exhibitions 展覧会
終了しました
没後20年
具体の画家ー正延正俊
Masanobu Masatoshi: A Gutai Painter
2015年08月09日[日] - 2015年09月28日[月]
9:00~17:00(入場は16:30まで)
観覧料:
一般前売660円/一般870円(660円)/大学生570円(460円)/高校生以下は無料
※ ( )内は20名以上の団体割引料金。
※ 年間観覧券所持者(2,580円)は無料。
※ 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知県及び高知市の長寿手帳所持者は無料。
主催:
高知県立美術館
後援:
高知県教育委員会、高知市教育委員会、高知新聞社、RKC高知放送、KUTVテレビ高知、KSSさんさんテレビ、NHK高知放送局、KCB高知ケーブルテレビ、エフエム高知、高知シティFM放送
特別協力:
西宮市大谷記念美術館
助成:
芸術文化振興基金
内容
正延正俊は、1911(明治44)年高知県須崎市に生まれ、高知師範学校専攻科を卒業。高知、東京、神戸で小中学校の美術教員として教鞭をとるかたわら、神戸や西宮を拠点に画家として活動しました。
正延は戦前から公募展などに出品していましたが、1949年神戸市民美術教室に講師として訪れていた吉原治良に出会い、指導を仰ぐようになります。以後、構成的な風景画や静物画から次第に複雑なマチエールをもつ抽象画へと展開し、1954年吉原を中心とする具体美術協会の結成に参加。アクションやパフォーマンス、また新たな素材を導入した絵画によって戦後日本を代表する前衛美術グループとなった「具体」にあって、しかし正延は、一貫して絵画の内在的問題に向き合いました。
油絵具やエナメル塗料で幾層にも塗り重ねられた地肌。その上に置かれたおびただしい数の微細な筆触。正延の絵画は、揺らぐような空間の疎密を感じさせながら、無限に変転する様を映し出しているかのようです。「なまなましい生の実感、その直接的表現としての芸術。又、それら一切を内部に秘めてあく迄も静かな世界」と自ら綴った芸術世界は、いったいどのように生み出されていったのでしょうか。
本展は、「具体」のみならず、戦後日本の美術史において独特の光彩を放つ画家・正延正俊の没後20年を記念して、初期から晩年までの代表作を一堂に集め、その知られざる画業を紹介します。
関連企画
〇ワークショップ&トーク「手を動かすことで見えてくる世界」
一見単純な行為も繰り返していくと不思議なことが起こります。実際に手を動かして確かめてみましょう。
講師:倉科勇三( 園田学園女子大学短期大学部准教授、造形作家)
日時:8月29日(土)14:00~
場所:1階 創作室 定員: 20名程度
参加者:中学3年生以上
参加費:無料(観覧券をお持ちください)
※電話予約が必要です。予約は7月29日から受け付けます。TEL: 088-866-8000
〇記念講演会「前衛を目指した高知の画家―正延正俊の作品」
高知県出身の正延正俊は、いま世界の美術界で注目される戦後日本美術の前衛「具体美術協会」の創立メンバーの一人です。神戸で教員生活を続けながら、前衛美術家として活動した生涯を具体の歴史とともにお話します。
講師:河﨑晃一(甲南女子大学教授)
日時:9月5日(土)14:00~
場所:1階講義室 定員:50名 ※聴講無料(観覧券をお持ちください)
ギャラリートーク
会期中の毎日曜日、担当学芸員による作品解説を行います。観覧券をお持ちのうえ、直接会場にお越しください。
※毎回14:00~15:00
※9月6日は手話通訳つき、9月13日は英語通訳つきののクイックガイドとなります。
無料託児サービス
日時:9月9日(水)~13日(日)/各日10:00~12:00、13:30~15:30
定員:各回10名
対象:本展を鑑賞される方のご家族で、生後6ヶ月から就学前のお子さま
料金:無料(要観覧券)
申込方法:お電話で仮予約の上、申込書を9月2日(水)までにお送りください。
《円樹風景》 1949年 個人蔵
《作品》 1965年 個人蔵
《作品 65.2》 1965年 高知県立美術館蔵