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2024:10:19:14:38:39:2024:10:20:00:00:00終了しました

秋の定期上映会 小田香とタル・ベーラ 第3回高知あだたん映画祭

2024年10月19日[土] - 2024年10月20日[日]

上映日|2024(令和6)年 10月19日(土)・20日(日)
会 場|高知県立美術館ホール
入場料(税込)
[1日券]前売1,300円/当日1,500円
[2日間セット券]前売2,000円/当日2,500円
*小田香特典 20日の上映をご覧になる方は、1日券で19日の『鉱 ARAGANE』も鑑賞いただけます。
*20日の小田監督トークは、19日の半券をお持ちの方もご入場いただけます。
*身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・戦傷病者手帳・被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)は割引。【割引料金】[1日券]前売910円/当日1,050円 [2日間セット券]前売1,400円/当日1,750円

*年間観覧券をご提示いただくと前売料金でご覧いただけます。

前売券販売所|
高知県立美術館ミュージアムショップ ※9/26(木)、10/4(金)~10(木)は休業いたします。ご不便をおかけしますがご了承ください。
TEL. 088-866-7653 (9:00~17:00)

金高堂書店本店(高知市帯屋町2丁目2-9)
TEL. 088-822-0161 (10:00~20:45)

ローソンチケット〔Lコード:61498〕

主催|高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)
配給・宣伝|ビターズ・エンド、スリーピン、FieidRain
後援|高知新聞社、RKC高知放送、KUTVテレビ高知、KSSさんさんテレビ、エフエム高知、KCB高知ケーブルテレビ、高知シティFM放送
お問い合せ|高知県立美術館 TEL 088-866-8000
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高知県芸術祭ロゴ.jpg

企画概要

主にドキュメンタリー映画の手法を使った実験的な作品の監督・製作で知られ、国内外の映画祭がその才能を認める映画監督、小田香。音楽家の坂本龍一氏と映画監督の黒沢清氏が審査員を務めた第一回大島渚賞(2020年設立)の受賞者としても、映画界の注目を集めました。
今回の上映会では、小田の初期作品から大島渚賞受賞作『セノーテ』などの全作品上映に加え、小田が師事したハンガリーの巨匠タル・ベーラ監督が4年の歳月をかけて完成させた7時間18分の革新的傑作『サタンタンゴ』も上映します。

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上映作品(各日入替制) ※ロビー開場は上映の30分前

10月19日(土) 10月20日(日)

▪10:00~18:17『サタンタンゴ』(7時間18分)
監督:タル・ベーラ

【第1部】10:00~12:17
【第2部】13:00~15:04
【第3部】15:20~18:17

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▪19:00~20:08『鉱 ARAGANE』(68分)

監督:小田香
監修:タル・ベーラ 

※『鉱 ARAGANE』は 20日のチケットをお持ちの方もご覧いただけます

小田香監督特集

▪10:00~10:38
『ノイズが言うには』(38分)

▪10:45~11:48
『あの優しさへ』(63分)

▪12:30~14:27 短編集①
『ひらいてつぼんで』(13分)
『呼応』(19分)
『フラッシュ』25分)
『色彩論 序章』(6分)
『天』(11分)
『シネ・ヌーヴォ20周年プロジェクト』(18分)
『TUNE』(6分)
『風の教会』(12分)
『Night Cruise』(7分)

14:40~15:20 小田監督トーク(40分) 
※19日の半券をお持ちの方もご入場いただけます

▪15:30~16:45『セノーテ』(75分)

▪17:00~17:58 短編集②
『OUR CINEMAS』(4分)
『水景』(6分)
『夜行列車』(10分)
『ホモ・モビリタス』(12分)
『カラオケ喫茶ボサ』(13分) 
『Lighthouse』(13分)

▪18:15~19:08 『GAMA』(53分)

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10/19(土)

10:00~18:17
『サタンタンゴ』4Kデジタル・レストア版 ※当館での上映は2Kになります
【第1部】10:00~12:17【第2部】13:00~15:04【第3部】15:20~18:17
1994年/7時間18分/ハンガリー=ドイツ=スイス/モノクロ/DCP
監督・脚本:タル・ベーラ
原作・脚本:クラスナホルカイ・ラースロー 編集・共同監督:フラニツキー・アーグネシュ
出演:ヴィーグ・ミハーイ(イリミアーシュ) ホルヴァート・プチ(ペトリナ) デルジ・ヤーノシュ(クラーネル) セーケイ・B・ミクローシュ(フタキ) ボーク・エリカ(エシュティケ) ペーター・ベルリング(医師)

映画の極北に屹立する、伝説の7時間18分。
『ニーチェの馬』(2011)を最後に、56歳という若さで映画監督からの引退を表明したタル・ベーラ監督が、準備に9年、2年におよぶ撮影、完成まで4年かけた伝説の傑作『サタンタンゴ』。1994年ベルリン国際映画祭フォーラム部門でワールドプレミアされ、独創的な作品に対して与えられるカリガリ賞を受賞。30年前に製作された作品ながら、イリミアーシュと、彼の言葉によって動かされる村人たちの姿は、まさしく現代社会で起こっていることを想起させ、あたかも世界の行く末を予言しているかのようである。
7時間18分という長さながら、全編約150カットという驚異的な長回しの映像で構成された本作。人が歩く後ろ姿、酒場で踊る人々、荘園に着いた村人たちの表情、牛のゆっくりとした歩み、広場を駆ける馬といったシーンで長回しの威力が遺憾なく発揮されている。
ジム・ジャームッシュ、ガス・ヴァン・サントといった映画監督たちに大きな影響を与え、ルーヴル美術館やニューヨーク近代美術館(MOMA)でも上映された大作が、35ミリフィルムにこだわり続けてきたタル・ベーラが初めて許可した4Kデジタル・レストア版で蘇る。
映画史に残る傑作を、この機会にぜひ。

救世主がやって来る。悪魔のささやきが聞こえる。
驚異的な長回しで描かれる、美しき映像黙示録。

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STORY

ハンガリー、ある田舎町。
シュミットはクラーネルと組んで村人達の貯金を持ち逃げする計画を女房に話して聞かせる。盗み聞きしていたフタキは自分も話に乗ることを思いついた。
その時、家のドアを叩く音がして、やって来た女は信じがたいことを言う。
「1年半前に死んだはずのイリミアーシュが帰って来た」、と。
イリミアーシュが帰って来ると聞いた村人たちは、酒場で喧々諤々の議論を始めるが、いつの間にか酒宴になって、夜は更けていく。
翌日、イリミアーシュが村に帰って来る。彼は村にとって救世主なのか? それとも?

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デビュー以来一貫して人間を、そして世界を凝視し見つめ続けてきたタル・ベーラ。
本作でも、秩序に縛られ、自由を求め、幻想を抱き、未来を信じ、世界に幻滅し、それでも歩き続ける人間の根源的な姿を詩的かつ鮮烈に描いている。

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タル・ベーラは、最も勇気のある映画作家の一人であり、『サタンタンゴ』は心の中で反芻し続けることのできる、真の映画体験である。   ―マーティン・スコセッシ

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19:00~20:08
『鉱 ARAGANE』
2015年/68分/ボスニア・ヘルツェゴビナ、日本/DCP
監督:小田香 監修:タル・ベーラ

ボスニア・ヘルツェゴビナの炭鉱の姿を捉えたドキュメンタリー。
ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボ。その近郊にあるブレザ炭鉱は操業100年の歴史を持ち、地下300メートルの世界では坑夫たちが黙々と作業を進め、坑を掘り進めている。爆音を響かせ続ける掘削重機、男たちが振り上げるツルハシ、鉱山から掘り出される石の小さな断片など、鉱山、そして労働者たちをカメラがひたすら見つめていく。

あなたも観るべき強烈な作品。私は好きだ。 ―ガス・ヴァン・サント

『鉱 ARAGANE』は暗闇の交響曲であり、塵と深度の感覚的な世界への旅だ。 ―アピチャッポン・ウィーラセタクン

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10月20日(日)

小田香監督特集

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10:00~10:38
『ノイズが言うには』
2010年/38分/日本/DCP
撮影:小田香、小田千草、西村美保 / 脚本・編集・監督:小田香
出演:小田スエ子、小田忠寿、小田千草、小田さゆり、小田香、瀧岡美由紀
夏休みに一時帰国した主人公は、23歳の誕生日に自身が性的少数者であると家族に告白する。突然の告白を受けとめられず拒絶の母、沈黙の父。その反応に主人公は失望するが、家族の協力のもと己の告白についての映画をつくりはじめる。映画制作を通し、各々が自己を演じ、その言動を追体験するなかで、無きものになりつつあった告白が再び家族の前に提示される。 

10:45~11:48
『あの優しさへ』
2017年/63分/ボスニア・ヘルツェゴビナ、日本/DCP
小田の生まれ故郷である日本で撮影した私的な映像とサラエボのフィルムスクールで学んだ3年間の授業の中で撮影した未使用のフッテージを使用し、性の問題を抱える人々、国境を越えての対話、貧しさや労働についてなど、力強いカメラワークとともにドキュメンタリー映画の本質を問うパーソナルな作品。ライプツィヒ国際ドキュメンタリー&アニメーション映画祭2017正式出品。

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12:30~14:27 短編集①

『ひらいてつぼんで』
2012年/13分/日本/BD
少女があやとりをしながらバスを待っている。バスは停車する度にひとり、またひとりと乗客を迎え、松明の灯る終着点に辿り着く。京都花背で行われるお盆の火祭り「松上げ」を背景に、彼岸と此岸を少女たちの手が結ぶ。

『呼応』
2014年/19分/ボスニア・ヘルツェゴビナ、日本/BD
牛飼い、羊、風、あらゆる生きものが等しく在るように感じられる村。死と生はわけられない。メリーゴーランドに乗って、隣人の手をとり踊ろう。film.factoryに参加するために日本からボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボに移った小田はカメラと小さなボスニア語辞典だけもってウモリャニというボスニアの村を記録する。

『フラッシュ』
2015年/25分/ボスニア・ヘルツェゴビナ、日本/BD
サラエボからザグレブまで行く長距離列車の車窓から見える異国の景色を見ながら、なぜか懐かしい気持ちになり、ふと、じぶんの思い出せる限り一番はじめの記憶はなんだろうという疑問が湧いた。思い出せるようで思い出すことのできない始まりの記憶を巡る列車の旅。(小田香)

『色彩論 序章』
2017年/6分/日本、アメリカ/BD
ゲーテは自然を愛し、環境の整った実験室で分析された光(学)からは距離をとった。「色彩というのは眼という感覚に対する自然の規則的な現象」だと彼は言う。彼が眼というとき、それは鼓膜の情報処理のことではない。眼で感じるというのは、光が我々の持つ記憶を通過し、情景を生み出すことではないだろうか。光と闇が我々の個人史を通り抜け、幾千の淡いとなり、色彩として現れるのではないだろうか。16mm白黒フィルムで撮影。

『天』
2017年/11分/日本/data
小田の映画的モチーフである花火、家族、記憶などで構成された実験的な作品。音楽は小田の初期作品のプロデューサーである北川晋司。

『シネ・ヌーヴォ20周年プロジェクト』
2017年/18分/日本/data
大阪のアートハウス、シネ・ヌーヴォの20周年を記念した改修工事の記録と観客の言葉が刻まれた感想ノートから同館の歴史を辿る。

『TUNE』
2018年/6分/日本、アメリカ/data
映画『さすらいのレコードコレクター』からインスパイアされて作った作品。一枚のレコードがもちえる記憶を描いた。

『風の教会』
2018年/12分/日本/BD
神戸・六甲にある安藤忠雄建築『風の教会』リニューアルオープンに向けて行われた修復工事を記録。コンクリートを侵食した黴や苔が廃教会となっていた時間の長さを告げる。閉じられていた扉が開かれるとき、止まっていた時間が再び動き出す。

『Night Cruise』
2019年/7分/日本/BD
大阪の水路を巡る2017年と翌年のクルーズ船ツアーで撮影した素材を合わせてひとつの作品として構成。魅惑的な夜の河に、揺らめく水と光。

14:40~15:20 小田監督トーク(40分)聞き手:安田篤生(当館館長) ※19日の半券をお持ちの方もご入場いただけます

15:30~16:45
『セノーテ』
2019年/75分/メキシコ、日本/マヤ語、スペイン語/DCP
監督・撮影・編集:小田香
企画:愛知芸術文化センター、シネ・ヴェンダバル、フィールドレイン/制作:愛知県美術館/エグゼクティブ・プロデューサー:越後谷卓司/プロデューサー:マルタ・エルナイズ・ピダル、ホルヘ・ボラド、小田香
声の出演:アラセリ・デル・ロサリオ・チュリム・トゥム、フォアン・デ・ラ・ロサ・ミンバイ

メキシコ、ユカタン半島北部に点在する、セノーテと呼ばれる洞窟内の泉。セノーテはかつてマヤ文明の時代、唯一の水源であり雨乞いの儀式のために生け贄が捧げられた場所でもあった。現在もマヤにルーツを持つ人々がこの泉の近辺に暮らしている。
現世と黄泉の世界を結ぶと信じられていたセノーテをめぐって交錯する、人々の過去と現在の記憶。そこに流れるのは「精霊の声」、「マヤ演劇のセリフテキスト」など、マヤの人たちによって伝えられてきた言葉の数々。カメラは水中と地上を浮遊し、光と闇の魅惑の映像に遠い記憶がこだまする。
音楽家の坂本龍一氏と映画監督の黒沢清氏が審査し、世界に羽ばたく若い才能のために2020年に設立された大島渚賞では、その才能が認められ第1回目の受賞という快挙となった。

500年前に葬られたマヤ文明の洞窟湖から、人々の苦難の声が聞こえてくる。 前作『鉱 ARAGANE』をしのぐ傑作『セノーテ』、ぜひ多くの人に観てほしい。 ― 坂本龍一

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17:00~17:58 短編集②

『OUR CINEMAS』
2018-2020年/4分/日本/data
シネ・ヌーヴォがある九条の街を8mmフィルムカメラが捉える。やがてカメラは水中映画館へと潜っていく。音楽は小田香、撮影は山崎紀子。

『水景』
2020年/6分/日本/data
湯治で有名な山形・肘折での滞在制作中に撮影された短編。いたるところに感じる水の気配が姿形を変えて肘折の町を包んでいく。

『夜行列車』
2021年/10分/ボスニアヘルツェゴビナ、日本/data
列車が暗闇を走っていく。乗客がみる夢のなかを金魚が漂う。サラエボから郊外の町へ向かう列車で撮影された車窓シリーズ第2作目。

『ホモ・モビリタス』
2022年/12分/日本/BD
青森県南地域を走る青い森鉄道の車窓風景を撮影。8 mmフィルムに直接描かれたドローイングと弦楽器のスクラッチ音が、人間の記憶のひだに触れる。

『カラオケ喫茶ボサ』
2022年/13分/日本/BD
カラオケ喫茶ボサは大阪の郊外にある。歳を重ねたご近所さん達がカラオケしたり休んだりする場所。人新世の時代のタイムカプセル作品。

『Lighthouse』
2024年/13分/日本/data
崟利子、宮田靖子、小口容子ら世代もキャリアも異なる4人の映像作家・映画監督が、「色」をテーマに8mmフィルムで制作したオムニバス映画『クロベニグンジョウシロレモン』の中の1本。

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18:15~19:08
『GAMA』
2023年/53分/日本/DCP
出演:松永光雄、吉開菜央
沖縄戦で多くの住民が命を落とした自然洞窟「ガマ」の中で、平和の語り部としてガイドを務める男性。その傍らに佇む青い服の女性が、現代と過去の交差を表現する。

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プロフィール

タル・ベーラ  Béla Tarr

1955年ハンガリー、ペーチ生まれ。デビュー作『ファミリー・ネスト』(1977)でハンガリー批評家賞の新人監督賞、マンハイム国際映画祭でグランプリを獲得。その後、ブダペストの映画芸術アカデミーに入学。在籍中に『アウトサイダー』(1981)、卒業後に「Prefab People」(1981)を発表。
1994年に約4年の歳月を費やして完成させた7時間18分に及ぶ大作『サタンタンゴ』を発表。ベルリン国際映画祭フォーラム部門カリガリ賞を受賞、ヴィレッジ・ボイス紙が選ぶ90年代映画ベストテンに選出されるなど、世界中を驚嘆させた。続く『ヴェルクマイスター・ハーモニー』(2000)がベルリン国際映画祭でReader Jury of the Berliner Zeitung賞を受賞、ヴィレッジ・ボイス紙でデヴィッド・リンチ、ウォン・カーウァイに並んでベスト・ディレクターに選出される。
2001年秋にはニューヨーク近代美術館(MOMA)で大規模な特集上映が開催され、ジム・ジャームッシュ、ガス・ヴァン・サントなどを驚嘆させると共に高い評価を受ける。『倫敦から来た男』(2007)は、カンヌ国際映画祭コンペティション部門でプレミア上映された。2011年、タル・ベーラ自身が「最後の映画」と明言した『ニーチェの馬』を発表。ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)と国際批評家連盟賞をダブル受賞し、世界中で熱狂的に受け入れられた。
90年以降はベルリン・フィルム・アカデミーの客員教授を務め、2012年にサラエボに映画学校film.factoryを創設。2016年に閉鎖した後も、現在に至るまで世界各地でワークショップ、マスタークラスを行い、後輩の育成に熱心に取り組んでいる。

タル・ベーラ監督 ポートレート.jpeg

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小田香 Kaori Oda

1987年大阪府生まれ。フィルムメーカー/アーティスト。
2011年、ホリンズ大学教養学部映画コースを修了。卒業制作である『ノイズが言うには』(2010)が、なら国際映画祭学生部門nara-waveにて観客賞を受賞。
2013年、映画監督のタル・ベーラが陣頭指揮する若手映画作家育成プログラムであるfilm.factoryに第1期生として参加。
2014年、ポーラ美術振興財団在外研究員として助成を受け、2016年に同プログラムを修了し博士号取得。
ボスニアの炭鉱を主題とした第一長編作品『鉱 ARAGANE』(2015) が山形国際ドキュメンタリー映画祭・アジア千波万波部門にて特別賞を受賞。リスボン国際ドキュメンタリー映画祭、台湾国際ドキュメンタリー映画祭などを巡る。
サラエボでの映画制作の日々を綴ったエッセイ映画『あの優しさへ』(2017)が完成し、ライプティヒ国際ドキュメンタリー&アニメーション映画祭ネクスト・マスターズ・コンペティション部門にてワールドプレミア上映。
メキシコの地下泉を撮影した『セノーテ』(2019)が山形国際ドキュメンタリー映画祭、ロッテルダム国際映画祭などに招待され各国を巡回。メキシコ・FICUNAM映画祭、スペイン・ムルシア国際映画祭にて特別賞を受賞。
2020年、第1回大島渚賞を受賞。
2021年、第71回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。
2024年、最新中編『GAMA』(2023)がMoMA Doc Fortnight、Cinéma du réel、Festival du cinéma de Brive(SFCC批評家賞)など国内外の映画祭で上映された。

絵画の制作や展示にも取り組んでおり、主な展覧会に、東根市まなびあテラス「小田香 光をうつしてー映画と絵画」(山形/2020)、市原湖畔美術館「メヒコの衝撃展」(千葉/2021)、青森県立美術館と協働して行うアート・プロジェクト「美術館堆肥化計画」(青森/2021-2023)等。

小田香監督_ポートレート.jpg ©松本拓海

『サタンタンゴ』監督:タル・ベーラ 予告編

satantango_main_s.jpg『サタンタンゴ』監督:タル・ベーラ ©T.T.Filmmühely Kft.

satantango_sub1.jpg『サタンタンゴ』監督:タル・ベーラ ©T.T.Filmmühely Kft.

satantango_sub2.jpg『サタンタンゴ』監督:タル・ベーラ ©T.T.Filmmühely Kft.

satantango_sub3.jpg『サタンタンゴ』監督:タル・ベーラ ©T.T.Filmmühely Kft.

satantango_sub4.jpg『サタンタンゴ』監督:タル・ベーラ ©T.T.Filmmühely Kft.

鉱 ARAGANE_miner1.jpg『鉱 ARAGANE』監督:小田香 監修:タル・ベーラ ©FieldRain LLC

鉱 ARAGANE_miner2.jpg『鉱 ARAGANE』監督:小田香 監修:タル・ベーラ ©FieldRain LLC

鉱 ARAGANE_miner4.jpg『鉱 ARAGANE』監督:小田香 監修:タル・ベーラ ©FieldRain LLC

鉱 ARAGANE_miner5.jpg『鉱 ARAGANE』監督:小田香 監修:タル・ベーラ ©FieldRain LLC

ノイズが言うには_HP用.jpg『ノイズが言うには』監督:小田香 ©FieldRain LLC

あの優しさへ_Still4_small.jpg『あの優しさへ』監督:小田香 ©FieldRain LLC

ひらいてつぼんで_Still.jpg『ひらいてつぼんで』監督:小田香 ©FieldRain LLC

呼応_Ko Oh2.jpg『呼応』監督:小田香 ©FieldRain LLC

フラッシュ_Still1.jpg『フラッシュ』監督:小田香 ©FieldRain LLC

色彩論序章_color_EG_01.jpg『色彩論 序章』監督:小田香 ©FieldRain LLC

天-01_ten_HP用.jpg『天』監督:小田香 ©FieldRain LLC

シネ・ヌーヴォ20周年プロジェクト_2_HP用.jpg『シネ・ヌーヴォ20周年プロジェクト』監督:小田香 ©FieldRain LLC

TUNE_3.jpg『TUNE』監督:小田香 ©FieldRain LLC

風の教会_Still.jpg『風の教会』監督:小田香 ©FieldRain LLC

セノーテ_IMG_0284.jpg『セノーテ』監督:小田香 ©FieldRain LLC

セノーテ_IMG_3013.jpg『セノーテ』監督:小田香 ©FieldRain LLC

セノーテ_cenote_still1.jpg『セノーテ』監督:小田香 ©FieldRain LLC

セノーテ_cenote_still5.jpg『セノーテ』監督:小田香 ©FieldRain LLC

セノーテ_cenote_still4.jpg『セノーテ』監督:小田香 ©FieldRain LLC

OUR CINEMAS_HP用.jpg『OUR CINEMAS』監督:小田香 ©FieldRain LLC

水景_waterspcaoe.jpg『水景』監督:小田香 ©FieldRain LLC

Night Train_1_1.2.1.jpg『夜行列車』監督:小田香 ©FieldRain LLC

ホモ・モビリタス_still_4.jpg『ホモ・モビリタス』監督:小田香 ©FieldRain LLC

カラオケ喫茶ボサ_HP用.jpg『カラオケ喫茶ボサ』監督:小田香 ©FieldRain LLC

Lighthouse_2.jpg『Lighthouse』監督:小田香 ©FieldRain LLC

gama_main01.jpg『GAMA』監督:小田香 ©Toyonaka Performing Arts Center / trixta

gama_sub03.jpg『GAMA』監督:小田香 ©Toyonaka Performing Arts Center / trixta

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