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秋の定期上映会  「フレデリック・ワイズマンのすべて」
ワイズマン監督来高!! 平成23年度第61回高知県芸術祭共催行事

2011年11月03日[木] - 2012年02月18日[土]

上映日:
2011年11月3日(木・祝)12日(土)13日(日)
2012年1月28日(土)29日(日)2月18日(日)

会場:高知県立美術館ホール

入場料:前売1日券1,000円/当日1日券1,200円
身体障害者手帳・療育手帳・障害者手帳・戦傷病者手帳・被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)は3割引です。割引料金一般前売700円 /当日一般840円

*身体障害者割引前売券については、高知県立美術館ミュージアムショップ、高知県立県民文化ホールで取り扱います。
*年間観覧券をご提示いただくと前売料金でご覧いただけます。

主催:高知県立美術館、一般社団法人コミュニティシネマセンター

後援:NHK高知放送局、高知新聞社、RKC高知放送、KUTVテレビ高知、エフエム高知、KSSさんさんテレビ、KCB高知ケーブルテレビ、高知シティFM放送

特別協力:ジポラフィルムZipporah Films 

フレデリック・ワイズマン監督作品、選りすぐり16本上映!!
11月3日(木・祝)高知県立美術館開館記念日のみ無料上映

1967年の『チチカット・フォーリーズ』以来、“現代社会の観察者”として独自の映像表現を展開し続けているドキュメンタリー作家フレデリック・ワイズマン。40数年にわたり、学校、病院、警察、軍隊、裁判所、福祉施設、議会など、アメリカの様々な施設・組織を撮り続けてきました。
ワイズマン監督が “〈われわれの生活様式の博物誌〉を紹介するドキュメンタリー・シリーズ”という作品群には、悲劇的であると同時に喜劇的、深刻でありながら滑稽でもあり、複雑であると同時に素朴、絶望の中にもユーモアが光る、矛盾に満ちた魅力的な“アメリカ”が映し出されています。
今回「現存の最も偉大なドキュメンタリー作家」と称されるワイズマン監督作品を2011年11月から2012年2月まで6回にわたり16作品を上映いたします。
また11月3日(木・祝)の高知県立美術館開館記念日にはワイズマン監督の記念講演会と「ボクシング・ジム」の無料上映会を行います。この機会にぜひお越しください。

作品紹介

全作品日本語字幕付/特に指定のないものは16ミリフィルム上映。
※印は日本初公開作品

開場16:00
16:30~18:01
「ボクシング・ジム」Boxing Gym
(10年/91分/BD/カラー※)
終了後  フレデリック・ワイズマン監督舞台挨拶

舞台はテキサス州オースティンのボクシング・ジム。元プロボクサー、リチャード・ロードが16年前に開いたローズ・ジム(ロードのジム)である。ここには年齢・人種・職種・性別などの違う様々な人々がやってくる。大人も子供も男も女も、プロを目指す者もスポーツ好きなアマチュアも体力をつけたい青少年も、医者、弁護士、裁判官、ビジネスマン、移民、それにプロボクサーも。ボクシング・ジムは、人々が出会い、話し、鍛える、人間のるつぼ・・・。まさにアメリカそのものだ。 

11月12日(土)

開場10:00
10:30~11:59
「基礎訓練」Basic Training
(71年/89分/16ミリ/白黒※)
一般の入隊志願者たちを、一人前の兵隊にしたてるための9週間にわたるアメリカ陸軍の基礎訓練の様子を描く。行進、格闘などの教練の場面、M―16自動小銃や銃剣の使い方、夜間匍匐訓練、潜伏訓練、イデオロギー教育と洗脳に対抗する訓練などなど・・・。志願者をアイデンティティ喪失の瀬戸際まで追い込む、非人間的な状況において、あぶり出されるのは人間の条件なのかもしれない。

13:00~15:07
「シナイ半島監視団」Sinai Field Mission
(78年/127分/16ミリ/白黒)
エジプトとイスラエルの間のシナイ緩衝地帯で、監視の任務を遂行する米軍の小隊。自転車で見回る他に大してすることもない彼らは、ときにこの地を西部劇の「西部」になぞらえて無為をやり過ごす。「アメリカの外のアメリカ」として「アメリカらしさ」が奇妙に凝縮されたこの場所を、荒涼とした広大な砂漠のごく小さな一点として映像に収めている。

15:20~18:14
「パナマ運河地帯」Canal Zone
(77年/174分/16ミリ/白黒※)
永年、アメリカの事実上の植民地だったパナマ運河地帯。1977年にカーター大統領は、将来的に運河地帯を返還すること、新運河条約を締結し、運河を米パ両国で共同管理することを決めた。運河の運用、運河を通過する船舶、民政の側面、軍の仕事などが絡み合い、さまざまな政府機関、ビジネスマン、軍、民間人など、運河の管理に携わる人々が行き交う。ここに暮らすアメリカ人の生活の社会的、宗教的、娯楽的側面が描かれる。なお同地帯は1999年12月31日にパナマに完全返還された。
11月13日(日)

9:30開場
10:00~13:15
「DV-ドメスティック・バイオレンス」Domestic Violence
(01年/195分/16ミリ/カラー)
フロリダ州最大のDV被害者保護施設「スプリング」は年間1,650人もの成人と子供を受け入れている。経済的抑圧、精神的・肉体的虐待、性的虐待……。加害者は故意に被害者を傷つけ、支配しようとする。なぜ家族がお互いを傷つけあうのか、なぜ犠牲者は傷つけられることを許してしまうのか。映画に映し出される現実は我々を驚かせ、この問題について我々が抱いているステレオタイプを覆していく。

14:15~16:00
「霊長類」Primate
(74年/105分/16ミリ/白黒)
 霊長類に関する生物医学的、行動学的研究における先駆的な施設として知られるヤーキーズ霊長類研究所。猿を使った様々な動物実験が、その研究の目的や意義は殆ど説明されないままに、次々と映し出される。虐待とも見えるような数々の実験の映像は、故意に研究所を貶めたとする人々と、生体実験に反対する人々との間に激しい議論を巻き起こした。

16:10~17:34
「チチカット・フォーリーズ」Titicut Follies
(67年/84分/16ミリ/白黒 )
マサチューセッツ州ブリッジウォーターにある精神異常犯罪者のための州立刑務所マサチューセッツ矯正院の日常を克明に描いた作品。収容者が、看守やソーシャル・ワーカー、心理学者たちにどのように取り扱われているかが様々な側面から記録されている。合衆国裁判所で一般上映が禁止された唯一の作品であり、永年に渡る裁判の末、91年にようやく上映が許可された。

2012年1月28日(土)

10:00開場
10:30~11:51
「法と秩序」 Law and Order
(69年/81分/16ミリ/白黒)
ミズーリ州カンザス・シティの、最も犯罪率の高いアドミラル・プールヴァール管轄区にある警察の様々な活動を追っている。売春の摘発、犯罪を繰り返す未成年犯罪者や拳銃を所持する窃盗犯の逮捕など緊迫した状況を追う一方で、老女のバッグ探しや迷子の保護、養育権をめぐる夫婦のいさかいの仲裁など、市民生活のあらゆる側面に関わる警察の活動をとらえている。

13:00~15:26
「アスペン」 Aspen
(91年/146分/16ミリ/カラー)
19世紀には有名な銀鉱山だったアスペン。現在は、風光明媚で、登山、スキーなどのリゾート地、音楽や文化活動の盛んな町、またセレブが住む町として知られる。町の成り立ちを反映するように、自然と人工物、古い価値観とスーパーリッチといった対立がいたるところに見られる。 高級ブティックの前で路上演奏する年老いたバイオリン弾き、泥まみれの鉱夫としゃれたウエアで滑走するスキーヤー。ダイエットペプシの自動販売機の絵画のオープニングが象徴するように、対立は文化的な場面にも及ぶ

15:40~19:47
「メイン州ベルファスト」 Belfast, Maine
(99年/247分/16ミリ/カラー)
メイン州にある人口6000人の典型的なアメリカの町ベルファスト。現在ではメイン州でもっとも貧しい地区の一つであるが、歴史的には商業的に栄えた町であり、天然資源に恵まれた土地でもある。ワイズマンは「ベルファストの日常生活が経済的圧力によっていかに変化したか、あるいは変化していないかを記録しようと考え、この町の様々な組織とそこでの日常生活を検証した」と述べている。

2012年1月29日(日)
10:00開場
10:30~11:32
「最後の手紙」La Derniere letter
(02年/62分/35ミリ/カラー)
ワイズマンが、コメディ・フランセーズの女優カトリーヌ・サミィのために脚色した、ワシーリー・グロスマンの小説「人生と運命」の一章を映画化したもの。1941年のウクライナ、ゲットーのユダヤ人たちはナチによって全員殺されることになった。迫りくる恐怖の中、年老いた女医アンナ・セミョーノワは、ナチの手を逃れた息子に宛てた手紙を口述筆記する。ゲットーでの生活を詳察し、自分の人生を振り返り、死と立ち向かう、この女性の恐怖、勇気、弱さ、そして威厳が浮かび上がる。

13:00~15:50
「アメリカン・バレエ・シアターの世界」Ballet
(95年/170分/16ミリ/カラー)
1992年のアメリカン・バレエ・シアターの活動を記録した作品。前半はスタジオでのリハーサル風景やバレエ団の運営に関わる活動を、後半はアテネ公演、コペンハーゲン公演の様子を追っている。作品を完成させるために繰り返される振付家とダンサーたちのリハーサルの様子や、アクロポリス、コペンハーゲン国立劇場という荘厳な舞台での華麗な公演風景は見るものを魅了する。

16:10~18:48
「パリ・オペラ座のすべて」 La Danse
(09年/158分/35ミリ/カラー)
世界でもっとも早く生まれたバレエ団を抱えるパリ・オペラ座。このバレエの殿堂で、カメラは奈落から屋上まであらゆる場に入りこみ、ダンサーたちはもちろん、バレエ団トップのルフェーヴル女史、振付家、ベテランダンサーの教授陣から、演奏家、衣装係、舞台美術、照明係などの裏方たちまで様々な活動を映し出す。リハーサルや本番のシーンを通して紹介されるバレエは、マクレガー、プレルジョカージュ、エク、ラコット、ヌレエフ、バウシュ、ヴァルツら振り付けによる作品群。

2012年2月18日(土)
10:00開場
10:30~12:23
「肉」Meat
(76年/113分/16ミリ/白黒)
野の草を食む「牛」はいかにして「肉」となるか。牛がトラックで牧場の外へと連れ出され、巨大精肉工場で製品化され、市場に送り出されていくまでの全工程を記録する。「牛」が徹頭徹尾「肉」として扱われるこの場所で、無数に細分化された各工程が一分の狂いもなく進行する過程を映し出す。

13:30~15:25
「ミサイル」 Missile
(87年/115分/16ミリ/白黒※)
カリフォルニア州ヴァンデンバーグの空軍基地。大陸間弾道ミサイルの打上げ管制センターに配属される空軍将校の訓練が行われていた。1960年代から80年代までミサイル部隊の主力兵器だったのは大陸間弾道ミサイル「ミニットマン」である。戦略航空軍団第4315訓練艦隊に焦点を当て、核戦争についての道徳的、軍事的議論、ミサイルの装備・標的・発射、暗号、通信、テロリストの攻撃からの防衛、緊急体制、職員会議、個人指導などが描かれる。

15:40~18:27
「福祉」Welfare
(75年/167分/16ミリ/白黒)
ニューヨーク市のウェイヴァリー福祉センターを舞台に福祉行政のありようを描いた作品。住宅問題、失業問題、医療問題、幼児虐待などの児童問題、老人問題など、多様な問題と係わる福祉システムの性質を検証し、福祉活動家が置かれている状況、受益者の問題、福祉の本質などを浮かび上がらせる。

フレデリック・ワイズマン Frederick Wiseman

1930年生まれ。イェール大学大学院卒業後、弁護士として活動を始める。やがて軍隊に入り、除隊後、弁護士業の傍ら大学で教鞭をとるようになる。63年にシャーリー・クラーク監督作品『クールワールド』をプロデュースしたことから映画界と関係ができ、67年、初の監督作となるドキュメンタリー『チチカット・フォーリーズ』を発表。マサチューセッツ州で公開禁止処分となるが、その後も社会的な組織の構造を見つめるドキュメンタリーを次々に制作する。71年に現在も拠点とする自己のプロダクション、ジポラフィルムを設立。以後、劇映画『セラフィータの日記』(82)『最後の手紙』(02)をはさみ、精力的にドキュメンタリーを作り続けている。最新作は『Desireクレイジー・ホース』(2011)。「現存の最も偉大なドキュメンタリー作家」と称される。今回が3度目の来日となる。
シネマテーク・プロジェクト
この特集は、コミュニティシネマセンターが全国各地の映画専門施設(シネマテーク)と共同して行う「シネマテーク・プロジェクト」の第4弾です。

シネマテーク・プロジェクト参加団体(予定)
アテネ・フランセ文化センター(東京)
せんだいメディアテーク(仙台市)
川崎市アートセンター・川崎市市民ミュージアム(川崎市)
金沢21世紀美術館(金沢市)
立命館大学(京都市)
神戸アートビレッジセンター(神戸市)
広島市映像文化ライブラリー(広島市)
山口情報芸術センター(山口市)
高知県立美術館(高知市
ほか

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