PERFORMANCE & FILM 舞台芸術 & 映画
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開館25周年記念 パイロットセミナー
地域のアトリエ #01
老いと演劇「OiBokkeShi」
介護と演劇は相性がいい!
2018年10月23日[火] - 2018年10月25日[木]
開演日時:2018年
10月23日(火)演劇公演
①19:00『ポータブルトイレットシアター』
10月24日(水)アトリエトーク
②11:00「介護で役に立つ演劇の発想」
③19:00「地域とアート・演劇・ダンス」
10月25日(木)上映会+公開ワークショップ
④10:00『カメラマンの変態』+老いと演劇の公開ワークショップ
会場:高知県立美術館ホール、講義室(1階)
入場料:
演劇公演:1,000円(税込)※事前予約不要
上映会+公開ワークショップ:1,000円(税込)※公開ワークショップのみ要申込(10/1受付開始)
アトリエトーク:無料
◎入場料は、それぞれ当日に美術館ホール受付にてご精算ください。
主催・企画・制作:高知県立美術館
キュレーション:藤原ちから
制作協力:「老いと演劇」OiBokkeShi
協力:シアターTACOGURA
イラスト:あさののい
宣伝美術:hi foo farm
平成30年度第68回高知県芸術祭共催行事
地域のアトリエ#01 老いと演劇「OiBokkeShi」概要
〇10月23日(火)演劇公演
①19:00『ポータブルトイレットシアター』
(上演約70分+トークなど約40分)
演出:菅原直樹
出演:岡田忠雄、金定和沙、菅原直樹
特別出演:藤岡武洋(シアターTACOGURA)
トーク進行:藤原ちから
会場:高知県立美術館ホール
料金:一律1,000円(当日販売のみ|予約不要)
演劇は介護生活をハッピーにするワークショップ?!
現在、認知症の妻を在宅で介護するOiBokkeShiの看板俳優"おかじい"こと岡田忠雄(御年92歳)と、劇団を主宰する菅原直樹の自伝的な演劇作品。おじいさんが演劇と出会い、演じる知恵を介護に活かしはじめ、演劇に生きがいを見出していく、という物語を軸に、人と人との関係を結び直す演劇的なヒントに着目していきます。終演後は「老いと演劇」の誕生から日々の活動について聞くトークを行います。
*出演者の体調により内容が変更になる場合がございます。ご了承ください。
〇10月24日(水)アトリエトーク
登壇:菅原直樹、藤原ちから
会場:高知県立美術館・講義室(1F)
料金:無料(予約不要|先着順|各回定員50名)
②11:00「介護で役に立つ演劇の発想」(60分)
介護と演劇は相性がいい!をモットーとするOiBokkeShiの活動紹介をメインに、演劇のフィルターを通すことで介護の現場が豊かになる認知症ケアなど、目からウロコの演劇の知恵についてお話します。
③19:00「地域とアート・演劇・ダンス」(90分)
歩き慣れた道。馴染みの顔に商店街。ありふれた日常にアーティストが密接に歩み寄るとき、地域はとある「舞台」へと様変わりします。地域に非日常を持ち込み、上演し、観劇する行為とは?菅原直樹と藤原ちからが実演した過去の事例をもとに、これからの可能性について話し合います。
〇10月25日(木)舞台映像上映+公開ワークショップ
④10:00『カメラマンの変態』(45分)
+老いと演劇の公開ワークショップ(90分)
映像:南方幹
作・演出:菅原直樹
映像出演:岡田忠雄、ポール・エッシング、申瑞季(青年団)
ワークショップ講師:菅原直樹
会場:高知県立美術館ホール
料金:一律1,000円(当日販売のみ|鑑賞のみOK|公開ワークショップは定員30名・参加希望者のみ要事前申込|10/1より受付開始)
『カメラマンの変態』とは、91歳の老人とオーストラリア人の介護職員が「エロス」を追い求める介護劇。2018年1月に岡山県美作市の特養ホーム蛍流荘で上演した本作を、映像作家・南方幹が映像化。上映会のあとには、実際に「老いと演劇」を体験する公開ワークショップを行います。
プロフィール
〇菅原直樹(すがわら・なおき)
1983 年宇都宮市生まれ。OiBokkeShi主宰、介護福祉士、俳優、演出家、劇作家。四国学院大学非常勤講師。平田オリザ主宰の「青年団」に俳優として所属。小劇場を中心に前田司郎、松井周、多田淳之介、柴幸男、神里雄大など、新進劇作家・演出家の作品に多数出演。2010 年より特別養護老人ホームの介護職員として働く。2012 年岡山県に移住。2014 年より認知症ケアに演劇手法を活かした「老いと演劇のワークショップ」を全国各地で展開。OiBokkeShiの活動を密着取材したドキュメンタリー番組「よみちにひはくれない~若き"俳優介護士" の挑戦~」(OHK)が第24 回FNS ドキュメンタリー大賞で優秀賞を受賞。 oibokkeshi.net/
〇岡田忠雄(おかだ・ただお)
1926年高松市生まれ。俳優。定年退職後は長年の夢であった俳優を志し、今村昌平監督『黒い雨』『ガンゾー先生』等にエキストラとして出演。2014年、認知症の妻とのコミュニケーションに悩み「老いと演劇のワークショップ」に参加。以降、在宅介護の現場で演劇的手法を取り入れた介護を実践。
〇藤原ちから(ふじわら・ちから)
1977年高知市生まれ。BricolaQ主宰。横浜を拠点にしつつも、国内外の各地を移動しながら、批評家またはアーティストとして、さらにはキュレーター、メンター、ドラマトゥルクとしても活動。「壁」によって分断された世界を繋ごうと『演劇クエスト』を横浜、城崎、マニラ、デュッセルドルフ、安山、香港で創作。また「港」と「人の移動」に興味を持ち、パフォーマンス『Woman In A Port』をマニラで上演。徳永京子との共著に『演劇最強論』(飛鳥新社,2013)がある。2017年度よりセゾン文化財団シニア・フェロー。平成29年度文化庁東アジア文化交流使。
「地域のアトリエ」について
地域で活躍するアーティストと観客、すなわちアートの担い手である両者が、対話を通じてアートの"今"を共に学ぶセミナー「地域のアトリエ」を開催します。演劇やダンス、音楽、映像のほか、ジャンルを越えた表現手法が生まれ、アートに出逢う機会も多様化する昨今、観客は急速に価値観を更新し、アートと社会の接点も変容しています。そんな"今"、高知におけるアートにはどんな可能性があるのでしょうか。そしてアーティストと観客とはどのような関係を結びうるのでしょうか。
このセミナーでは、美術館を「地域のアトリエ(=アートの仕事場)」に置きかえて、高知出身の演劇批評家・藤原ちからをキュレーターに、独自の表現を展開するアーティストをお招きし、地域の担い手とともに、高知での、次世代のアートの可能性を模索していきます。
キックオフ回を#00と位置づけ、当館コレクション展「土陽美術会」の関連企画として、アーティストの住吉山実里による、完全無言、展覧会の観客と筆談だけで本展について対話を試みるパフォーマンス「筆談会」を10月21日(日)に実施します。
そして「地域のアトリエ」#01は、10月23日(火)から25日(木)の3日間、俳優・演出家で介護福祉士の菅原直樹が主宰し、92歳の看板俳優・岡田忠雄が参加する、老いと演劇をテーマとした劇団「OiBokkeShi(オイボッケシ)」を紹介します。どなた様もお気軽にご参加ください。
お問い合わせ・公開ワークショップお申し込み先
〇高知県立美術館・企画事業課
TEL 088-866-8000 FAX 088-866-8008