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Q 新作/劇作・演出 市原佐都子 『弱法師』(よろぼし)

2023年09月09日[土] - 2023年09月10日[日]

上演日時|2023年(令和5)年
9月9日(土)19:00開演/ポストトーク*
9月10日(日)14:00開演/託児サービス
●開場は開演20分前予定
●性的・暴力的描写を含みます。推奨年齢:16歳以上。

*ポストトーク登壇者:モデレーター・塚田有那(一般社団法人Whole Universe 代表理事/編集者・キュレーター)
市原佐都子、原サチコ、西原鶴真、大崎晃伸、川村美紀子、中西星羅、畑中良太

会場|高知県立美術館ホール
言語|日本語上演・英語字幕付[with English subtitles]

料金(税込・全席自由・入場整理番号付)
一般前売3,000円(当日3,500円)
U30前売2,000円(当日2,500円)[入場時の身分証要提示]

前売券販売所
高知県立美術館ミュージアムショップ TEL. 088-866-7653 (9:00~17:00)
金高堂書店本店
TEL. 088-822-0161 (10:00~20:45)
ローソンチケット〔Lコード:62915〕
U3030歳以下対象。ご購入のお客様は入場時に身分証をご提示ください。
●割引料金:身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・戦傷病者手帳・被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)は3割引。ローソンチケットは割引対象外。一般前売2,100円・当日2,450円/U30前売1,400円・当日1,750円。
●車いすをご利用のお客様や補助犬を伴う観劇スペースをご希望のお客様は、チケットのご予約をお電話にて承ります。高知県立美術館(℡ 088-866-8000)までお問い合わせください。

主催|高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)
製作|一般社団法人Q
協力|ゲーテ・インスティテュート東京
助成|一般財団法人地域創造、公益財団法人セゾン文化財団
後援|高知新聞社、RKC高知放送、KUTVテレビ高知、エフエム高知、KSS さんさんテレビ、KCB高知ケーブルテレビ、高知シティFM放送

共同制作|Theater der Welt 2023, Festival d'Automne à Paris, DE SINGEL, 高知県立美術館、豊岡演劇祭、シアターコモンズ、城崎国際アートセンター(豊岡市)

概要

世界初演となった世界演劇祭2023(ドイツ・フランクフルト)の
クロージング作品として鮮烈なインパクトを放った
新進気鋭の劇作家で演出家の市原佐都子による最新作『弱法師』の日本初演!
人間と人形のはざまに浮かび上がる社会的タブーに翻弄される怪作。

さまざまな小説や能、歌舞伎、文楽のインスピレーションとなった日本古来の説話『俊徳丸伝説/弱法師』を原案とし、文楽の構造からコンセプトを取り入れて現代版として再解釈した、市原佐都子による新作劇『弱法師』。本作に登場するラブドールやマネキンといった多様な人形たちは、人間に操られ、人間の欲望を演じる。その姿は生きているもの/生きていないものの境界を揺さぶり、人間とは何かを観るものに問いかける。

『俊徳丸伝説』では、父に捨てられ悲しみのあまり失明した息子は、よろめき歩きながら物乞いする姿から弱い者=弱法師と呼ばれた。この悲劇は多くの日本の作家たちの想像力を掻き立て、能の『弱法師』、文楽や歌舞伎では『摂州合邦辻』、現代においては三島由紀夫が『近代能楽集』にて翻案の発表、寺山修司は『身毒丸』として舞台化されてきた。

市原の『弱法師』では、人間より弱い存在の人形と、人形を必要とする人間の弱さに着目。語りは、ドイツ演劇界で唯一無二の異彩を放つ俳優・原サチコ、そして物語の情景や心情を拡張させる音楽を薩摩琵琶の伝統的な音色からノイズや電子音楽まで変幻自在に奏でる西原鶴真が担い、舞台上の人形たちと作り出す非日常的な世界と人間社会をつなぐ橋掛かりとなる。初演ではドイツ語で上演された本作を、高知と豊岡では日本語版を初披露する。

あらすじ

日本の田舎にあるアパートの一室。一組の夫婦が暮らしている。夫の仕事は交通誘導員。一日中立ち続け、通行人から暴言を受ける自分を人形だと言い聞かせて耐えている。妻は子どもを望んでいた。ある日、二人の間に坊やが誕生する。家族は幸せな日々を送るが、やがて妻は寿命を迎える。

父は新しい継母を連れてくる。最初は優しかった継母だが、ある日父と言い争いになり坊やをナイフでめった刺しにするのだった。目も見えなくなり捨てられた坊やは、ある人物と出会い一緒に働きはじめるが…

 

クレジット

劇作・演出:市原佐都子
語り:原サチコ
音楽・琵琶:西原鶴真
人形遣い:大崎晃伸、川村美紀子、中西星羅、畑中良太

音楽コーディネート:飯島賢一
美術:中村友美
美術協力:坂本遼
照明:魚森理恵(kehaiworks)、木内ひとみ
音響:稲荷森健
映像:小西小多郎、片倉康輔
衣装:キキ花香、奥奈津季
人形製作:深沢襟、佐藤洋輔、吉田裕梨、小此木謙一郎、佐々木麦帆
人形製作協力:菅実花
英語字幕・翻訳:SPRACHSPIEL、阿部幸
演出部:中村朋子
舞台監督:川上大二郎
制作:山里真紀子

 

弱法師 上演スケジュール

Theater der Welt 2023(世界演劇祭)2023年7月14日[金]-16日[日]
高知県立美術館(日本初演)2023年9月9日[土]・10日[日]
豊岡演劇祭2023 2023年9月15日[金]-17日[日]
シアターコモンズ'24 2024年3月8日[金]-10日[日] 

 

プロフィール

市原佐都子(いちはら・さとこ)|劇作家・演出家・小説家・城崎国際アートセンター芸術監督。1988年大阪府生まれ福岡県育ち。桜美林大学にて演劇を学び、2011年よりQ始動。人間の行動や身体にまつわる生理、その違和感を独自の言語センスと身体感覚で捉えた劇作、演出を行う。2011年、戯曲『虫』にて第11回AAF戯曲賞受賞。2017年『毛美子不毛話』が第61回岸田國士戯曲賞最終候補となる。2019年に初の小説集『マミトの天使』を出版。同年『バッコスの信女 ─ ホルスタインの雌』をあいちトリエンナーレにて初演。同作にて第64回岸田國士戯曲賞受賞。2021年、ノイマルクト劇場(チューリヒ)と共同制作した『Madama Butterfly』をチューリヒ・シアター・スペクタクル、ミュンヘン・シュピラート演劇祭、ウィーン芸術週間他にて上演。

原サチコ(はら・さちこ)|1964年神奈川生まれ。日本人として唯一のドイツ語圏(ドイツ、オーストリア、スイス)公立劇場専属女優。上智大学ドイツ語学科卒。在学中より演劇舎螳螂にて演劇を始め、後にロマンチカにて活躍。1999年渡辺和子演出「楢山」でドイツ初舞台。2001年ドイツへ移住。2004年ウィーン・ブルク劇場専属になったのを機にハノーファー、ケルン、ハンブルク、チューリッヒと19年に渡り劇場専属俳優として活躍中。現在はハンブルク・シャウシュピールハウス専属女優として活躍する他、広島原爆伝承活動、パフォーマンス、舞踏、演出、翻訳、講演など日独間の活動も多岐に渡って行っている。

西原鶴真(にしはら・かくしん)|薩摩琵琶鶴田流演奏家、東京生まれ。17歳で薩摩琵琶奏者の鶴田錦史に入門。1997年の独演会以後、国内外で演奏会を開く。2004年に坂本龍一プロデュースのコンピレーションCD「DOCUMENTO」に参加。2015年には造形作品展「ババロアチョモランマ」を開催。2016年にフランスでバンド「KINTSUGI」(チェロ、ギター、琵琶)結成、2018年にポーランドにて、「ハラキリ乙女~琵琶とオーケストラのための~」(オーケストラ曲、琵琶ソロ)再演など海外での演奏活動も多い。近年は琵琶とノイズ音楽を融合したFNO(Fancy Noise Orchestra)シリーズとして、新曲を各音楽配信サービスに配信中。

 

無料託児サービス[9月10日[日]14:00開演回のみ]

本公演の前売券をご購入の上、仮予約のお電話(088-866-8000/9時~17時)と申込書を9月1日[金]までにお送りください。

対象:生後6ヶ月から就学前のお子様
シッター提供:ムッターシューレ

 

高知県立美術館へのアクセス

〒781-8123高知県高知市高須353-2 TEL.088-866-8000 FAX.088-866-8008 
https://moak.jp/guide/

飛行機高知龍馬空港から、空港―高知市内を結ぶ空港連絡バスにて「葛島」下車徒歩16分。タクシーにて高知県立美術館まで約20分。
高速バスジェイアール四国バスが運行する、高知エクスプレス号/京阪神ドリーム高知号(高知~京阪神)、なんごくエクスプレス号(高知~松山)の「高知中央インター」停留所からは、南へ徒歩10分。
車・タクシー|JR高知駅から約20分、高知龍馬空港から約20分、高知自動車道中央インターから3分、高知インターから10分。
路面電車とさでん交通路面電車は、市内はりまや橋から「ごめん」「領石通」または「文殊通」行きで15分、「県立美術館通り」下車徒歩5分。

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Yoroboshi_DerSchwaechling__0049.jpegYoroboshi: The Weakling - Theater der Welt 2023 © Jörg Baumann

Yoroboshi_DerSchwaechling__0119.jpegYoroboshi: The Weakling - Theater der Welt 2023 © Jörg Baumann

Satoko Ichihara ©Bea Borgers.jpg市原佐都子 ©Bea Borgers

Sachiko Hara1.jpeg原サチコ

Kakushin Nishihara-s.jpg西原鶴真

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