化した演劇的世界を作り出している。
作品は、欧州からアジアまで、幅広い観客に紹介され、大ホール、ギャラリー、フェスティバルなどで公演を行っている。日本においてはお茶ノ水女子大舞踊科でのWSや、早稲田大学でのテクノロジーとパフォーマンスに関するシンポジウムにおいてゲストスピーカーを務めるなど多岐に渡る活動を行っている。



過去作品評

■もし、ダンス界にターナー賞があったならば、ダレン・ジョンストンは間違いなく、候補になっていただろう。-ザ・タイムズ/「シリコン・センソリウム」-
■光学幻想、ムーブメント、建築の衝撃的な混在。
-ザ・インディペンデント/「オウシア」-
■ダレン・ジョンストンは振付家であると同時に、ビジュアル・アーティストである。 ‐ザ・スコッツマン‐

滞在レポート

6月27日(木)
滞在1日目は美術館を訪れた後、創作スタジオとなる、市内の藁倉庫をリノベーションした劇場・蛸蔵で、テクニカルスタッフとの打ち合わせを行いました。自国で練ってきたアイデアをスケッチしながら説明してくれ、作品のテーマは「再生」と語っていました。来週は1週間お遍路に行き、そこからまた生まれたアイデアを基に国内ダンサーと共同制作を行います。*写真は同時期に美術館にレジデンスしている安部泰輔さんの作品を着けて。

7月8日(月)
1週間ほどお遍路を体験し、本日より創作拠点となる蛸蔵に入りました。藁倉庫をリノベーションしたスペースに、ダンス、映像撮影ができるようセットを組み、ここで2カ月の創作を行います。7月いっぱいは、ソロリサーチに時間を費やします。

8月2日(金)
イギリスからソフトウェア・デベロッパーのロビン・ベイトラが来日。1ヶ月滞在し、最新テクノロジーを使ったの実験をサポートしてくれます。日本語が少し読めるロビンは、突然日本語を話したり、単語の習得に興味深々です。

8月8日(木)
ダンサー・三東瑠璃さん、ご実家が高知の作曲家・中島千絵さんが共同制作に加わり、いよいよ本格的に作品創作が始まります。天井に吊したプロジェクターから真下に投影される光の中でのダンスや、人間の動きに反応するテクノロジーを使用しながら、様々な実験が行われます。
撮影:釣井泰輔

8月16日(金)
ベルリン在住のダンサー・川口ゆいさんが来日。8月24,25日の「カデンツァ」公演前に1週間ほどリサーチに協力してくださいます。今回はベルリンでも活動しているダレンたっての願いで共同制作が実現しました。川口さんのお母様は高知出身。本レジデンスは、高知につながりのある方とのご縁が多いです。
その後、東京からダンサーの加登美沙子さんが加わり、滞在最終日の関係者向け発表会へ向けて集中リハーサルが続きます。

8月30日(金) 
創作作品のテーマ「リバース(再生、輪廻)」から生まれた小作品3つを発表しました。発表後にはトークセッションを設け、アーティスト自らレジデンス体験や作品コンセプトなどを語ってもらいました。職員他レジデンス中にお世話になった方、アーティストの親族などをご招待してのお披露目となりました。

*帰国後、ロンドンのバービカンで発表会が行われました。
三東さん、加登さんも参加し、新たなイギリス人アーティストも加わった発表会となりました。
Barbican

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