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冬の定期上映会  ポルトガル映画祭 マノエル・ド・オリヴェイラとポルトガル映画の巨匠たち

2011年02月18日[金] - 2011年02月20日[日]

上映日:2011年2月18日(金)19日(土)20日(日)

会場:高知県立美術館ホール

入場料:前売一般1日券 1,000円 当日一般1日券 1,200円
身体障害者手帳・療育手帳・障害者手帳・戦傷病者手帳・被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)は3割引です。割引料金一般前売700円 /当日一般840円 
*身体障害者等割引前売券については、高知県立美術館ミュージアムショップで取り扱います。
*年間観覧券をご提示いただくと前売料金でご覧いただけます。

主催:高知県立美術館、一般社団法人コミュニティシネマセンター(シネマテーク・プロジェクト)ポルトガル大使館-カモンイス院

後援:社団法人日本ポルトガル協会、ポルトガル映画・映像院、NHK高知放送局、高知新聞社、RKC高知放送、KUTVテレビ高知、エフエム高知、KSSさんさんテレビ、KCB高知ケーブルテレビ、高知シティFM放送

特別協力:東京国立近代美術館フィルムセンター、川崎市市民ミュージアム、シネマテッカ・ポルトゲーザ

百歳を超える今も現役で映画を作り続ける巨匠マノエル・デ・オリヴェイラ監督作品を中心に、
6監督、日本初公開5作を含む全12作を一挙上映

2010年は、日本とポルトガルが近代的な外交関係を樹立して150年の記念の年でした。日本とポルトガルとの交流は1543年の種子島鉄砲伝来にまで遡り、ポルトガルは欧州諸国の中で、日本と最も長い歴史を有する国です。こうした伝統的な両国関係は、1860年8月3日の修好通商条約締結をもって、今日に繋がる近代的な関係を樹立し、新しい時代を迎えました。これを記念して日本初公開作品5本を含む、ポルトガルの優れた映画を上映します。
日本でポルトガル映画が上映される機会は限られていますが、百歳を超えるいまも現役で映画を作り続ける巨匠マノエル・ド・オリヴェイラ監督の作品を中心に、若い映画ファンの間である種カルト的な人気を博しているペドロ・コスタ監督作品、これまで公開が熱望されながら実現しなかったジョアン=セーザル・モンテイロ監督作品、国際的に注目を集めつつある若い監督の作品なども紹介します。今回の映画祭は、ポルトガルの文化や芸術に対する理解を深めるとともに、ポルトガル映画の傑作に触れる貴重な上映会です。この機会にポルトガル映画をお楽しみ下さい。

上映スケジュール  

2月18日(金)
開場12:30
①13:00~14:38
「骨」Ossos
(1997年/98分/カラー)
監督・脚本:ペドロ・コスタ
撮影:エマヌエル・マシュエル
出演:ヴァンダ・ドゥアルテ、ヌーノ・ヴァス、マリア・リプキナ
現代映画の最前線をひた走るペドロ・コスタの長篇第三作。リスボン近郊のスラム地区カボ・ヴェルデを舞台に、貧困と無気力にうちひしがれる若者たちの生を透徹した眼差しで描く。劇映画の枠組みを多分に残して作られたコスタ最後のフィルムであり、物語を食い破るように突出するショットの残酷な輝きが際立つ。

②14:45~16:47 日本初公開
「黄色い家の記憶」Recordações da Casa Amarela 
(1989年/122分/カラー)
監督・脚本:ジョアン・セーザル・モンテイロ
撮影:ジョアン・ペドロ・ベナール・ダ・コスタ
出演:ジョアン・セーザル・モンテイロ、マヌエラ・デ・フレイタス、ルイ・フルタード 
 強烈な存在感で見る者を魅了してやまない痩身の中年男デウス(神)をモンテイロが愉快に自作自演した「ジョアン・ド・デウス」シリーズの第一作。姦淫、盗みなどの悪行に身を任せる天衣無縫のデウスの足跡が、そのままモラリスト的人間考察へと転じる。サッシャ・ギトリやバスター・キートンと比肩する偉大な個性を世界に印象づけた傑作。

③17:00~18:31
「ラスト・ダイビング」O Último Mergulho 
(1992年/91分/カラー)
監督・脚本:ジョアン・セーザル・モンテイロ
撮影:ドミニク・シャピュイ
出演:ファビエンヌ・バーブ、ディニス・ネト・ジョルジュ、エンリケ・カント・イ・カストロ
 死を想い波止場で淋しげにたたずむ青年に、老人が声をかける。実は自分も人生に飽きている。最後に街に繰り出し存分に遊び、それから死ぬことにしようじゃないか……。
 ネオン煌めく夜のリスボンで繰り広げられる歌と踊り、酒と官能の宴。絶望と引き替えに許された、底抜けに大らかな人生賛歌。

④18:40~21:14
「神の結婚」As Bodas de Deus 
(1999年/154分/カラー)
監督・脚本:ジョアン・セーザル・モンテイロ
撮影:マリオ・バローゾ
出演:ジョアン・セーザル・モンテイロ、リタ・ドュラン、ジョアナ・アゼヴェド
  「ジョアン・ド・デウス」シリーズの最終作。「神の使い」から突如巨万の富を与えられたデウスは、それ幸いとばかりに自分の欲望を解禁する。実現した夢のような生活はしかし突如終息し、デウスは自分が破滅しているのを知る……。
 社会秩序の無効性を一方的に宣告するサド的な放縦さ。欲望と自由をめぐる孤高の省察。


上映スケジュール   

2月19日(土)

 開場9:30
①10:00~11:51 日本初公開
「トラス・オス・モンテス」Trás-os-Montes 
(1976年/111分/カラー、モノクロ)
監督・脚本:アントニオ・レイス、マルガリーダ・コルデイロ
撮影:アカシオ・ド・アルメイダ
出演:トラス・オス・モンテスの住民たち  
ポルトガル現代詩を代表するアントニオ・レイスが、マルガリーダ・コルデイロと共に作った初長篇。川遊びなどにうち興じる子供たちの姿を中心に、遠い山奥のきらきらと輝く宝石のような日々を夢幻的な時間構成により浮かび上がらせる。公開当時、フランスの批評家たちを驚嘆させ、後にペドロ・コスタ監督にも影響を与えたという伝説的フィルム。

②13:00~15:06 日本初公開
「トランス」Trance 
2006年/126分/カラー
監督・脚本:テレーザ・ヴィラヴェルデ
撮影:ジョアン・リベイロ
出演:アナ・モレイラ、ヴィクトル・ラコフ、ロビンソン・ステヴニン
サント・ペテルスブルグで暮らしていたソーニャは、より良い暮らしを求めてポルトガルへ向かうが、旅の途中で過酷な現実に直面する。絶望的な状況へと堕ちてゆくひとりの移民の姿が、感傷を一切排した強靱な眼差しで描かれる。いまポルトガルでもっとも期待される才能のひとりヴィラヴェルデの代表作。

③15:15~17:44 日本初公開
「私たちの好きな八月」Aquele Querido Mês de Agosto 
(2008年/149分/カラー)
監督:ミゲル・ゴメス
脚本:ミゲル・ゴメス、マリアナ・リカルド、テルモ・チューロ
撮影:ルイ・ポカ
出演:ソニア・バンデイラ、 ファビオ・オリヴェイラ、ホアキン・カルヴァロ  
 新鋭ミゲル・ゴメスの長篇第二作。ヴァカンス期のポルトガル山間部を舞台に、地元の村人、映画製作チーム、音楽フェスティバルの様子をドキュメンタリー的に描く前半部が、やがていつの間にか、途切れることなく、美しい少年と少女のメロドラマを綴る後半部へと移行する。真夏の夜の夢のような脱ジャンル的秀作。

④17:50~19:01
「アニキ・ボボ」 Aniki Bóbó 
(1942年/71分/モノクロ)
監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ
撮影:アントニオ・メンデス
出演:ナシメント・フェルナンデス、フェルナンダ・マトス、オラシオ・シルヴァ
 オリヴェイラの長篇デビュー作。陽光降り注ぐポルトの街を舞台に、躍動するアナーキーな少年少女たちを縦横無尽に活写してネオレアリズモの先駆的作品と見なされる。「アニキ・ボボ」とは警官・泥棒という遊びの名前。 幼い恋の冒険を「罪悪」と「友愛」の寓意へ変貌させる演出のスケール感はすでにして巨大。

上映スケジュール   

2月20日(日)
 開場9:30
①10:00~11:31 日本初公開
「春の劇」Acto de Primavera 
(1963年/91分/カラー)
監督・脚本・撮影:マノエル・ド・オリヴェイラ
出演:ニコラウ・ヌネス・ダ・シルヴァ、エルメリンダ・ピレシュ、マリア・マダレーナ
 16世紀に書かれたテキストに基づいて山村クラリェで上演されるキリスト受難劇の記録。自ら「作品歴のターニングポイント」と述べる本作でオリヴェイラが発見したのは「上演の映画」という極めて豊かな鉱脈だった。一見して不自然な「虚構」のドキュメントだけが喚起する謎と緊張。前人未踏の「映画を超えた映画」の始まり。

②13:00~14:55
「過去と現在 昔の恋、今の恋」O Passado e o Presente 
(1972年/115分/カラー)
監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ
撮影:アカシオ・ド・アルメイダ
出演:マリア・ド・サイセット、マヌエラ・ド・フレイタス、ペドロ・ピニェイロ
 長篇劇映画第三作。ヴィンセンテ・サンチェスの戯曲「過去と現在」を監督が自ら映画用に翻案。『フランシスカ』に至る「挫折した愛の四部作」の第一部にあたる。現在の夫に心を開かず、事故死した最初の夫への想いを募らせる妻ヴァンダを中心に、過去と現在、死者と生者の間を交差する奇妙な愛が描かれる。

③15:05~16:46
「カニバイシュ」Os Canibais 
(1988年/101分/カラー)
監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ
撮影:マリオ・バローゾ
出演:ルイス・ミゲル・シントラ、レオノール・シルヴェイラ、ディオゴ・ドーリア
 『過去と現在』から音楽を担当してきたジョアン・パエスとともに作られたオペラ・ブッファ映画。厳かに進行する貴族たちの晩餐会は、やがて、タイトルが予告する驚愕の食人場面へ。まったく誰も予想ができない展開に、ギャグ映画作家というオリヴェイラのもうひとつの側面が堪能できる怪作。

④16:55~19:17
「神曲」A Divina Comédia 
(1991年/142分/カラー)
監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ
撮影:イワン・コゼルカ
出演:マリア・デ・メデイロス、ミゲル・ギリェルメ、ルイス・ミゲル・シントラ
 「精神を病める人々」の表札が掲げられた邸宅で、アダムとイブ、キリスト、ラスコリーニコフ、 ニーチェのアンチ・キリストら歴史的文学作品の登場人物たちが、信仰と理性と愛についての議論を戦わせる。西洋古典の真髄に深く分け入りながらも「まったく未知なものとして、絶対的な驚き」とともに映像化するオリヴェイラ芸術の真骨頂。
シネマテーク・プロジェクト
映画上映のための専門施設を持ち、映画史的、批評的なプログラムによる上映活動を目的とする全国の文化施設が連携し、これまで上映される機会のなかった映画史上重要な作品を上映・巡回するプロジェクト。
参加団体
アテネ・フランセ文化センター、せんだいメディアテ-ク、川崎市アートセンター、金沢21世紀美術館、京都「駅ビルシネマ」、神戸アートビレッジセンター、広島市映像文化ライブラリー、山口情報芸術センター[YCAM]、高知県立美術館、福岡市総合図書館

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