exhibitions 展覧会
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合田佐和子展 帰る途(みち)もつもりもない
2022年11月03日[木] - 2023年01月15日[日]
*休館日:12月27日(火)~1月1日(日)
観覧料:
一般前売り960円、一般当日1,200円(960円)、大学生850円(680円)、高校生以下無料
【前売券販売所】
高新プレイガイド、県立美術館ミュージアムショップ、こうち生活協同組合(コープよしだ、コープかもべ)、県庁生協売店、ローソンチケット[Lコード:63461]
※前売券は11月2日(水)まで販売。
※( )内は20名以上の団体料金。※年間観覧券所持者は無料。※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知県及び高知市長寿手帳所持者は無料。
主催:高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)、高知新聞社、RKC高知放送
後援:高知県教育委員会、高知市教育委員会、NHK高知放送局、KCB高知ケーブルテレビ、エフエム高知、高知シティFM放送
助成:芸術文化振興基金、公益財団法人花王芸術・科学財団
特別協力:公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団・三鷹市美術ギャラリー
協賛:JEANS FACTORY
合田佐和子展 チラシ_表.pdf
合田佐和子展 チラシ_中面.pdf
合田佐和子展 プレスリリース.pdf
内容
もう帰る途(みち)もつもりもなかった──晩年の手稿に残した言葉のとおり、立ち止まることなく作風を変化させ、激しくも華やかな生涯を駆け抜けた美術家・合田佐和子(1940〜2016、高知出身)。
1965年の個展デビュー以来、合田はオブジェや絵画、写真などのメディアを横断しながら制作活動を展開しました。69年以降は唐十郎や寺山修司による演劇の舞台美術やポスター原画を手掛けるなど、その表現はアングラが隆盛した時代の空気を体現するに至ります。しかし、90年代からはそれまでの退廃的な作風を脱ぎ捨て、内省に基づく独自の制作論の実践へと移行。作品はパステル調の色彩に彩られ、まばゆい光に満たされていきます。
男性作家が大多数を占めていた時代において、社会通念や因習にとらわれない自由奔放な暮らしのなかで花開いた合田の表現は、ファッションや映画、音楽などの領域と高い親和性を示し、様々な分野の表現者から熱く支持されました。一方で、同時代の美術動向や批評の言説からは距離をとり、ひとつのスタイルに留まらずに繰り広げられた仕事は、美術の「正史」への位置付けが困難であるがゆえに個人的・趣味的なものと見なされ、正当に評価されてきたとは言い難い側面があります。
本展は作家の没後初にして、過去最大規模の回顧展です。
現代美術やサブカルチャーの文脈に依拠しない合田の作品群は、その劇的ともいえる作風の変遷をも含め、無二のオリジナリティに支えられています。本展では、初期のオブジェから初公開となる晩年の鉛筆画シリーズまで、300点を超える作品や資料を体系的に検証し、美術家・合田佐和子の全貌に迫ります。
関連イベント
◇トークイベント
本展企画者によるクロストーク「合田佐和子展が実現するまで」【参加無料】
展覧会を企画した学芸員による対談形式で、本展の企画趣旨から展示制作の裏話までをお話しします。
登壇:塚本麻莉(当館学芸員)、富田智子(三鷹市美術ギャラリー学芸員)
日時:11月3日(木・祝)13:00 〜 14:30
場所:美術館ホール(申込不要、先着順)
学芸員によるギャラリートーク(要観覧券)
日時:11月3日(木・祝)15:00〜
12月18日・2023年1月8日・1月15日(全て日曜)13:30〜
ゲストレクチャー「戦後の前衛―合田佐和子と同時代の女性美術家たち」【参加無料】
講師:小勝禮子(近現代美術史・美術批評)
日時:11月6日(日)14:00~
場所:1階 講義室
定員:50名程度(申込不要、先着順)
サタデーレクチャー「合田佐和子を語り直す」【参加無料】
講師:塚本麻莉(本展企画者、当館学芸員)
日時:11月26日(土)14:00~
場所:1階 講義室
定員:50名程度(申込不要、先着順)
◇映画上映会
無声映画×ライヴ演奏&秋の定期上映会「合田佐和子が描いた銀幕のスターたち」
◆無声映画×ライヴ演奏付
日時:11月17日(木)、18日(金)※各日とも18:30~
会場:美術館ホール
演奏者:坂田明、大友良英、勝井祐二、山本達久、武田理沙
料金:各日 前売3,000円、当日3,500円
◆秋の定期上映会
日時:11月19日(土)・20日(日)
会場:美術館ホール
料金:プログラム券 前売1,000円、当日1,200円
詳細▼
https://moak.jp/event/performing_arts/autumnscreening2022_silentfilm.html
大木裕之監督「優勝 ―Renaissance」& JEANS FACTORY CM上映
(監督:大木裕之/1995-98年/88分/制作:JEANS FACTORY)
四万十町でロケを行い、合田も出演した大木裕之監督(1964~)による作品「優勝―Renaissance」と、大木が90年代に制作した「JEANS FACTORY」テレビCM(全35本、12分程度)を特別上映します。上映後には、監督本人によるトークを行います。
日時:12月11日(日)13:00~
会場:美術館ホール
料金:500円
協力:JEANS FACTORY
寺山修司監督「上海異人娼館 チャイナ・ドール」R18+
(監督・脚本:寺山修司/1981年/91分/カラー/出演:イザベル・イリエ、クラウス・キンスキー、ピーター、山口小夜子、高橋ひとみ、アリエル・ドンバール、新高けい子、大野美雪、中村研一、石橋蓮司)
合田が美術を手掛けた寺山修司監督映画「上海異人娼館」を上映します。※18歳未満の方はご鑑賞いただけません。
日時:12月11日(日)17:00~
会場:美術館ホール
料金:500円
◇スペシャルワークショップ
「イメージをあそぶ」
合田とも親交があった大月ヒロ子さんをお招きし、箱の中にコラージュを作るワークショップを開催します。さまざまな素材を組み合わせて、新しいイメージを楽しんでみませんか。
日時:①12月3日(土)13:00 〜 ②12月4日(日)10:00~
講師:大月ヒロ子(ミュージアム・エデュケーション・プランナー)
場所:1階 創作室
定員:各回 先着30名
対象:小学生以上のお子さまから大人の方
参加費:1名500円
[要予約]10月10日(月・祝)より電話(088-866-8000/9:00〜17:00)にて受付します。
ティーチャーズ・ウィーク
期間中、高知県内の教職員の方(図工や美術以外も含む)は本展およびコレクション展、「ARTIST FOCUS #03 角田和夫」展を無料でご観覧いただけます。希望者には学校での美術館利用についてのご相談も受け付けています。
日程:11月20日(日)-26日(土)
[要予約] 11月19日までにお電話(088-866-8000/9:00-17:00)にてお申し込みください。
《Watch-Angels》1964年、高知県立美術館
《もの思うベロニカ》1972年、森田陽司氏蔵
《鏡の中》1974年、JEANS FACTORY蔵
《ワニ》1974年、JEANS FACTORY蔵
《ばらの天地創造》1997年、高知県立美術館蔵
《90度のまなざし》2003年、横山知雄氏蔵