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冬の定期映画上映会  マキノ雅弘映画祭 カツドウ屋一代

2009年01月03日[土] - 2009年02月15日[日]

上映日2009年 1月3日(土)4日(日) 24日(土)25日(日) 2月14日(土)15日(日)
会場 高知県立美術館ホール
入場料前売1日券1,000円/当日1日券1,200円
*身体障害者手帳・療育手帳・障害者手帳・戦傷病者手帳・被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)は3割引です。(割引料金前売700円/当日840円)
*身体障害者割引前売券については、高知県立美術館ミュージアムショップ、高知県立県民文化ホールで取り扱います。
*KOMPAL会員は当日でも前売料金でご覧になれます。KoMPal「映画上映会引き換え券」をご使用いただけます

主催:高知県立美術館高知新聞社・RKC高知放送
共催:コミュニティシネマ支援センター/東京国立近代美術館フィルムセンター

後援:NHK高知放送局・高知新聞社・RKC高知放送・KUTVテレビ高知・エフエム高知・KSSさんさんテレビ・KCB高知ケーブルテレビ・高知シティFM放送
助成:財団法人地域創造、文化庁、平成20年度日本映画上映支援事業、アサヒビール芸術文化財団

フィルム・写真提供:当該作品のフィルム所有者(東映株式会社/角川映画株式会社/東宝株式会社/日活株式会社/国際放映株式会社/東京国立近代美術館フィルムセンター)
フィルム協力:東京国立近代美術館フィルムセンター

日本映画創世期から戦後の日本映画黄金期、時代劇から任侠映画、喜劇にミュージカルまで、
幾多の名作・傑作を世に送り出した天才監督、マキノ雅弘監督の名作20作品上映!!
マキノ雅弘監督(1908-1993)は、“日本映画の父”牧野省三の長男として、1908年京都に生まれました。幼少期より子役として映画の世界に入り、1926年に弱冠18歳で『青い目の人形』で監督デビュー。すぐにその才能を開花させ、1928年には『浪人街 第一話 美しき獲物』がキネマ旬報でベストワンに選ばれるなど、数々の話題作を発表して早々と日本映画界の第一線に駆け上りました。その後、映画会社各社を渡り歩き、娯楽作品を矢継ぎ早に手がけながら、多くの映画人や俳優を育て、名実ともに日本映画の代名詞的存在となります。戦前から1972年の『藤純子 引退記念映画 関東緋桜一家』(東映)を最後に、スクリーンから遠ざかるまで生涯に手がけた監督作品は260本以上。その間、作品歴の途切れた年はなく、正唯、正博、雅弘、雅裕、雅広と改名しながら、カツドウ屋人生を駆け抜けました。
今回の上映会は、マキノ雅弘生誕100年を迎えたことを記念し、1930年代から1970年代までの作品から選りすぐりの20本を上映いたします。
粋で洒脱で艶やかな、笑いと涙のあまたの名作をお楽しみください。

上映作品

「血煙高田の馬場」〔『決闘高田の馬場』改題 短縮版〕
(1937年/日活京都/51分/白黒)
出演:阪東妻三郎、市川百々之助、伊庭駿三郎、志村喬
赤穂浪士・堀部安兵衛(旧姓中山)の若き日の活躍を描く。放蕩で気ままな浪人暮らしの安兵衛(阪東妻三郎)が、伯父の決闘に助太刀するために高田馬場へ駆けつける。日活の同僚・稲垣浩監督の名を借り、ふたりの共同監督として発表しているが、実際にはマキノが単独で監督している。

「江戸の悪太郎」
(1939年/日活京都/85分/白黒)
出演:嵐寛壽郎、轟夕起子、市川小文治
寺子屋の塾長 (嵐寛壽郎)のもとに身を寄せた少年は、実は親の押し付けた結婚を嫌って家出した資産家令嬢であった。当時21歳の轟夕起子が1年後に夫となるマキノの演出によって、悪太郎(いたずら小僧)に見事に成りきる。粗末な着物ばかり着ていた轟が終盤でみせる晴れ姿が感動的。

「鴛鴦歌合戦」
(1939年/日活京都/69分/白黒)
出演:片岡千惠藏、香川良介、志村喬、ディック・ミネ
長屋に住む浪人の男やその隣人の父娘、のんきな殿様たちが巻き起こす騒動を描いたサムライ・オペレッタ。歌手ディック・ミネや意外なる美声を披露した志村喬に、名カメラマン宮川一夫の腕が冴え、独特な幸福感に満ちた映画にしている。「早撮りのマキノ雅弘」にふさわしくわずか7日間で作られた。

「続清水港」 [清水港 代参夢道中』改題 短縮版]
(1940年/日活京都/89分/白黒)
出演:片岡千惠藏、轟夕起子、廣澤虎造
舞台「森の石松」の演出に悩んでいた演出家の石田(片岡千惠藏)は、役者も脚本も口うるさい劇場の幹部も気に入らず、劇場のソファーでふて寝する。目覚めると、そこは幕末の清水港、自らは石松その人で、敏腕秘書(轟夕起子)は着物姿の町娘となっていた。人気浪曲師・広澤虎造口演の浪曲映画。

「昨日消えた男」
(1941年/東宝東京/89分/白黒)
出演:長谷川一夫、山田五十鈴、髙峰秀子
長屋の因業大家が何者かに殺され、容疑者は遊び人・文吉(長谷川一夫)、浪人・篠崎源左衛門(徳川夢声)、同・横山求馬(坂東橘之助)ら長屋の住人すべてであった。そこで、目明かしや与力が捜査を開始するが、第2の事件が起こる。日活退社後のマキノがフリーとして東宝で撮った最初の作品。長谷川・山田のコンビに高峰の人気も加わり大ヒットを記録した。

「阿波の踊子」 [ 劔雲鳴門しぶき』]改題 短縮版]
(1941年/東宝京都/71分/白黒)
出演:長谷川一夫、入江たか子、髙峰秀子
悪家老に無実の罪で処刑された回漕問屋の十郎兵衛の弟(長谷川一夫)が、海賊となって復讐する時代劇。入江たか子が気高い許婚に、髙峰秀子は淡い恋心を抱く少女に扮して男の帰還を待ちわびる。ロケ地徳島での俳優陣らと、地元の踊子たちの阿波踊りの乱舞は圧巻。

「ハナ子さん」
(1943年/東宝/71分/白黒)
出演:轟夕起子、灰田勝彦、髙峰秀子
轟夕起子を想定して描かれた杉浦幸雄の同名漫画の映画化。
ハナ子さんと五郎さんの新婚生活を中心に、隣組の人たちとの心の交流を描く。戦時下の家庭生活を描くが、バスビー・バークレーの群舞のごとく踊るシーンや出演者が軍歌や戦時歌謡をミュージカル・ナンバーのように楽しく歌うシーンにマキノの才能が光る。

「肉体の門」
(1948年/吉本プロ=大泉スタジオ/87分)
出演:轟夕起子、月丘千秋、逢初夢子、小夜福子
敗戦直後の荒廃した街で、肉体を武器に必死に生きる娼婦たちの姿を、轟夕起子はじめとした女優陣が、大胆な体当たり演技で描く。田村泰次郎のベストセラー小説を最初に映画化した作品で、鈴木清順監督をはじめ、3度に渡ってリメイクされている。

「殺陣師段平」
(1950年/東横映画/104分/白黒)
出演:市川右太衛門、月形龍之介、山田五十鈴
歌舞伎仕込みの殺陣一筋で生きてきた市川段平(月形龍之介)が、新国劇を創立した澤田正二郎(市川右太衛門)の目指す新しい剣劇に魅せられ、生涯をかけて新しい殺陣の探究に挑む。山田五十鈴が、芸の道に身を捧げた夫を支える妻を好演。
長谷川幸延の同名戯曲を黒澤明が脚色。マキノが「正博」を「雅弘」へ改名しての第1作。

「すっとび駕」
(1952年/大映京都/98分/白黒)
出演:大河内傳次郎、黒川弥太郎、河津清三郎、三浦光子
表向きはお城のお数寄屋坊主、実際は街中でゆすりたかりを業としている河内山宗俊(大河内伝傳次郎)が、不正を告発しようとして殺された父の意思継いだ若侍を助け、藩の悪臣を退治をする痛快時代劇。子母沢寛の新聞連載小説を伊藤大輔が脚色。大河内傳次郎が貫禄十分に河内山を演じるラストの御用提灯の波は圧巻。

「弥太郎笠 前篇」
(1952年/新東宝=新生プロ/80分/白黒)
出演:鶴田浩二、岸惠子、河津清三郎、
父の再婚で武士を捨てたやくざの弥太郎(鶴田浩二)が、自分とよく似た境遇の娘・お雪(岸惠子)と恋に落ちる。鶴田が歌い、岸が踊る夏祭のシーンが見せ場。新生プロの設立第1回作品。当初1作品のみの製作予定が、前評判を受けて前後篇(2本同時公開)となった。

「弥太郎笠 後篇」
(1952年/新東宝=新生プロ/74分/白黒)
出演:鶴田浩二、岸惠子、河津清三郎
弥太郎は旅の途中、恋した娘のお雪(岸惠子)の不幸な境遇を聞きつけ、再び夏祭りの村に戻ってきて仇を討つ。「前篇」で弥太郎につきまとったイカサマ師(河津清三郎)も復讐劇に一役買う。前後篇とも、鶴田・岸が身につけるお面が絶妙な効果をもたらし、鶴田の歌と殺陣が目を奪う。

「浪人街」
(1957年/京都映画/110分/白黒)
出演:近衛十四郎、河津清三郎、高峰三枝子
マキノ正博時代の出世作『浪人街 第一話 美しき獲物』(1928年)2度目のリメイク作品。舞台は江戸中期、牛裂きの刑に処せられようとする女を助ける為に、母衣権兵衛(藤田進)、荒牧源内(近衛十四郎)の浪人ふたりが、旗本衆の待ち受ける“子恋の森”へと駆けつける。浪人仲間の赤牛弥五右衛門(河津清三郎)は、金に吊られて旗本に助太刀していたのだが・・・。剣の魅力の真髄を描いた山上伊太郎原作の映画化。

「仇討崇禅寺馬場」
(1957年/東映京都/93分/白黒/)
出演:大友柳太朗、千原しのぶ
武芸大会で宗左衛門に負け、お役御免となった伝八郎(大友柳太朗)は、ふとした弾みで宗左衛門を斬ってしまう。やがて自分を仇と狙う者が現れたことを聞いて覚悟を決める生田だが・・・。『崇禅寺馬場』(1928年)を自らリメイクした作品。史実では悪役の武士・生田伝八郎が、本作では悲劇の主人公という設定で、善人が『悪』へ落ち行くさまが描かれる。銃も使いこなす鉄火肌のヒロイン (千原しのぶ)が、愛するが故に生田を破滅へと導いてしまう。

「おしどり駕籠」
(1958年/東映京都/86分/カラー)
出演:中村錦之助、美空ひばり、月形龍之介
武家を嫌って家を出た若殿(中村錦之助)が、町人になりすまして矢場に通い、看板娘(美空ひばり)と恋に落ちる。ところが、藩主である父の急逝によって、ふたりの行く末に暗雲がたちこめる。自作『彌次喜多 名君初上り』(1939年)をリメイクした時代劇ミュージカル。マキノの初カラー作品。

「江戸っ子繁昌記」
(1961年/東映京都/90分/カラー)
出演:中村錦之助、長谷川裕見子、小林千登勢
女房のおはまに急かされ、魚屋・勝五郎はしぶしぶ浜へ行くと、百両の入った財布を拾う。その一方、勝五郎の妹お菊は、奉公先の旗本・青山播磨と身分違いの恋に落ち悲劇に。
落語「芝浜」と「番長皿屋敷」に材を得た成沢昌茂の脚本を映画化。
意気がいい男前の江戸っ子魚屋勝五郎と憂愁を含む旗本青山播磨の二役を中村錦之助が演じる。落語あり、怪談あり、ペーソスあり、波乱ありのマキノ調たっぷり楽しめる娯楽大作。

「いれずみ半太郎」
(1963年/東映京都/91分/カラー)
出演:大川橋藏、丘さとみ、長門裕之
長谷川伸の戯曲「刺青奇偶」の映画化。薄幸な女郎・お仲(丘さとみ)は身投げしようとしたところ、半太郎(大川橋藏)によって命を救われ、やがて真の愛を知る。東映の”お姫様女優”丘さとみが汚れ役を熱演し、彼女の代表作の1本となった。

「日本侠客伝 血斗神田祭り」
(1966年/東映京都/95分/カラー)
出演:髙倉健、鶴田浩二、藤純子、藤山寛美
あこぎなやくざ・大貫は、老舗問屋「澤せい」の主人を騙して土地の権利書を奪ったうえに放火した。火消しの新三(髙倉健)は、「澤せい」再建に奔走するが、未亡人の花江(藤純子)は芸者に身を落とし、仲裁に入ったやくざの長次(鶴田浩二)もまた大貫の手にかかる・・・。日本侠客伝シリーズ第4作。

「侠骨一代」
(1967年/東映東京/93分/カラー)
出演:髙倉健、藤純子、志村喬
天涯孤独となった身を憂い、自殺しかけて助けられた男(髙倉健)が一念発起して、人足として働くうちに、悪徳やくざ一家と渡り合う「顔役」へと出世する物語。
藤純子が主人公役の高倉健の母と恋人の二役を熱演。ラストに藤が牛乳を幾度も飲む印象的なシーンは、若き日のマキノが父・省三に誉められた演出を再現したもの。

「昭和残侠伝 死んで貰います」
(1970年/東映東京/93分/カラー)
出演:髙倉健、池部良、藤純子
料亭「喜楽」の跡取りとして生まれながら、父の再婚がきっかけでやくざになった花田秀次郎(髙倉健)。刑期を終えて戻ると、関東大震災によって傾いた料亭は、板前の風間重吉(池部良)によってかろうじて守られていた。花田は、深川の親分と風間の世話でやくざ稼業から足を洗いカタギの板前として「喜楽」復興に参画するのだが…。人気シリーズ全9作中の最高傑作といわれる7作目。

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